今回は日本化薬という会社を調べてみました。
将来性に多少の懸念はありますが、給料はよくて働きやすい会社です。





日本化薬ってどんな会社?

日本化薬という企業を知っている人は多くないでしょう。
日本化薬はニッチでも突出した技術で付加価値の高い製品開発を目指している会社です。
主な事業はというと、機能化学品、医薬品、自動車安全部品の3つで、連結売上は約1,500億円にのぼります。
知名度は今一つでも、売上規模はある程度あるので、そこそこ大きな会社です。

2018年の業績

業績はというと、売上はやや停滞気味ではあるものの、経常利益率は驚異的な数字をたたき出しています。
経常利益率が安定して10%を超えている会社というのは、非常に珍しいと思います。

売上の成長にはもう少し期待したいところですが、高利益体質であることは間違いないでしょう。
就職するにあたって、会社の業績については心配不要であると思います。

新卒募集要項

初任給
博士了/262,200円修士了/230,200円大学卒/216,000円(2017年4月実績)
諸手当
通勤費(全額負担)、寒冷地手当、私傷病欠勤手当、休職手当ほか
昇給・賞与
昇給(年1回)・賞与(年2回)
勤務時間
本社・支社  9:00?17:30工場・研究所 8:45?17:30(工場・研究所によって若干異なる)
休日・休暇
完全週休2日制(本社、支社、研究所)、メーデー、創立記念日(4月5日)、夏季、年末年始、有給休暇、慶弔休暇、転勤休暇、生理休暇、産前産後休暇
教育制度
新入社員研修、フォローアップ研修、経営シミュレーション研修、ビジネススキル研修、国際化教育、知的財産権研修、情報セミナー、各種専門研修など
福利厚生
各種社会保険、独身寮、社宅(借上社宅有)、カフェテリアプラン、体育施設、レジャークラブ会員、保養所、社員持株制度、共済会制度、住宅融資制度、各種表彰制度など

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

平均年収の推移

直近の平均年収は745万円とそこそこ高い水準にあると考えてよいでしょう。
しかし、過去5年間の推移を見れば分かるのですが、日本化薬の平均年収は下落基調で推移しています。

平均年収の下落は、売上が停滞気味であることが影響しているのかもしれませんね。
5年前と今を比べると、およそ40万円も平均年収が下がっています。
平均年収が下がっているということは、5年前と比べると賞与支給額が減少してしまっているかもしれません。

給与水準2018

平均年収の推移を確認しましたが、そもそも日本化薬の給与水準が高いのか低いのか確認しましょう。

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

日本化薬の給与水準はというと、平均線の上側に位置していることが分かります。
それも、かなり上側に位置していることから、上場企業の中でもそこそこ高いレベルにあることが予想されます。
平均年収が下がっているとはいいながらも、給与水準自体は上場企業の中でも決して悪くはありません。

働きやすさについて

2018就職四季報によれば、平均月残業時間は10.1時間、有給消化年平均も9.6日/月であり、有給消化率はやや低めですが、残業時間の短さを考えればワークライフバランスは悪くないと思われます。

そして、働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番ですので、口コミ情報を見てみましょう。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)

  • 残業は厳しく管理されているので、長時間労働にはならない環境
  • 有給の取りやすさは職場によるが、とれないことはない
  • 平日に休みをとって旅行に行く人も多い

中には否定的な言葉もありましたが、不満の声は決して多くはありません。
したがって、日本化薬は、働きやすい会社であることが予想されます。

給料は下がっているものの決して低くなく、働きやすさについても不満が少ない会社です。
これだけ聞くと、最高のホワイト企業のようにも思えますが、退職する人は一定数存在します。
そこで念のため退職理由の口コミ情報を確認しておきましょう。

退職理由

日本化薬の退職理由を見ると、面白いことが見えてきます。
実際の退職理由の一例を紹介します。

  • 医薬品事業部は、ジェネリック医薬品しか売るものがなく、将来を考えると、とても不安
  • 自社研究所から新薬が20年間開発されていない
  • 意欲ある人を上手く使えていない。人材活用がとても下手で、将来に不安を覚える
  • ミセル化抗がん剤の失敗はかなり大きなダメージ。お金をかなり投入し、新卒の人も期待して入社したのに。転職を検討している人が多いと思う。

いろんな口コミを読んで、私が感じた率直な印象としては、会社の将来に不安を感じてやめていく人が多いのかもしれないということです。
特に医薬品事業に関する将来性への不安が多いように感じました。

たしかに、薬の値段というのは厚生労働省が2年ごとに改定していて、最近は薬の値段が下がり続けています。
売上単価が下がれば必然的に売上は下がり、会社の業績が右肩下がりになるのは、ある意味仕方ありません。
また、ジェネリック医薬品は価格競争になりやすいので、将来性が低いと感じてしまう従業員が多くなることも納得できます。

業績に関していえば、今のところ大きな問題はありませんが、今後売上が下がって競争が激しくなった場合は心配です。
確かに最近は製薬大手が早期退職を募るというニュースも耳にしますし、思っている以上に医薬品事業は厳しい環境なのかもしれません。




さいごに

いかがだったでしょうか?
市場環境から社員は危機感を持っていることが予想されます。
ただ、給与水準は高くて働きやすい環境も揃っているので、就職先としては悪くないでしょう。