今回は働き方がよく問題視される小売業の会社について取り上げます。
小売業界である以上、プライベートの犠牲はある程度覚悟した方が良いと思いますが、決して悪い会社ではないと思われます。
それでは、分析結果を確認していきましょう。





しまむらってどんな会社?

しまむらは、低価格衣料の販売チェーンを手掛けています。
つまり、安い衣類を販売している会社ということです。
全国に約2000店舗を擁しているので、一度は店舗を見かけたことがあると思います。

中途採用は行っておらず、採用は新卒のみという純血主義の会社であることも特徴です。
就職を希望するのであれば、新卒でしかチャンスがないことは把握しておいた方がよいでしょう。

2018年の業績

業績は好調で、売上は上昇基調に推移しています。
経常利益率も10%には届かないものの、とてと高い水準を叩き出しています。
小売りでここまでの利益を確保できる企業は、ほとんど存在しません。

作業の標準化や物流の構築、徹底したローコスト戦略がうまく行っている証拠です。
消費マインドが低い昨今ですが、安くて良いものであれば売れるということですね。
これほどの利益率を確保できていれば、就職するにあって業績への心配は不要でしょう。

新卒採用の募集要項

職種・キャリア
■店舗運営部 店長・ブロックマネージャー
■本社各部署 コントローラー・バイヤー・販売企画部・店装部・物流部・システム部・商品管理部・貿易部・人事部・開発部他
※入社後は店舗配属になります。その後、様々な職種を経験(ジョブローテーション)します。
初任給
2018年度入社社員実績
大学・大学院卒/月給23万7,000円
手当
通勤交通費・配偶者手当・管理職手当・時間外手当
賞与
年2回(7月・12月)※業績により決算賞与の別途支給あり。
昇給
年1回(4月)
勤務地
最初の配属店舗は、ホームベース(基本的に実家)から通える範囲で設定します。(当社規程範囲)その後、全国の店舗、本社及び商品センターでの勤務となります。
勤務時間
店舗 9:45~19:15(10:45〜20:15、11:45〜21:15)
本社 9:00~18:30
※店舗、本社ともに実働8時間
休日休暇
年間休日114日(週休2日制+10日間)
年次有給休暇(初年度10日間)
アニバーサリー休暇、長期勤続年数休暇
産前産後休暇、育児休業、育児短時間勤務、介護休業・短時間勤務、介護休暇、子の介護休暇、母性健康管理休暇、生理休暇、特別休暇
福利厚生
ホームベース制度、遠隔地赴任者への制度、財形貯蓄制度、社員持株会制度、退職年金制度、社員買物優待制度、社員旅行・ニューイヤーパーティー等

出典:しまむらホームページ

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

平均年収の推移

しまむらの業績は平均年収は、5年連続で上昇を続けています。
業績がよいので当然と言えば当然なのかもしれませんが、賞与アップという形で社員にもしっかり還元されていることが予想されます。
業績がこのまま右肩上がりで推移していけば、今後も平均年収の増加が期待できるかもしれません。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

しまむらは平均線の線上に位置していますので、給与水準は上場企業のなかでは平均的な水準であることが予想されます。
小売業は他の業界に比べると給与水準が低い傾向が強いのですが、しまむらはの給与水準は他の上場企業に負けておりません。

年収事例

上場企業のなかでの相対評価が分かったところで、具体的な年収事例を確認してみましょう。

  • 新卒1年目 400万円
  • 新卒2年目 450万円
  • 新卒5年目 500万円
  • 新卒10年目 650万円

口コミを見ていて感じたこととして、給料に関する不満はほとんどなかったように思います。
実際の年収事例を上に挙げておりますが、1年目から400万円も貰える小売業は多くありません。

小売業界の中では非常に高い給与水準だと思われます。
もちろん、商社、製薬会社、コンサルのような高給取りが集まる業界と比べると見劣りしますが、小売業界でこれだけの給与を払えるのは非常に評価できます。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

  • 長期の有給取得は難しい
  • 基本的に週休1日。プライベートとのバランスは難しい

しまむらの働き方は、本社勤務と店舗勤務の2つに区分することができるのですが、上記の口コミはいずれも本社勤務の方のコメントです。
口コミをいろいろ見てみましたが、本社は忙しく、店舗は融通が利く傾向があると思われます。
本社勤務といっても、おそらく総務や経理は忙しいことはないと思いますが、商品開発を担当する部署が忙しいのでしょう。

そして、店舗は忙しいという意見と、忙しくないという意見の両方が半分ずつといった印象でした。
おそらく、店舗ごとのパートの雇用状況や上司に影響されるのだと予想されます。
パートが十分に確保できていて、上司との相性が合う店舗に配属されればとても働きやすい職場環境であること間違いなしです。

店舗勤務の場合、ワークライフバランスの充実は運次第になる部分があるかもしれませんが、ファミレスやコンビニと違って深夜営業や24時間営業ということはないので、小売業界の中では働きやすい部類に入るはずです。

平均勤続年数の推移

小売業界なので土日休みがなかったり、休日に電話が鳴ったりなどプライベートに一定の制限はかかるものの、しまむらの職場環境は決して悪くない環境です。
平均勤続年数が上昇基調で推移しているのは、職場環境が良い影響を及ぼしていることが考えられます。

しかし、一点だけ補足しておくと、転勤を理由に一定数の従業員が毎年退職しているようです。
冒頭でも申し上げましたが、しまむらの店舗数は2000を超えていて、全国各地に存在します。
そのような事業環境であるため、全国各地への転勤が多いようです。
もちろん、就職した人の多くが全国転勤を覚悟して入社しているとはおもいますが、それでもいざ転勤が言い渡されると辛いものがあるのでしょう。

より正確な情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討しましょう。




さいごに

いかがだったでしょうか?
小売業界の中では給料が高い会社で、働き方についても決して悪い会社ではありません。
本社勤務ですと多少ワークライフバランスを犠牲にせざるを得ないかもしれませんが、小売業の企業としては働きやすいと思います。

唯一注意点をあげるとすれば転勤です。
転勤に耐えられないのであれば就職は辞めた方が良いですし、特に問題視しなければエントリーする価値はあると思います。
しまむらは、中途採用を行っていませんので、入社したいなら新卒の時だけがチャンスです。