ワークライフバランスを重視したい人は必見です!
入社する前にブラック企業とホワイト企業を判断することはなかなか難しいですが、有給消化率は一つの指標として利用できます。
一般的に有給取得率が高い企業は、社員の働き方に関心のあることが多いからです。

今回は、年間の有給取得平均日数が多い化学メーカー5社を紹介します。
仕事はもちろん大切ですが、プライベートも大切にしたい人はぜひご覧ください。

就職先を決めるうえで、参考にしてください。





第5位:富士フイルム(有休取得年平均:16.9日)

富士フイルムと聞くと、写真用フィルムやデジタルカメラを思い浮かべる人が多く、化学メーカーというより製造業の色が強いイメージをお持ちの方は少なくないのでしょうか?
しかし、写真用フィルムの使用頻度の激減は周知の事実ですが、デジタルカメラもスマートフォンが普及した影響で売れ行きが大きく落ちているのです。
最近のスマートフォンのカメラ性能はどんどん進化していて、十分にキレイな写真を撮ることが可能ですよね?
そのため、富士フイルムは事業領域の転換を行い、医療画像や液晶フィルムなどに重きを置いた経営を行っているのです。

事業の説明が少々長くなりましたが、富士フイルムは有給が取得し易い会社です。
もちろん、日本有数の大企業ですので、部署や時期によって忙しいこともあると思いますが、相対的に働きやすい会社だと思います。
ワークライフバランスに対する口コミを見ても、

週2日定時退社の日があり、繁忙期でなければプライベートとのバランスはとりやすい
22時以降の残業禁止、休日出勤禁止、残業時間を25時間以内にすることを会社として取り組んでいる
月に1日有給消化をすることが求められる。

おそらく、例外的に忙しい部署も存在すると思いますが、本当のブラック企業に比べれば圧倒的に働きやすい職場だと思います。

そしてもう一つ、富士フイルムは有給消化しやすい上に給与水準が非常に高い会社です。
平均年収はなんと、870万円(就職四季報2018)です。
福利厚生の整備状況もよく、社員寮、住宅手当、世帯手当などがあり、住居費を安く抑えることが可能です。
一応年収事例を紹介しておきます。

  • 新卒4年目 600万円
  • 新卒10年目 700万円~800万円
  • 新卒11年目 710万円~750万円

ワークライフバランスがよくて給与水準も高く、知名度も抜群の会社です。
個人的には、本社が六本木ミッドタウンであることも魅力ですし、就職できたらラッキーです。

第4位:JSR(有休取得年平均:17.4日)

JSRは知名度はいまいちなので何をしている会社なのか知らない人も少なくないと思いますが、自動車タイヤ、各種工業用の合成ゴムの大手企業です。

一般的に有給消化率が良い会社というのは、社員の働き方に気を配っていて働きやすい会社というのが定説だと思うのですが、JSRは少し異なります。
給与水準が高いJSRに就職・転職する前に知っておくべきこととは?でも紹介しておりますが、有休消化率が良いのは、事務や製造現場だけであって、技術職に限っては働きやすいとは言えません。
口コミをみると、

  • ノー残業デーを会社として推奨していても、業務が減ることはないので表面的になっている
  • 化学メーカーの中では忙しい方だと聞く
  • 研究開発の一部部門では「不夜城」と呼ばれる部署も存在する

長時間労働が蔓延している様子がうかがえます。
平均年収は742万円と、他の化学メーカーに比べると高いですが、残業代で引き上げられている可能性が高いです。
有休消化率が高くても、研究職志望の方にはお勧めできない就職・転職先です。

第3位:東レ(有休取得年平均:18.4日)

東レは合成繊維メーカーの最大手で、炭素繊維に関しては世界首位のシェアを誇ります。
誰もが一度は聞いたことのある会社だと思いますが、実は非常に働きやすい会社です。

口コミを紹介すると

  • 有休は非常にとりやすく、理由を聞かれることもない。よほどのことがない限り希望どおり休めないことはない。
  • ワークライフバランスをとることが、会社の方針で根付いている。
  • ゴールデンウィーク、お盆、正月に有給をくっつけて10連休くらい取得する人が多い。

ワークライフバランスに対する不満がほとんどありませんでした。
つまり、有給が取得しやすく、働きやすい環境が整備されているということです。

しかし、一つ補足しなければならないのですが、働きやすい環境が整備されていながら、東レの平均勤続年数は他の化学メーカーに比べると短いです。
退職者の多くは、給与が低いこと、転勤が多いこと、安定志向であることを理由にしております。
働きやすいことは事実ですが、上昇志向の人には向かない就職・転職先かもしれません。

第1位(同率):東亞合成(有休取得年平均:19.0日)

社名を聞いてわかる人は多くないと思いますが、瞬間接着剤『アロンアルファ』の会社です。
アロンアルファの売上は全体の数%のみで、アクリルモノマーをはじめとするいろいろな製品を製造しているので、興味のある方はホームページをご覧ください。

そして、肝心の労働環境ですが、有休取得率1位だけあって、非常に働きやすいホワイト企業です。
2018就職四季報によると、有給消化率が高いだけでなく残業時間は月5~10時間程度です。
営業日数が20日と仮定すると、残業は1日30分程度という驚異の短さです。
また、口コミ情報をみてもその働きやすさが分かります。

  • 工場は残業があるが、本店勤務なら残業は基本0
  • 組織がぬるすぎて、成長はできないかもしれない

成長できない環境を不安視するほど、従業員に優しい労働環境で、ワークライフバランスに不満を持つ人はほとんどいません。
残業はほぼ0、有給消化率も90%を超えるので、仕事はほどほどでプライベートを重視した生活を送りたいという人には、この上ない企業だと思います。




第1位(同率):堺化学工業(有休取得年平均:19.0日)

東亞合成と同率で第1位なのが、堺化学工業でした。
酸化チタンの大手企業でありますが、医薬品への多角化も進んでいて、造影剤向けバリウムでは国内首位を誇っています。

この会社の驚くべきは、3年後離職率が0%であることです。
企業規模がそれほど大きくないため採用数が少ないながらも、3年後離職率が0%であるのは驚きです。
残業時間も月11.7時間と過労死問題とは程遠い企業です。

また、数少ない口コミをみても、

  • 部署によって差はあるものの、バランスはとりやすいと思う
  • 仕事量が少ないので、楽をしたい人には最適な職場
  • 有休はとりやすく、残業も少ない

プライベートを大切にしたい人にはおすすめできる企業です。
ただし、化学メーカーの中では給与水準は高くないので、上昇志向の人は避けた方が無難です。