今回紹介する会社は、給与水準は高いですが、仕事がハードな会社です。
ただ、お給料は桁違いに高く、入社3年で600万円弱の年収が手に入ります。





東和薬品ってどんな会社?

東和薬品という会社をご存知でしょうか?
テレビコマーシャルで聞いたことがある人も少なくないと思いますが、東和薬品は黒柳徹子さんがCMをやっている会社です。
ジェネリック医薬品の製造販売が主な事業です。
東和薬品は、病院、薬局、開業医への販売のうち、開業医向けの販売が強いことも特徴の一つです。

2018年の業績

売上は5年連続上昇を続けています。
つまり、会社として成長を続けていると考えて良いでしょう。

しかし、少し気になるのは利益率です。
経常利益率に関して言えば、最も良いときは20%を超えていたにもかかわらず、良いときに比べるとやや低い水準に落ち着いてしまっています。
それでもまだ他の会社に比べると高い水準ではあるのですが、少し心配です。

2年に1回、厚生労働省によって薬の値段が変更されるのですが、近年では薬の値段がマイナス方向に変更れていることが最も大きな原因でしょう。
売上単価の下落は、利益率の悪化に直結します。

また、もう1つ理由として、東和薬品はジェネリック医薬品を主要事業としていることが影響していると考えられます。

ジェネリック医薬品とは?

薬局で聞いたことがある方も多いと思いますが、ジェネリック医薬品というものを知っていますか?
医療機関で処方される医療用医薬品には、新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)の2種類があります。

簡単に言うと、ジェネリック医薬品とは新薬の特許期間などが過ぎた後に、その特許を使用して作られた医薬品です。
言い方は悪いですが、パクり商品というイメージで捉えれば分かりやすいと思います。
ジェネリック医薬品は安価な値段で提供されいていますが、企業から見ると低い単価でしか売れないので、収益性が低いのです。

また、新薬はその名の通り新しい薬なので競争は激しくないのですが、ジェネリック医薬品はどうしても競争が激しくなります。
つまり、ジェネリック医薬品は、収益性が低くて、競争が激しい商品ということになります。

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

平均年収の推移

平均年収の推移を見てみると、若干下がり気味ではありますが5年間ほぼ横ばいであることが分かります。
確かに直近は薬価の減額影響もあり、明るい材料が少ないことから、会社としては給料を上げにくいのでしょう。

業績が良くても、2年に1回の改定がありますので、安易に給与水準を変えられないというのが本音だと思われます。
依然として利益率は高い状況ではありますが、外的要因に収益性が左右されてしまう業界ですので、経営の舵取りは思っている以上に大変なのかもしれません。

給与水準2017

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

平均年齢と平均年収の散布図をみると、東和薬品の平均年収は平均線の上に位置しています。
つまり、給与水準は高い会社であることが分かるのです。
年収事例を見ると、給与水準の高さがより明確に分かります。

年収事例

それでは、掲示板等に掲載されていた年収情報を見てみましょう。

  • 新卒3年目26歳 580万円(残業150万円)
  • 新卒9年目32歳 650~750万円
  • 30代後半 850万円
  • 係長クラス 1000万円前後

残業代が含まれるにしても、新卒3年目にして580万円という水準は驚きです。
さすがは製薬会社です。

平均年収の公表値は低いですが、平均年齢が若い会社なので、実際の給与テーブルは決して悪くないでしょう。

働きやすさについて

働きやすさについてですが、製薬会社は他の業界に比べると忙しいです。
2018年就職四季報をみると、有給消化日数と残業時間は全く公開されていませんでした。
有給消化日数と残業時間を把握していない・把握できない会社はこの世の中に存在しないので、公表していないことには必ず理由があります。

また、働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

  • 営業所によってかなり忙しさに違いがある
  • 毎晩12時まで働いている営業所もある
  • 直販の会社であるため、土日でも商品をとりにきてほしいという依頼があるため、土日も気が休まらない

ワークライフバランスについて不満の声が非常に多いです。
まあ、製薬会社に他の業界と同じくらいの働きやすさを求めるのは辞めた方が良いと思います。

基本的には土日も気が休まらない環境が普通ですので、入社するのであればプライベートは諦める覚悟が必要でしょう。

平均勤続年数の推移

お給料は高いですが、ハードな環境ですので、どうしても離職率は高くなります。
平均勤続年数は10年を下回ります。
ワークライフバランスを少しでも求めるのであれば、就職先を再検討することをおすすめします。
そもそも、ワークライフバランスを求める方が製薬会社に応募するケースは多くないと思いますが。





さいごに

いかがだったでしょうか?
現時点では給与水準は高いことが予想されますが、仕事はハードであることが予想されます。

長く働きたい人やワークライフバランスを重視したい人にはおすすめしません。
より正確な情報が必要なのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用を検討してみてもよいかもしれません。