なぜかよく分からないけど、日本で働くうえで昔から言われていることってありますよね。
例えば、どんな仕事でも最低3年は続けるべきとか、5年は続けるべきとか。

確かに、仕事をすぐに辞めてしまうと、今後転職するにあたって、仕事を投げ出す人というレッテルで見られてしまうことはあるでしょう。
しかし、最近では、ほとんどの会社が人手不足なので、退職理由にもよりますが、すぐに仕事を辞めたという事実だけで判断されるということはほとんどないと思います。
むしろ、今後の将来においてキャリアアップにつながらなかったり、役に立たないような仕事を3年、5年と続けるくらいなら、辞めてしまった方が絶対に有益です。
特に若い方は、今後30年、40年と働かなければならず、先も長いです。
無意味に3年、5年と続けてしまうと、転職時期を見失いますし、業界をまたいだ転職は、若ければ若いほどしやすいことは間違いありません。

と、こんな風に、日本には根拠もない風潮が蔓延しているような気がするのです。
そして今回は、若いうちはたくさん働けという風潮について考えてみたいと思います。





意味のない残業を続けても成長はない

「若いうちはたくさん働け」と言われたことのある方は多いと思います。
実際に僕も社会人になって、若いんだからもっと働けみたいなことは、言われたことがあります。
また、もっと上司を誘っていろいろな話を聞いた方がいいとか、本当に頑張っているのかみたいなことも言われました。

正直、僕はそれを真に受けていた時期もあり、入社して5年間は死に物狂いで働きました。
忙しいときは、毎日終電まで働いて、土日も働いて30連勤ということも。
もちろん、月の残業時間は200時間くらいになります。

でも、働いている内容というのは、実質的には文章の記載方法について議論したり、上司と合意したものについて、もっと上の人からダメ出しが入ってもう一回やり直しということを繰り返すとか、大したことはやっていなかったのです。
そして、僕も周りも意味もなく疲弊していくという、最悪のルーティーンが生まれている会社でした。

そんな生活にうんざりして転職したのですが、新天地では仕事は成果で判断され、目標を達成すれば早く帰っても何をしても許される環境です。
そこで思ったのですが、仕事は時間じゃないということです。
新卒で入社した会社では、200時間の残業をしても、人の役に立つようなことをしている気がしなかったのですが、新しい会社では仕事をしている時間は短いですが、非常に生産的だと感じました。
つまり、意味のない残業をするくらいなら、生産性の高い仕事を定時で行った方が、明らかに自分の成長につながるはずです。
プライベートももちろん大切にできますし、奥さんからも辞めてよかったと言われる始末です。

仕事できない50代多くない?


これは僕の勝手な印象ですが、50代くらいの人に限って、もっと働いた方がいいとか、ゆとり世代は困るとか、根拠のないことを口にする傾向が強いと思います。
しかし、実際に今の50代ってなんて言われているか知っていますか?
20代が「ゆとり世代」であれば、50代は「ゆでガエル世代」です。

どういうことかと言うと、カエルはいきなり熱湯に入れると驚いて飛び出してしまいますが、常温の水に入れた後に徐々に加熱すると水温変化に気付かず、ゆで上がって死んでしまうのです。
今の50代が働き始めたときは、日本経済は右肩上がりに成長を続けている時期です。
つまりはバブルの時に社会人になった世代です。
その後バブルは崩壊しましたが、それまでは自分が何もしなくても日本の成長を肌で感じてきているので、何もしなくても経済は成長し続けると勘違いしている人が多いのです。
あの頃は最高だったなーって、言っている人よくいますよね。
バブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショックなど数々の危機を経験しているのに、定年も間近なので安泰に会社員生活を終えられると思っているのです。

そんな定年を待っているだけ人から、「若いうちはもっと仕事をした方がいい」と言われても、何の説得力もありません。
意味もなく働いた結果が、定年を待つだけの社員を生み出すということになります。

もちろん、中には本当に優秀で尊敬できる人もいることは確かですが、パソコンもろくに使えず、周りの仕事のスピードについてくることを諦めてコーヒーを飲んで毎日過ごしているなんて人も多くないですか?
会社の中では、一番経験が豊富である世代にもかかわらず・・・
若いうちはたくさん働いた、若いときはたくさん遊んだなんて豪語している人に限って、実際には使えない人が多いような気がします。




今やっていることが本当に自分の将来に役に立つのか考えるべき


日本は昔から年功序列が強く、終身雇用が保証されている企業が多い結果、大した成果を挙げていなくても問題を起こさない限りは安定に暮らしてこれました。
定年間近の人にとっては、あと少し頑張ればと思っている人も多いでしょう。

しかし、若い人にとってはこれから30年、40年と働かなければいけない中で、終身雇用も崩れつつあり、大企業最強説も完全に信用できません。
東芝、シャープ、神戸製鋼をはじめ、大企業でも一瞬で状況が変わってしまうなんてことは最近ではよくある話です。
大量リストラもニコン、パナソニック、グリー、ブリヂストン、ソニーなどで過去行われてきました。

そんな時に一番困る世代はゆでガエルのように、何も考えずに働いてきた世代です。
中には、転職するにも行先がなく、ローン返済、子供の学費が急に支払えなくなることも。

意味のないようなことでも、将来役に立つこともあるかもしれません。
しかし、現実にはそんなことはほとんどありません。
日本人は過去の失敗が生きたというエピソードを好む傾向がありますが、キャリアを積むうえではそんな話は滅多にないように感じます。
無意味な残業、長時間労働をするくらいなら、意味のある仕事を効率よく行うことがよっぽど有益ではないでしょうか。