オリエンタルランドと聞いて知らない人は少ないと思いますが、一応紹介しておくとディズニーリゾートを運営している会社です。
就職人気ランキングでも、常に上位に食い込んでいる会社です。
今回はそんなオリエンタルランドの志望動機を紹介し、実例を添削していきたいと思います。





志望動機の実例を紹介

早速ですが、今回紹介するオリエンタルランドの志望動機の実例を見ていきましょう。

私は、人々の人生や歴史に関与できる仕事がしたいです。そして、未開拓の事業に携わっていきたいです。私は、3歳の時から毎年ディズニーリゾート行っています。自分の中で一種の恒例行事となっていて、ほぼ毎年クリスマスシーズンに行くので、「ディズニーに行かなければクリスマスではない!」そんな気分になってしまいます。誰にとっても「特別な場所」というのはあります。思い出が沢山詰まっていて、懐かしい気持ちになり、そしてまた何かを頑張ろうと思えるような活力を創造してくれるような場所です。1人でも多くの人にとっての「特別な場所」を作り出し、幸せな時間をより幸せにするための仕事がしたいです。また、2度の留学を通じて培った私の強みである自主性のある行動を生かして新事業に携わって行きたいです。特に大人だけで楽しめるような施設を増やすため、お酒を飲める飲食店を充実させたいです。以上の理由で、貴社を志望しました。

この志望動機を呼んで、あなたはどのように感じましたか?
立派な志望動機であると感じる人が多いと思いますが、良い点もあれば悪い点も少なからず存在すると思います。
この文章の良い点、悪い点について分析していきましょう。

良いところは入社したいという意欲が感じられるところ

まず大前提として、オリエンタルランドに就職したいという方で、ディズニーが好きではないという方はいないでしょう。
つまり、オリエンタルランドの志望動機は、応募者のほとんどの方がディズニーランド、ディズニーシーでの経験を強調すると考えられます。
面接官も志望動機が似たようなもの(応募者の志望動機の多くがディズニーが好きですアピール)になることは、ある意味仕方ないと考えていると思います。

実際に、この方の志望動機もディズニーでの経験に基づいたものになっております。
他の就活生と似たようなものになっていることは想定されますが、自分の経験に基づいている志望動機ですので、非常に明確で納得感が強い動機となっております。

また、過去の留学経験を記載していることもプラスです。
留学経験を全面に押し出すと嫌な感じになりますが、具体的な「2度」という数字を出して、一文だけでアピールしているところが絶妙です。

ここで余談ですが、志望動機を記載する上で、数字を用いることはとても有効です。
数字を使うと、具体性が強くなり、説得力が高まるからです。
例えば、「たくさん」とか「数多く」と表記するのであれば、「○回以上」というような表記が具体性が高まります。
とは言っても、不自然さが出てしまうとよくないので、そこは状況に応じて使い分けましょう。

少し話が逸れてしまいましたが、他の就活生と似通った志望動機であることは想定されるものの、志望の理由が自分の体験に基づいている点が高く評価できます。
他の就活生と似通った内容でも、面接官も許してくれるでしょう。




具体的な新事業の提言をしたことが唯一のリスク

この方の志望動機は、ほぼ完璧なのですが、最後の一言が完全に余分に思います。
この一言で、最終面接の突破までを考えると、内定獲得をかなり難しくしているような気がしてしまうのです。

余分だと思う文章は、

特に大人だけで楽しめるような施設を増やすため、お酒を飲める飲食店を充実させたいです。

という一言です。

まず、突然、大人だけで楽しめるような施設を増やすというワードがでてきましたが、なぜ、大人だけで楽しめるような施設を増やしたいと思ったのでしょうか?
根拠が全く分かりません。

そもそも、ディズニーシーではお酒が飲むことができることから、経営陣も大人の楽しみ方については十分に配慮していることが想定されます。
また、お酒が飲める施設を増やすことでオリエンタルランドが大切にする世界観を壊すリスクなど、考えた上での意見なのか不明です。
例えば、酔った方がテーマパーク内で増えてしまうと、その世界観が壊れてしまうことが容易に想像できます。

事業の方向性に関しては、大学生の思いつきレベルとは全く違う次元で経営陣が考えていますし、コンサルを入れてお金を注いで考えているかもしれません。

また、エントリーシートにおいて事業戦略の提言をしてしまうと、面接ごとに根拠を聞かれてしまう可能性がありますし、面接官に考えが浅いと判断されてしまえば間違いなく減点になります。
すべての面接官、そして最終面接まで見据えるのであれば役員に対しても納得させる回答が用意できていないのであれば、事業戦略への自発的な提言は控えた方が無難だと思います。
つまり、減点リスクが大きすぎるのです。

新規事業については、面接の中で面接官から問われた場合にのみ、自分の考えを述べれば良いと思います。
面接官が質問をする場合は、面接官も難しい質問であることは分かっているので、ハードルは多少下がった状況で回答を聞いてくれるでしょう。
質問を受けるまでは、こちらから自発的な発言は控えておくことをお勧めします。

実際にこの方の合否は分かりませんが、新事業の提言文章を削除してまとめた方が、リスクは小さいと思います。
減点リスクが大きすぎますし、加点に働くことはほとんどあり得ないと予想されます。