最近、クロネコヤマトの残業未払問題が問題になっていますね。
月100時間超の違法な長時間労働をさせ、残業代の一部を支払っていなかったとして、ヤマト運輸が書類送検されたのは記憶に新しいと思います。

残業未払いは悪質ですが、長時間労働が強いられている企業はヤマト運輸だけではありません。
業種の特性上、物流企業は社員への負担が大きくなりがちです。

今回紹介する山九という会社も、物流事業を主軸にした企業ですが、長時間労働が常態化しております。
ワークライフバランスを保つことが難しいと予想されます。
入社した後にこんなはずじゃなかったということにならないためにも、さいごまでお付き合いください。





業績は順調に推移

山九という会社をご存知でしょうか?
現在、本社は東京都中央区勝どきに構えていますが、もともとは北九州エリアが起源の会社です。
物流事業では名の知れた企業ですが、物流事業の他に、プラントエンジニアリング事業をもう一つの柱として大規模な事業を展開しています。
鉄鋼・石油・石油化学・電力・エネルギー・環境をはじめとする各分野各種プラントの設計・製作・据付・メンテナンスの全行程を管理しています。

業績は調子よく推移しています。
直近では、国内でのコンテナ取扱量が年間を通じて好調に推移たこと、それに伴う倉庫作業や輸出付帯作業の増加したことから物流事業は増収増益となっています。
プラントエンジニアリング事業においても、2016年3月に完全子会社化した山九重機工の影響もあり、増収増益の結果となっています。
両事業とも増収総益ですので、業績については現時点では不安はないでしょう。

給与水準はそこまで

山九の給与水準は上場企業の中では高い水準ではありません。
下図は、上場企業382社について平均年齢と平均年収を分布図にしたものですが、山九の水準は平均線(中央のピンクのライン)より下側にあることが分かります。
つまり、給与水準がそこまで高くないことが言えます。
ただ、ちょっとイメージもわきにくいと思いますので、実際の年収事例を見ていきましょう。

実際の年収事例

実際の年収事例を見た方が給与水準をイメージしやすいと思いますので、いくつか紹介します。

  • 新卒3年目 450万円
  • 新卒5年目 500万円
  • 新卒10年目 600万円
  • 50歳 900万円

皆さんはどのように感じますか?
思っているより年収が高いと感じる人も少なくないと思います。

しかし、後程説明しますが、山九は長時間労働が常態化している会社です。
繁忙期には、平日は夜12時まで勤務している人や、事務所で寝ている人もいるようで、休日出勤も当たりまえの会社です。
そう考えると、労働時間の割に給料は高くないと思います。

とはいいながら、山九のいいところも紹介すると、福利厚生は上場企業だけあってかなり良いです。

例えば、20代であれば、6000円で社員寮、借入社宅を利用できますし、結婚して家族ができれば家族手当も支給されます。
また、社員寮を出た後でも、戸建てを建てた場合は住宅支援金制度があり、賃貸者にも7割の住宅補助がでますので、給料は少ないかもしれませんが、お金に困る人は少ないと思います。

ワークライフバランスは期待できない

先程もちょっとお話ししましたが、山九の労働環境は期待しない方がよいでしょう。
業績も安定していて、福利厚生も手厚いところは評価できますが、労働環境には期待しない方がよいでしょう。

リクナビ2019をみると、入社3年後定着率は90%以上と記載されていましたが、就職四季報をみると3年後離職率は15%です。
定着率は、正直よくないので、騙されてはいけません。

また、論より証拠で、口コミサイトに掲載されていた社員の口コミ情報を紹介します。

と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • ワークライフバランスはないに等しい。平日は夜12時まで残業で、土日も月の半分くらいは出勤している。
  • 現場になる人はほぼ毎日残業は発生する。休日も上司からゴルフの誘いなどもあり、ワークライフバランスを保つことは難しい
  • 繁忙期は現場の事務所で寝ることも多い。
  • 現場では残業が多くなる傾向があり、イベントや飲み会への参加を強いられることも多いため、ワークライフバランスはないに等しい。
  • 部署によって残業がかなり多い。忙しい部署だと体力に自信がある人でないと厳しいと思う。
  • 転勤・出張・出向など部署によっては数年ごと居住地を移動することも珍しくない。

平日は毎日夜12時まで働いて、1か月8日の休みも保証されていないとなると、残業時間は軽く100時間は超えてくるでしょう。
過労死レベルですね。
もっとひどいのは、残業代が発生しない仕事、つまり上司からのゴルフの誘い、イベント、飲み会に強制参加させられるという点です。
平日忙しくて、その上、休日も自分の時間を侵食されてしまう環境ということです。

プライベートを大切にしながら働きたいという人は、就職を控えた方が無難です。
より正確な情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討しましょう。




さいごに

いかがだったでしょうか?
業績は安定しているかもしれませんが、給与水準はそれほど高くなく、労働環境は最悪の会社です。
退職した人の多くが、ワークライフバランスを保つことができないことを退職理由に挙げています。

残業と休日出勤が多すぎるため、割に合わないと感じる人が多いです。
独身の方であれば耐えられるかもしれませんが、結婚を考えると働き続けることは難しいかもしれませんね。

プライベートを大切にしたい人にとって、就職をおすすめできない会社のひとつです。