今回紹介する会社は、働きやすさが最高に良いわけではありませんが、給与水準が高いことを考えれば、非常にバランスのどれた会社だと思われます。
平均勤続年数も20年を超えていますので、安定志向の人にお勧めの就職先です。





信越化学工業ってどんな会社?

信越化学は大手化学メーカーです。
主な事業は、1.塩化ビニル樹脂やシリコーンなどの有機・無機化学品事業、2.半導体シリコンをはじめとする電子材料事業、3.合成石英やレア・アース、フォトレジストなどの機能材料事業の3つです。
塩化ビニル樹脂は生産量で世界首位、半導体シリコンウエハも世界トップクラスです。

2018年の業績

信越化学工業の業績はとても好調です。
塩ビ・化成品は、米国のシンテック社がフル操業を継続する一方、塩化ビニルに加えてか性ソーダも需給関係の改善が進んだようですし、シリコーンは、全分野・用途で需要が伸び、機能製品に加え、汎用製品も全世界で拡販した結果、業績を大きく伸ばしております。

信越化学工業は5年間連続して増収増益を実現していており、こんな会社はほとんど存在しません。
経常利益率も非常に高い水準をたたき出しており、業績については非の付け所が全くありません。

新卒採用の募集要項

給与
総合職 基本給【学士】月給 233,500円【修士】月給 249,500円【博士】月給 293,500円
一般職 基本給【学士】月給 196,850円
諸手当
通勤(全額)、時間外、住宅、家族手当、他
給与改定
年1回(7月)
賞与
年2回(6月、12月)
勤務地
直江津(新潟)、武生(福井)、磯部・松井田(群馬)、鹿島(茨城)、白河・郡山(福島)、東京、大阪、名古屋、福岡など各事業所
勤務時間
【工場・研究所】8:00~16:40【本社・支店・営業所】フレックスタイム制(標準労働時間1日7時間40分)
休日休暇
完全週休2日制(土、日)、祝日、年末年始、年次有給(初年度12日、次年度16日、最高20日)、慶弔など
保険
雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
福利厚生
制度/財形貯蓄、住宅融資、社員持株会
施設/独身寮・社宅
(各事業所周辺に完備)、保養所(箱根、伊豆高原など)
教育制度
新入社員、階層別、管理職、国際化対応、海外など

出典:信越化学工業ホームページ

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

平均年収の推移

信越化学工業の平均年収は、着実に上昇しています。
利益を十分に獲得できているため、社員の給料を上げることができているのでしょう。

もしかしたら業績がこれほど良いのであればもっとお給料をアップしてもよいのではと感じる方がいるかもしれませんが、もともとの水準が高いので文句を言うのは贅沢でしょう。
逆に、業績が良いからと言って過度に給料を上げないところは、会社経営を堅実に行っている姿勢を感じます。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

信越化学工業は平均勤続年数の上側にあることから、給与水準は上場企業のなかでも高いことが予想されます。
信越化学工業の売上規模を考えれば当然です。
上場企業のなかでも売上高が一兆円を超える会社はほとんど存在しませんから。

年収事例

上場企業のなかでの相対的な位置付けが分かったところで、実際の年収事例についても確認しておきましょう。

  • 新卒5年目 500万円~600万円
  • 新卒6年目 560万円(残業なし)

口コミをいろいろ見ていて感じた印象として、給料に関する不満は非常に少なかったように感じました。
むしろ、他の化学メーカーよりも恵まれているというコメントが多く見受けられました。

上記に挙げた年収事例として、新卒6年目で560万円と記載しておりますが、この数字は残業代を含めていない数字です。
所定内賃金だけで、ここまで高い年収を貰える会社はほとんど存在しません。
つまり、定時に帰り続けても28歳で560万円の年収が獲得できるということになります。
もちろん、残業が0ということはあり得ないと思いますので、実際の年収はもう少し上がると思いますし、給与水準については文句なしです。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

  • 部署によっては残業管理されていないが、特に働きにくさは感じない。
  • 働き方は部署によって違いがあります。私の場合はたまに休日出勤しなければいけないときもありました。
  • 定時に帰れるということは少ないが、長時間残業することも少ないですので、働きやすさについてはふつうである。
  • 年功序列が強い会社であるため、どれだけ頑張っても、逆に何もしなくても給料は大きくは変わりません。
  • 社内にはノーと言えない雰囲気があり、上司に背く意見は言えないし、言ってはいけない。
  • 風通しは良いとは言えない環境だと思う。

口コミを見たところ、信越化学工業の働き方は良い点と悪い点がそれぞれ存在するように感じました。

まず良い点としては、長時間労働の文化は弱いという点です。
仕方なく休日出勤せざるを得ない場合もあるようですが、休日出勤が常態化している訳ではありません。
口コミを見た印象では、働き方については悪くないという意見が多かったので、長時間労働については心配不要だと思います。

しかし、社内に不満がないといえば、そんなことはありません。
悪い点としては、歴史のある大企業によくある話ですが、年功序列色が強いことです。
お給料が年功序列で決められてしまっていて、社員のモチベーションが上がりにくい環境にあるようですし、若い人の意見が通りにくい状況も少なからず存在するようです。
つまり、体育会系の会社ということです。

ただ、すべての部署で共通というわけではないと思いますし、大企業への就職を希望するのであれば、体育会系の社風は他の会社でもよくある話ですので、特に気にする必要もないのかもしれません。

働きやすさを総じて評価すると、特段良い環境というわけではありませんが、決して悪くない環境ではないでしょうか。

平均勤続年数の推移

平均勤続年数は5年前と比べて若干短くなっていますが、20年を維持しています。
平均勤続年数が20年を超えている会社は、ほとんど存在しないため、給与水準の高さ、働きやすさに魅力を感じている従業員が多いことが予想されます。

年功序列で体育会系の社風に対して不満を持っている人が一定数存在するものの、給与が良くて、これほどの大企業に所属しているのであれば、少し嫌なことがあって、目を瞑ることは比較的簡単なのかもしれませんね。
より具体的な内部情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討しましょう。




さいごに

いかがだったでしょうか?
信越化学工業は給与水準がとても高くて、働きやすさも決して悪くはない就職先です。
不満に感じることは0とは言えませんが、他の会社に比べれば恵まれた環境が整っていると思います。