山善は給料は良いが、就職するならプライベートは犠牲になるかも

今回紹介する会社は、給料は非常に高い会社です。
しかし、長時間労働、休日出勤、平日の飲み会など、プライベートをかなり犠牲にしなければいけない側面を持つ会社です。
平日の長時間労働だけであれば耐えられる人も多いと思いますが、休日出勤と社内外の飲み会も多いとなると、就職に抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。





山善ってどんな会社?

山善は工作機械・産業機械・機械工具をはじめとする機械の大手専門商社です。
連結売上高は4000億円を超えるほどの大企業ですので、知っている人も少なくないと思います。
機械に強みを持った大手専門商社ではありますが、機械以外にも消費材を取り扱っています。
消費材と一言で言ってしまうと領域がとても広く感じますが、強みとしているのは住宅設備機器や建材です。
家具や家電といった身近なものも扱っています。

2018年の業績

国内生産財分野では、建設関連商品の需要が底堅く、スマートフォンや車載向け電子部品の需要も高い水準で推移し、IoT需要の高まりもあって、半導体製造関連装置の生産が活発な年となったようです。
海外生産財分野でも世界的に機械設備需要が増加しており、最大需要地である米国、中国、欧州で工作機械の需要が増加したことが大きく影響し、売上は前年を大きく上回りました。
利益率は高いとは言えませんが、黒字を確実に計上し続けていることは評価できます。
商社は単に商品を流すだけの商売ですので利益率はどうしても低くなってしまいますが、その中で5年間安定して利益を出し続けていることはすごいと思います。

新卒採用の募集要項

給与
大卒/24万円(基本給)※2018年4月入社
諸手当
家族手当、通勤手当、住宅手当 他
昇給
年1回(4月)
賞与
年2回(6月、12月)
勤務地
本社・支社及び全国の支店・営業所、海外拠点
勤務時間
9:00~17:30
休日休暇
完全週休2日制、祝日、年次有給休暇、慶弔休暇、年末年始 他 (年間休日123日 )
福利厚生
制度/各種社会保険、退職金、財形貯蓄、社員持株会 他施設/独身寮、社宅、保養所 他
募集学科
全学部全学科

出典:山善ホームページ

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

山善は平均線の上側に位置していることから、給与水準は上場企業の中でも高いことが予想されます。
もちろん総合商社には及びませんが、決っして悪い水準ではなく、むしろかなり高いと思います。
売上規模で考えれば、山善は上場企業の中でもかなり大きな部類に入りますので、給料も良いのです。
他の会社に就職した友達と給料を比べたときに、まず間違いなく年収で負けることはほとんどないでしょう。

年収事例

給与水準について上場企業の中での相対的な位置付けが分かったところで、具体的な年収事例について確認しておきましょう

  • 新卒2年目 500万円
  • 新卒6年目 580万円
  • 新卒6年目 600万円
  • 新卒10年目 750万円

口コミを見た印象としては、30歳手前で年収600万円、30代前半で年収750万円というのが、一つのベンチマークになるように感じました。
30代前半で750万円の年収が手に入る企業は、そう多くはありません。
日本人の平均年収が400万円そこそこであることを考えると、30代前半で日本人の平均年収の約2倍も稼ぐことができるのです。

また、口コミを見ていても、給料については他の会社よりも良いという声が多数でした。
友達と比べても、給料は低いと感じたことがないという意見もありましたので、お金に余裕がある暮らしがしたい人には、おすすめの就職先です。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

  • 営業はワークライフバランスを保つことはとても難しい。土日でも得意先のイベントに出席しないといけないことは多々ある。
  • 消費財関連部署の担当になると、土日に電話がかかってくることが多々あり、休まるときがない。
  • 有給は全く消化できない。年に3日は取得が義務付けられているので、3日はとれるが、それ以外は消化できない。
  • メーカー展示会の多い時期は、土曜日出勤が常態化。平日も社内外の飲み会が非常に多く、ワークライフバランスは悪い。
  • とにかく飲み会が多い。飲み会が好きな人はよいが、そうでない人には辛い。また、後輩には全ておごるというほど、体育会の色が強い。
  • 非常に多忙なので、ライフを大切にする人には向かない。

山善の口コミを見る限り、働きやすいと感じる人は少ないように感じました。
上記には記載していませんが、その他口コミのなかには、「9時までに退社できる人が増えてきているので、ワークライフバランスはとれるのでは?」、「週休二日制度なのでバランスはとれている」という前向きな口コミもありました。

ただ、肯定的な意見も、よく考えると多くの人は不満に感じてしまうような内容のように思いました。
9時までに帰れてワークライフバランスを充実できると感じることができる人は、世間一般では多数派ではないように感じます。

もう少し落とし込んで考えてみましょう。
例えば、毎日21時まで働いた場合、就業時間にもよりますが、1日の残業時間は3~4時間になります。
1ヶ月の営業日を22日(30日-8日)とすると、1ヶ月の残業時間は66時間~88時間になります。
一般的に残業時間80時間が過労死ラインと考えられています。

とはいっても、口コミを見ていて感じたのですが、そもそも山善の社員は世間一般で求められるワークライフバランスを求める人は少ないようにも感じました。
つまり、働くことが嫌いではなく、ワークライフバランスはそこまで必要ないというような方です。
ですので、ワークライフバランスは絶対に必要だという方にはおすすめできない就職先です。
就活生にとっても、会社にとっても不幸な結果になると思います。

平均勤続年数の推移

山善は業績が良くて給料も良い会社のであることは間違いありません。
しかし、働きやすさについては期待できない会社です。
就職四季報2018によれば、有給消化年平均はたったの6.6日です。
体調が悪い日にしか有給を消化していないと予想されます。

この事がどれほど影響しているのかは分かりませんが、平均勤続年数は年々下落しております。
最近は転職市場も活発ですので、給料を維持しながら働きやすい環境に転職することが非常に簡単にできる世の中です。
実際に退職者のコメントを見ても働き方に耐えられないことを理由に退職を決意する人が多いです。
たとえ平日に仕事が早く終わったとしても、飲み会が待っているので、プライベートの時間を作ることは非常に難しい会社であると推測できます。





さいごに

いかがだったでしょうか?
山善は大手専門商社だけあって、給与水準はかなり高い会社です。
しかし、働きやすさという面では抵抗のある方も多いのではないでしょうか。
飲みニケーションが活発であると予想できるので、そういう雰囲気が苦手な人は就職を避けたほうが無難だと思います。

一度きりの就職活動は今後の人生を大きく左右しますので、当サイト以外にも公開情報、就活サービスサイト、キャリア相談を含めたOBOG訪問、インターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを活用しながら、幅広く情報収集して十分な検討を重ねることをおすすめします。
もしも、長時間労働も飲み会も全く苦にならない方であれば、この上ない就職先かもしれません。




就職したい企業が見つからない方へ

MeetsCompanyへの参加を検討してみてはいかがでしょうか?
様々な業界の会社の話を聞くことができますので、関心の幅を広げるという意味でも、非常によい場だと思います。

  • 年間のサービス利用者約10万人、就職決定者約5000人。就活生の5人に1人が利用しているサービス
  • 東京、大阪、名古屋、福岡、北海道等全国各地で採用イベントを開催。
  • 東証一部上場企業からベンチャー企業まで優良企業を2000社以上を紹介可能

参考になる動画