お金に余裕はあるけど、プライベートの時間を作りづらい会社ってどう思いますか?
価値観は人それぞれですが、そんな環境になんて耐えられない!と感じる人も少なくないと思います。

今回紹介する会社は、給料は非常に高い会社です。
しかし、長時間労働、休日出勤、平日の飲み会など、プライベートをかなり犠牲にしなければいけない会社もあります。
平日の長時間労働だけであれば耐えられる人も多いと思いますが、休日出勤と社内外の飲み会も多いとなると、就職に抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。





山善ってどんな会社?

山善は工作機械・産業機械・機械工具をはじめとする機械の大手専門商社です。
連結売上高は4000億円を超えるほどの大企業ですので、知っている人も少なくないのではないでしょうか。
機械の大手専門商社ではありますが、機械以外にも消費材を取り扱っています。
消費材と一言で言ってしまうと範囲が広く感じますが、強みとしているのは住宅設備機器や建材です。
もちろん、家具や家電といった身近なものも扱っています。

会社規模がそこそこ大きいこともあり、業績は非常に安定しています。
売上高はちょっとずつではありますが確実に伸びていますし、利益率も高いとは言えませんが、黒字を確実に計上し続けています。
商社は単に商品を流すだけの商売ですので利益率が低いですが、その中で5年間安定して利益を出し続けていることは評価できます。

給与水準は高い

商社と聞いてすぐに思い浮かぶのは三菱商事、三井物産などの大手総合商社だと思います。
たしかに、日本の総合商社と呼ばれる企業はものすごく給料が高く、誰もが憧れる就職先です。
総合商社の給与水準は、間違いなく日本のトップに君臨しています。

しかし、山善の給与水準は専門商社ではありながら、決して悪くありません。
もちろん総合商社には及びませんが、それでも大きな企業であることには変わりません。
売上規模で考えれば、山善は上場企業の中でもかなり大きな部類に入ります。
そのため、給料もけっこう良いのです。
他の会社に就職した友達と給料を比べたときに、まず間違いなく年収で負けることはほとんどないでしょう。

下図は上場企業727社について平均年齢と平均年収を散布図にしているのですが、山善はピンクのライン(平均線)より上側に位置していることが分かりますよね。
それも、結構上側に位置していますよね?
つまり、山善の給与水準は上場企業の中でも非常に高いことが予想されるのです。

年収事例

具体的な年収事例を見た方が給与水準をイメージしやすいと思いますので、いくつか紹介します。
口コミサイトの情報をピックアップしてきたので、見てみましょう。

  • 新卒2年目 500万円
  • 新卒6年目 580万円
  • 新卒6年目 600万円
  • 新卒10年目 750万円

30歳手前で年収600万円、30代前半で年収750万円ですので、給料はかなり良いですね。
30代前半で750万円も年収が手に入る企業は、そう多くはないと思います。
だいたい日本人の平均年収が400万円そこそこですので、30代前半で日本人の平均年収の約2倍も稼ぐことができるのです。

また、口コミを見ていても、給料については他の会社よりも良いという声が多数でした。
友達と比べても、給料は低いと感じたことがないという意見もありました。
さすがです。
お金に余裕がある暮らしがしたい人には、おすすめの就職先です。

平均勤続年数が下がり続けているその訳は?

ここまで業績が良くて、給与水準が高いということをお伝えしてきました。
確かに、山善は給料の良い会社のであることは間違いありません。
しかし、働きやすさについては評価できる会社ではありません。

まず、就職四季報2018の情報を紹介しましょう。
なんと、有給消化年平均はたったの6.6日です。

体調が悪い日にしか有給を消化していないと予想されます。

また、口コミサイトに掲載されている社員の労働環境に対する口コミを見てみましょう。
土日出勤の常態化、平日夜の飲み会と、ワークライフバランスを大切にできる要素が全くないことが分かります。
と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • 営業はワークライフバランスを保つことはとても難しい。土日でも得意先のイベントに出席しないといけないことは多々ある。
  • 消費財関連部署の担当になると、土日に電話がかかってくることが多々あり、休まるときがない。
  • 有給は全く消化できない。年に3日は取得が義務付けられているので、3日はとれるが、それ以外は消化できない。
  • メーカー展示会の多い時期は、土曜日出勤が常態化。平日も社内外の飲み会が非常に多く、ワークライフバランスは悪い。
  • とにかく飲み会が多い。飲み会が好きな人はよいが、そうでない人には辛い。また、後輩には全ておごるというほど、体育会の色が強い。
  • 非常に多忙なので、ライフを大切にする人には向かない。

上記には記載していませんが、その他口コミのなかに、「男性社員は9時までに退社できる人が増えているので、ワークライフバランスはとれるのでは?」、「週休二日制度なのでバランスはとれている」という口コミがありました。

これ、どう思いますか?
9時までに帰れて、週休2日であれば、ワークライフバランスを充実できると言っていいのでしょうか?

もう少し落とし込んで考えてみましょう。
例えば、毎日21時まで働いた場合、就業時間にもよりますが、1日の残業時間は3~4時間になります。
1ヶ月の営業日を22日(30日-8日)とすると、1ヶ月の残業時間は66時間~88時間になります。
一般的に残業時間80時間が過労死ラインと考えられています。
つまり、過労死ライン程度であれば、ワークライフバランスを充実できると考えている人がいるのです。

ただ、この計算はあくまで土日出勤をしない前提です。
山善という会社は土曜日勤務が常態化しているという口コミもありましたので、実際の毎月の残業時間はもう少し多いかもしれません。

就職四季報の情報、口コミの情報から考えると、山善は働きやすさという面で不安な会社であることが予想されます。
その影響が、平均勤続年数の推移に表れています。

下図は、直近5年間の平均勤続年数の推移です。
年々下落していることが分かりますよね?
最近は転職市場も活発ですので、給料を維持しながら働きやすい環境に転職することが非常に簡単にできる世の中です。

実際に退職者のコメントを見ても働き方に耐えられないことを理由に退職を決意する人が多いです。
ワークライフバランスを大切にしたい気持ちが少しでもあるのであれば、山善への就職をお勧めできません。
たとえ平日に仕事が早く終わったとしても、飲み会が待っているので、プライベートの時間を作ることは非常に難しい会社であると推測できます。





さいごに

いかがだったでしょうか?
山善は大手専門商社だけあって、給与水準はかなり高い会社です。
しかし、働きやすさという面では抵抗のある方も多いのではないでしょうか。
飲みニケーションが活発であると予想できるので、そういう雰囲気が苦手な人は就職を避けたほうが無難だと思います。

一度きりの就職活動は今後の人生を大きく左右しますので、当サイト以外にも公開情報、就活サービスサイト、キャリア相談を含めたOBOG訪問、インターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを活用しながら、幅広く情報収集して十分な検討を重ねることをおすすめします。
もしも、長時間労働も飲み会も全く苦にならない方であれば、この上ない就職先かもしれません。