最近は、オリンピック工事が過酷すぎたために、過労死した方のニュースが話題になりました。
大成建設の技術職に起きた事故です。
今回はそんな大成建設と同業の建設業の会社について分析してみました。





関電工ってどんな会社?

関電工は、発電施設、オフィスの電気設備、家庭のコンセント、空調・衛生設備と幅広い領域で事業を展開している総合設備企業です。
東京電力グループを主要顧客としていることが特徴の一つです。

2020年にはオリンピックが開催されることもそうですが、今首都圏に続々とオフィスビルが乱立していることで、建設業界全体として好調な会社が多く、関電工もそのうちの一つです。

2018年の業績推移

関電工は業績好調を維持しております。
売上・経常利益率ともに増加基調で推移しています。

オリンピックやマンション建設による特需影響によるものと考えられるため、2020年を過ぎたら状況は一変するかもしれませんが、現時点では文句なしの業績です。

新卒採用の募集要項

募集職種
[理系]技術職 各種設備のエンジニアリングと設計・施工管理・工程管理及び技術開発
[文系]事務職 営業・総務・経理・資材・人事・労務・教育 等
初任給
修士/228,000円 学部/213,000円 高専/188,000円 専門(2年制)/183,000円 専門(1年制)/178,000円 (2019年予定)
昇給
年1回
賞与
年2回(6月、12月)
通勤費
全額支給
独身寮入寮可(通勤不可能者)
勤務時間
8:30~17:30
勤務地
全国各事業所
休日
完全週休2日制(土曜・日曜)・祝日・年末年始・メーデー・創立記念日・夏季  年間125日
有給休暇
初年度10日・次年度16日・5年目以降20日(繰越し・積み立て含め最大70日まで保有可能)
休暇
慶弔休暇・功労休暇・リフレッシュ休暇・育児休職・介護休職 等

出典:関電工ホームページ

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

平均年収の推移

今は建設業界全体として好調ではあると思いますので、他の建設業の会社の多くは、賞与アップまたは残業時間の増加によって年収が増加していることが予想されます。

関電工については、2017年までは平均年収はほとんど増加していませんでしたが、2018年に突然平均年収が上昇しております。
非常に不思議な状況です。
就職を検討しているのであれば、会社説明会などで内情を確認することをおすすめしますが、可能性として残業代を支払い始めたのかもしれません。
または、残業未払いを支払ったからなのか。
ただ、これは推測ですので、直接確認することをお勧めします。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

関電工に関しては、2018年は平均年収が突然上昇したので、給与水準が高くでています。
この上昇が一過性のものか、継続的なものか判断が難しいのでなんとも言えませんが、現時点では給与水準が高いと判断できます。

年収事例

給与水準が相対で分かっても、個別具体的な情報も大切ですので、年収事例を口コミ情報を調べて確認しました。

【技術職】

  • 新卒入社3年目 500万円
  • 新卒入社4年目 450万円
  • 新卒入社5年目 520万円
  • 30歳 620万円
  • 34歳 840万円
  • 37歳 650万円

【事務職】

  • 入社3年目 270万円
  • 入社7年目 400万円

口コミ情報をいろいろ見ていて感じたのですが、技術職の年収にものすごいバラツキがあるように見えませんか。
年収のバラツキが大きい理由は1つで、残業代が人それぞれかなり違うということです。

残業代が過度に多い人、過度に少ない人がいるのでしょう。
年功序列の日本の会社において、年次を越えて年収の逆転現象が大きくでる会社はとても珍しいです。
配属部署によって大きく仕事スタイルが異なる可能性もあるので、配属される部署については事前にしっかり確認しておきましょう。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

【技術職】

  • プライベートは0%
  • 過労死しないように自分で管理しないといけない。会社からは何の配慮もない。
  • ワークライフバランスは全くとれない。
  • 土曜休みはありえない。日曜は運が良ければ休める。
  • 年収の60%が残業。
  • 残業をつけられるのは、部署による。
  • 朝は早ければ7時から、夜は12時は当たり前
  • 場合によっては泊まり込みで作業

【事務職】

  • 土日祝は休める
  • ワークライフバランスはとれている
  • 期日さえ守れば有給もとれる

年収の60%が残業代でカバーされているという口コミがありましたが、月の残業時間は100時間を超える計算になります。
一部の部署ではサービス残業もあるという口コミも存在しますが、これが本当なら耐えられないと感じる人も少なくないでしょう。
万が一、残業がつけれない部署に配属されてしまったら、すぐに辞めてもいいかもしれません。
肉体的にも精神的にも壊れてしまうかもしれません。

ちなみに、残業をつけるというのは、残業代を申請するということです。
就活生の中には、残業したら当然に残業代がでると思っている方もいると思いますが、残念ながら世の中そんな会社ばかりではありません。
最近は労基署のチェックが厳しくなっているため、全体的にサービス残業を強いる会社は少なくなってきましたが、一昔前では普通のことでしたので。

平均勤続年数の推移

さいごに、平均勤続年数を確認してみましょう。
普通、給料が低くて平均勤続年数が長い場合、働きやすい環境が整っていることが予想されるのですが、関電工の場合(建設業界の場合)は少し違うかもしれません。

推測ではありますが、平均勤続年数が長い理由は、以下の3つが考えられます。

  • 事務職の離職率は著しく低い
  • 技術職の人は、他の建設業界の企業に転職したとしても状況は改善しない
  • 建設業界の技術職はバブル時、待遇が破格であったため大量就職している。その人たちが今なお残っているため。

昔の建設業界は、お給料はとても良くて、イケイケの人が多かったみたいです。
その頃に採用した人が、多く残っていることが1つ可能性として考えられます。

また、最近では若い人が入ってこないことが建設業界で問題視されていますが、たしかに建設現場に若い人ってあまり見かけないような気がします。
若者の離職率が高くて、昔からいる人が多く残っている場合、平均勤続年数はどうしても高くなってしまいます。

ただ、口コミでは不満の声が多いように感じたものの、本当は働きやすい職場環境が整備されていることで平均勤続年数が長い可能性もなくはないので、就職を検討しているのであれば十分なリサーチを心がけましょう。

正確な情報が必要なのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用を検討してみてもよいかもしれません。




さいごに

いかがだったでしょうか?
技術職の口コミを見る限り、ちょっと大変な会社かもしれません。
入念な下調べのもと、就職を検討することをおすすめします。