就活生のみなさん、給与水準がそこそこ高くて、休みも取りやすく働きやすい職場。
でも、業績が良くなくて、過去にはリストラも断行している会社ってどう思いますか?

中には、待遇が良ければ別に良いと考える人もいるでしょう。
しかし、現実には、そのような会社においては、社員は不安に耐えられず、退職を決意する人は少なくありません。

今回はそんな会社を紹介します。
それでは、企業研究結果を見ていきましょう。





パイオニアってどんな会社?

パイオニアという会社ですが、もともとは、音響機器やプラズマテレビ、DJ機器などのAV機器群を多角展開していた会社でした。

2000年代半ばには、このAV機器事業が売上の多くを占めている状況でした。
しかし、価格が下落したことにより業績が大きく悪化してしまいました。
2014年にAV機器事業を売却しています。

確かに、昔はプラズマテレビってものすごい高価な商品でしたが、今では10万円以下で購入することも可能ですよね。

このような変遷を経て、今では車載機器専業メーカーという位置付けでお考えいただければと思います。
つまり、カーナビの会社です。

パイオニアの業績ですが、正直良くありません。
カーナビの会社として再スタートを切った形ですが、赤字スレスレの決算が続いています。
売上も右肩下がりですし、従業員の中には不安を抱えている方がたくさんいます。

給与水準は高い

業績が良くなくても、給料はなかなか良い会社です。
給料の高さが業績を圧迫しているのでは?と思ってしまうほどです。

下図は上場企業727社の平均年齢と平均年収を散布図にしているのですが、パイオニアはピンクのライン(平均線)の少し上側に位置していることがわかると思います。

つまり、パイオニアは上場企業の中では給与水準が高いことが予想されます。
業績が悪くて、給料が良い会社なんてほとんどありませんので、非常に珍しい会社と言えるでしょう。

働きやすい環境も整備されている

パイオニアという会社ですが、業績が良くなくて給料が良い会社である上に、実は働きやすい会社でもあります。
一部、忙しい部署はあるようですが、多くの部署がワークライフバランスを取れるようです。

まずは、企業口コミサイトや様々な掲示板から集めた社員の口コミ紹介してきましょう。
と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • 休みは非常に多い会社です。プライベートとの調整は非常につきやすい会社です。
  • 定時退社しやすい部署であれば、6時に家に帰れる。またコアタイム制(10時~15時)なので、出勤時間はある程度自由に調整できる。
  • この会社の最も特筆すべきところは、有給が非常にとりやすいところと、福利厚生が手厚いところである。フレックスバケーションという制度があり、1年に1度、任意の期間に5日連続で有給を取得することができる。会社都合による転換では、住宅補助がかなりでる。私の場合は、月に8万円ほど住宅補助が支給されている。
  • 趣味や家庭など、プライベートを楽しんでいる社員が多く、仕事がすべてという人がほとんどいない。

休みが取りやすく、残業は少なく、福利厚生も手厚い様子が良く分かりますよね。

業績がそれほどよくないのに、なんて呑気な会社なのでしょうか。
従業員にとっては素晴らしいのですが、逆に気味が悪くて不安になりそうです。 

決して悪い会社ではないのですが・・・

正社員数が減少している理由は?

では、ここで一つ質問です。
パイオニアは業績が悪くて事業を切り売りしている会社ですけど、給料は良くて、とても働きやすい会社です。
このパイオニアという会社に就職できるとして、就職したいですか?

カーナビ事業に強い興味を持っているのであれば話は別ですが、おそらく、多くの方が就職は希望しないのではないでしょうか。
いくら待遇がよくても、先行きに不安を抱える会社に人生を預けることはリスクが大きすぎます。

実際に社員数の推移を見てみましょう。

すごい勢いで減少していますよね。
もちろん、事業を売却した影響が大きいのですが、足元では社員の退職が止まらないのかもしれません。
特に、若手社員の流出が激しいと思われます。

実際に退職を決意した方の口コミを見てみましょう。

【退職理由】

  • 主力のカーAV市場がますます縮小していく中で、将来は暗い。新規事業を模索しているが、採算は不透明で、若手から中堅の社員としては、会社に残ることにリスクを感じざるを得ない。
  • 会社が潰れる不安と魅力的な商品がなくなり、未来に希望が持てなくなったため。会社規模が縮小したこともあり、役職者になれる機会が少なくなっている。
  • 何度かの会社の再建対応があり、今後の業績に不安を感じたため、今後の人生設計を考えて退職を決意しました。
  • OEM先の要求通りにすべてをこなすだけの体制のため、これから何か新しいものを生み出していく会社とは思えない。この先、カーナビ以外の強みは全くないと思いました。
  • 度重なるリストラで、将来性を感じることができなかった。若手の離職率も高く、組織として強い不安を覚えた。
  • ホームオーディオ関連、DJ関連事業がなくなり、会社の将来性が増したため。

実際に退職した方の理由は共通していることが分かりますよね。
ズバリ、将来性への不安から、多くの従業員が退職しています。

それはそうですよね。
リストラ、事業売却を続けてきている会社であれば、不信感を抱くのは当たり前です。

最近は特に、どれだけ知名度が高くても、どれだけ大きな会社でも、突然おかしくなることが多々あります。
一つの会社に依存しながら働き続けることが、リスクになってしまうと感じるほどです。

そんな世の中で、これほどまでに業績が悪くて、リストラを断行してきた会社を信頼しろと言う方が無理があります。

確かに、パイオニアは知名度が高い会社です。
しかし、就職先としては心配です。
就職したとしても、会社の将来性に不安を抱いてしまって、退職してしまうかもしれません。
より確実に情報を得たいのであれば、キャリア相談を含めたOBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを利用することを検討してもよいでしょう。




さいごに

いかがだったでしょうか?
どれほど待遇が良い会社であっても、潰れてしまっては意味がありません。
たとえ、今の待遇は良かったとしても、業績が良くならなければ、必ず会社は人件費や経費削減に走ります。
そうなれば、待遇が持続することはまずあり得ないでしょう。

パイオニアは給与水準が比較的高くて、休みも取りやすいかもしれません。
しかし、今の業績ではその状況が続くとは思えませんし、実際に不安に感じている社員も多いです。

3年または5年で辞めてもいいと割りきれるのであれば就職してもいいかもしれませんが、長く一つの会社で働きたいと考えるのであれば、就職は控えたほうが良いかもしれません。