大成建設はお金は文句なしだが、働きやすさに懸念ありの就職先

今回紹介する会社は、日本を代表する大企業で、給与水準はものすごい高いです。
人気の就職先かもしれませんが、労働環境には注意が必要でしょう。





大成建設ってどんな会社?

スーパーゼネコンという言葉をご存知でしょうか?
土木・建築工事の一切を請け負う、総合建設業者のことをゼネコン(General contractor)と呼び、その中でもトップに君臨する大手企業5社のことをスーパーゼネコンと言います。
その5社とは、大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店の5つです。

大成建設が他のスーパーゼネコンと決定的に違うことがあります。
それは、非同族企業であることです。
一般的なメリットとしては、強大な権力者によるワンマン経営が行われることはないため、社員の個性が出しやすい環境にあることが挙げられるでしょう。

2018年の業績

2018年3月期の日本経済は、好調な企業業績を受けて設備投資は緩やかに増加するとともに、雇用・所得環境の改善により、個人消費の回復もみられ、全体として緩やかに回復したこともあり、国内建設市場においては、政府建設投資・民間建設投資ともに緩やかに増加し、建設業界の経営環境は堅調さを維持しました。
その結果、売上高は、土木事業及び建築事業で増収となり、前連結会計年度比6.6%増の1兆5,854億円となりました。
また、注目すべきは利益率で、非常に高水準の利益率を叩き出しております。
オリンピックを控えていることもあり、当面は業績に不安はないでしょう。

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

平均年収の推移

業績のよさは、社員の給料にもはっきりとあらわれています。
社員の平均年収は5年間で1度も減少することなく、継続して上昇しています。
5年前と今とで比べると、社員の平均年収は100万円以上も上昇しています。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

大成建設は平均線の上側に位置していることから、給与水準は上場企業の中でも高いことが予想されます。
平均年収は950万円を超えるので、給与水準は圧倒的に高いです。
さすがはスーパーゼネコンの一角です。
大成建設に就職できれば、お金で困ることはまずあり得ないでしょう。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

  • 基本的に平日は仕事漬け。現場では4週6休であることが多く、祝日は基本的には出勤になる。(施工管理)
  • 建設現場は朝早いが、その分早く帰れるということはない。特に工期直前は、月の残業時間が100時間を超えることは当たりまえである。(技術職)
  • 残業時間が長時間の上に、総合職・専任職であっても転居を伴う転勤が多々あるので、自分の人生を会社に捧げる覚悟がなければやっていけない。(総合職)
  • 定時で終わりという概念はなく、20時や21時に仕事が終われば今日は早いと感じるほど。土日出勤はふつうにあり、月の残業時間は少なくても100時間を超える。(工事系)
  • 現場のプロジェクトは過渡期に入ると、半年間100時間残業が続く。残業することを美徳とする文化があるため、雰囲気的に早く帰ることは絶対にできない。(建築)

大成建設の口コミを見ると、会社に対する不満に溢れていました。
月100時間の残業が常態化しているという口コミがありましたが、これが本当なのであれば過労で頭がおかしくなる人が出てもおかしくありません。
過労死レベルを越えてしまっています。

実際に大成建設では、過労死の事件が過去に起こっております。
大成建設の23歳の社員が、過労を原因にうつ病になり、自殺に追い込まれたのです。
オリンピックのメイン会場になる予定の新国立競技場建設に当たっていた方で、なんと月の残業時間は212時間だったようです。
もちろん、今は業務改善が進められていると思いますが、就職を考えるのであれば過去の事件について頭に入れておくべきでしょう。

平均勤続年数の推移

大成建設は、業績、給与水準については全く問題ないのですが、労働環境にはどうしても不安を抱いてしまいます。
給与水準が高いのだから長時間労働は仕方ないと割りきれる方であれば最高の就職先なのですが、なかなかそう思える人は多くはないでしょう。
平均勤続年数も短くはありませんが、徐々に下落しております。
離職率が影響しているかは定かではありませんが、ワークライフバランスを大切にしたいのであれば、慎重に検討しましょう。




さいごに

いかがだったでしょうか?
大成建設は業務はかなり好調で、給与水準も上場企業トップクラスです。
しかし、労働環境には期待できません。
仕事を死ぬ気でバリバリやりたい人には最高の就職先ですが、ワークライフバランスを少しでも保ちたいと考えてしまう人は、就職を控えておいた方が無難です。
長時間労働で精神的を壊してしまったら、意味がありませんし、その後の社会復帰も難しくなりますので。

より具体的な情報が必要なのであれば、当サイト以外にも公開情報、就活サービスサイト、キャリア相談を含めたOBOG訪問、インターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを活用しながら、幅広く情報収集して十分な検討を重ねることをおすすめします。




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