今回紹介する会社は、業績は悪くないのですが、口コミを見る限りでは働きやすさについてあまり期待できない会社です。
就職するのであれば、事前確認を十分に行うことをお勧めします。





システナってどんな会社?

システナは、システムの企画・設計・開発・導入から保守・ユーザーサポートまで一貫してサービス提供している会社です。
つまり、システムを開発して、導入して、サポートする会社ということです。
主力のシステム開発としては車載関連案件が多いですが、最近は、電力、航空、交通、ロボット向け案件も増えてきているようです。

2018年の業績

業績はとても好調です。
売上は年々上昇していて、経常利益率も高い水準を維持できています。
就職に当たって、会社の業績については心配しなくてよいでしょう。

新卒採用の募集要項

応募資格
全学部全学科:大学院、大学、短大、専門(2年制以上)、高専卒
選考基準
筆記試験(適性テスト、作文)、面接により、潜在能力と適性、パーソナリティーを中心に選考させていただきます。学歴や出身校、学部学科、性別などによる区別は一切ありません。
初任給
2018年4月実績(月額)
システムエンジニア職
(東京・名古屋)235,000円(大阪)225,000円(札幌・福岡・広島)215,000円
営業職
(東京)220,000円(4半期毎に実績による営業報奨金支給)
※学歴による差は設けていません。新人として同じラインからスタートしてください。
諸手当
時間外手当(全支給) / 役職手当 / 資格手当 / 通勤手当(月50,000円まで)/ 住宅手当
昇給
年1回(4月)
賞与
年2回(6、12月)
入社一年後の昇給率
3.0%(※ 2015年4月新卒入社社員の実績)
3年後年収
454万円(※ 2013年4月新卒入社社員の2016年度年収)
勤務予定地
本社、大阪支社、名古屋営業所、横浜事業所、札幌、福岡、広島他、東京都内、大阪府内、神奈川県内、愛知県内※プロジェクトにより異なります。
※営業職は東京所属です。
勤務時間
9:00~18:00
休日休暇
完全週休2日制(土・日) / 祝祭日 / 夏季・年末年始休暇 / 年次有給休暇(初年度10日、記念日休暇有) / 特別休暇(結婚、産前、産後、配偶者出産、育児、未就学児看護、介護、忌引、引越等) / 生理休暇 / 振替休日制度 / 勤務間インターバル制度
各種保険
健康保険 / 厚生年金保険 / 雇用保険 / 労災保険

出典:システナホームページ

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

平均年収の推移

業績は好調なのですが、社員のお給料は増えていないようです。
2018年3月期においては、逆に平均年収を大きく減らしてしまっています。

業績は良いですし、多少賞与に乗せても良いとも思うのですが、システナは社員の給料に関しては慎重なのかもしれません。
確かに一度上げてしまうと下げにくいと思いますが、業績連動の色が強い賞与については、柔軟にコントロールしてもよいかもしれません。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

システナは平均線の下側に位置しているため、給与水準が低いと予想されます。
繰り返しになりますが、業績は悪くないのですから、社員の給与水準にもう少し反映させてほしいところです。

でもこれだけ見た人は、「他の会社よりも少し低いだけ」と感じると思いますが、それは間違っています。
システナは、退職金の前払い制度を採用しているのです。
詳しく説明しましょう。

退職金の前払い制度とは?

退職金前払い制度とは、名前の通り、通常退職時に支払う退職金を在職中に前払いすることです。
したがって、システナの年収は「基本給+退職金」で構成されていることになります。

他の企業は基本給をベースに年収を計算しているのに対して、システナは「基本給+退職金」を前提に年収を計算しています。
つまり、システナは「基本給+退職金」×12で年収を出しているにもかかわらず、他の会社よりも給与水準が低いのです。

<前払い退職金の考え方>

ここで注意してほしいのは、退職金前払い制度自体が悪いわけではありません。
ただ、給与水準を見極める際に注意する必要があります。

退職金前払い制度を利用している会社は珍しいですが、就職を考えている会社については確認しておくことをおすすめします。
公表されている年収が、退職金を含んでいるかどうかで、給与水準は大きく変わってきます。

ちなみに、退職金前払い制度のメリット・デメリットは
『「退職金前払い制度」とは? | 退職金前払い制度のメリットとデメリット』をご覧ください

年収事例(一般職は除く)

口コミサイトに掲載されていた実際の年収事例を見てみましょう。

  • 新卒2年目 360万円
  • 新卒4年目 330万円(残業0の場合)
  • 新卒7年目 460万円

※中小企業社員さんの情報によると、この金額よりも月1~2万円程度高いようです。
ですので、年収に換算すると賞与分も考えて30万円~40万円程度高いでしょう。

改めてになりますが、この金額は退職金を含めた金額です。
つまり退職するときの退職金は0ということは、念頭に置いておきましょう。

そして、これは口コミの情報ですが、日本ケミファにおいては残業はフルで出るそうです。
もちろん、これは当たり前のことで素晴らしいことです。

しかし、逆に考えると、残業代を十分にもらって他の会社と同じくらいなのであれば、残業なしベースで比べると、他の会社より劣ることを意味します。
残業をしないで生活していくことは、少し苦しいということにもなりかねないので注意が必要です。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

  • 会社行事への参加がもとめられ、余興の練習などで休日をつぶすことも
  • 当日休みは有給ではなく欠勤
  • 上司の管理職がたくさん働くので、長く働くのが当たり前の雰囲気
  • 帰りたい日は帰れるが、上司から「もう帰るの?」と言われる
  • 深夜残業は珍しくない

口コミを見る限りでは、ネガティブな意見が多かったように感じました。
会社の行事に強制参加させられる、早く帰ろうと思ったら嫌みを言わる、深夜残業も珍しくないという口コミも散見されました。
これが本当なら、少し怖さを感じます。
働きやすさは部署に左右されるとは思いますが、不満の声が多いことは事実ですので、就職を考えているのであれば、しっかり確認した上で決断しましょう。
最近は社会全体として働き方改革推進の方向に動いているので、システナも改善されているかもしれません。

平均勤続年数の推移

平均勤続年数は年々下落しています。
下落していることもよくないのですが、そもそもの話として平均勤続年数が7年程度の上場企業はそれほど多くありません。
就職を考えているのであれば、なぜ平均勤続年数が低いのか、説明会などで確認できたら確認しておくことをお勧めします。




さいごに

いかがだったでしょうか?
システナは業績好調を維持していますが、給料は少し低めで働き方についても不満の声が多い会社です。
実際に平均勤続年数が年々下落していることもありますので、就職を考えているのであれば、事前確認を入念に行いましょう。