今回紹介する会社は近鉄百貨店です。
あべのハルカス近鉄本店をはじめとして、大阪や奈良を基盤とする百貨店です。

業績や給与水準は決して高いとは言えませんが、働きやすい環境が整備された企業です。
特に販売職志望の方にはおすすめの就職・転職先です。
それでは、分析結果を見ていきましょう。





近鉄百貨店ってどんな会社?

近鉄百貨店は、関西圏を中心に10店舗の直営百貨店を展開しています。
あべのハルカス近鉄本店がおそらく最も有名だと思いますが、上本町店・奈良店・橿原店などの地域密着型百貨店も展開していることが特徴です。

2018年の業績

業績ですが、そこまで良くありません。
売上はやや停滞気味ですし、経常利益率も赤字スレスレの状況です。

最近は中国の爆買いが少なくなっていることや、ネット販売やメルカリなどいろんな販売形態のサービスが生まれてきているので、昔のように売上が伸びないのでしょう。
確かに今では百貨店に行くまでもなく、欲しいものは家の中にいながら手に入れることができてしまいますから。

ただ、近鉄百貨店は、いろいろな工夫をして事業運営を行っています。
近鉄百貨店では、有名なお店のフランチャイズに加盟し、それを百貨店内で運営するなど、百貨店事業の苦戦を支える策をとっています。

フランチャイズって何?

フランチャイズと耳にしたことはあってもよくわからないという人もいると思いますので、簡単に説明します。

フランチャイズとは、コンビニでよく用いられる手法です。
看板を貸す代わりに、売上の〇%を支払うという商売契約です。

セブンイレブンを例にして考えてみましょう。
個人事業主(社長)が店舗が運営し、セブンイレブンは看板・レジ・制服などを提供します。
個人事業主にとっては、セブンイレブンという看板を借りてたくさんの儲けを出すことができて、セブンイレブンには自動的にお金が入ってくるというわけです。

売上が上がれば、両者にとって嬉しいので、お互いに頑張りましょうとなるのです。
うまくいかないケースもありますが。

近鉄百貨店の場合、有名どころだと、成城石井や東急ハンズとフランチャイズ契約を結んでいます。
普通に考えれば、成城石井や東急ハンズは他の会社の所有物なので、近鉄グループの百貨店にあるのはおかしいのです。

でも、近鉄百貨店は、地方にある百貨店の業績を何とかしたいということで、売上の〇%を支払う代わりに、人気店を近鉄百貨店内で運営させてもらっているのです。
百貨店そのもののブランドイメージもありますので、なかなか手を出すことが難しい部分もあるのですが、近鉄百貨店は消費者に良いものを提供するという考えのもと工夫して事業運営を行っております。

新卒採用の募集要項

初任給
208,000円(平成29年度実績)
昇給
年1回(4月)
賞与
年2回(7,12月)
諸手当
通勤手当、外販手当(外商勤務者のみ)、時間外手当など
休日
年間休日数113日、週休2日制 / 連続休日制度(8日間を年に2回)
休暇
年次有給休暇(入社初年度10日。以降毎年1~2日増。最高20日)リフレッシュ休暇(入社後10年毎に連続して13日間)、アニバーサリー休暇、慶弔休暇 など
勤務時間
実働7時間40分、休憩80分のシフト制
〈シフト例〉9時45分~18時45分 / 11時15分~20時15分など
勤務地
大阪、奈良、三重、和歌山、四日市等の当社主要店舗
福利厚生・諸制度
各種社会保険、退職金、退職年金、社内預金、住宅資金貸付、慶弔金、社員共済会、社員買物割引、社員持株会、 育児・介護休職制度、育児・介護短時間勤務制度、 自己啓発援助制度、自己申告制度など
諸施設
社員食堂、契約保養所、近鉄グループ社員向け保育所など
クラブ活動:サッカー、ランニング、テニス、華道など
応募資格
平成31年3月に、4年制大学もしくは大学院を卒業見込の方
平成28年3月以降の卒業で就業経験のない方も応募可
募集職種
売場および外商部門で接客・販売の経験を積んだ後、組織の必要性と本人の適性に応じて、営業部門や営業支援部門またグループ会社等のマネージャーとしての活躍を期待します。
採用予定人員
15名程度
選考方法
面接・WEBテストほか

出典:近鉄百貨店ホームページ

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

平均年収は、平均線から大きく下に位置しているため、給与水準は上場企業の中でもトックラスに低いでしょう。
地方都市に店舗が多いことも、平均年収を引き下げている要因となっているかもしれません。

年収の具体的事例

給与水準が低いと言っても、具体的にイメージすることは難しいと思いますので、掲示板や口コミサイトに掲載されている口コミ情報を紹介します。

  • 新卒 300万円程度
  • 新卒5年目 320万円

口コミの情報が少なかったので確かなことは言えませんが、新卒1年目で300万円程度で、その後もあまり上がっていかないようですね。
役職がつけば、少しは上がるようですが、スタートも昇給率も高くないと考えておいた方がよいでしょう。
役職がついた場合、課長で500~600万円、部長で600~700万円くらいの水準という印象でした。

正社員の平均年収は上昇している

給与水準はそれほど高くないことは前段の通りですが、直近5年間においては徐々にではありますが平均年収が上昇しています。
業績はそこまでよくない中でも積極的に従業員に還元しているのだとすれば、従業員ファーストの会社なのかもしれません。

平均勤続年数の推移

給与水準はそこまで高くないのですが、平均勤続年数はかなり長いです。
そして、驚くべきは平均勤続年数が5年間連続で上昇を続けていることです。

平均勤続年数が長く、そして上昇基調で推移しているのは、事業運営の姿勢、給与上昇、働きやすさが影響していると予想されます。

働きやすさについて

ワークライフバランスは部署によって差があり、良い部署もあれば悪い部署もあると思われます。

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

【営業部門の口コミ】

  • 人手不足で、休めと言われても休めない
  • 休日出勤が日常茶飯事

【販売部門の口コミ】

  • 土日は休めないが、それを除けば不満は少ない
  • 長期休暇を年に4回取れる
  • 残業はほぼない

口コミ情報を見ていると、店舗でよく見かける定員のおばさんにとっては非常に働きやすい職場環境であるように感じました。
販売や接客が好きで、自分のペースで働きたいという人にとっては、非常に良い会社で、長く働くことがてきるのだと思います。
おそらく、販売部門のおばさん定員さんが平均勤続年数を引き上げているのでしょう。

営業部門については、やはりお客様ありきの働き方になってしまいますので、プライベートとのバランスはとりづらくなってしまいます。
営業については、どの会社にも共通しているので、ある意味仕方ないですが。
より正確な情報が必要なのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用を検討してみてもよいかもしれません。




さいごに

いかがだったでしょうか?
業績や給与水準の魅力は大きくありませんが、これほど平均勤続年数が長い会社はとても珍しいです。

営業部門は給与が低くてワークライフバランスも良くないのでおすすめできませんが、販売部門はワークライフバランスが充実できて、長く働くことができるので、非常におすすめの就職・転職先です。
販売職を希望の方は一度検討してはいかがでしょうか?