業績が非常に好調で、給料も日本トップクラスであっても、平均勤続年数が下落している会社が存在します。
つまりは、給料は良くても、退職する人が多くなってきている会社です。
理由は簡単で、働き方に大きな問題を抱えています。

今回紹介する会社は、日本有数の大企業で、企業ブランドも最高なのですが、平均勤続年数が5年間一貫して減少している会社です。
給与水準は非常に魅力的ですが、ワークライフバランスを少しでも求めるのであれば、就職はやめておくことをお勧めします。
就職した後に後悔しないためにも、最後までおつきあいください。





大林組は日本を代表する大企業

大林組を知らない人はいないと思いますが、簡単に企業概要を説明しましょう。

スーパーゼネコンの一つであり、2016年度においては、建設業界トップの売上高をたたき出している大企業です。
虎ノ門ヒルズ、六本木ヒルズ、スカイツリー、表参道ヒルズ、京都駅ビル、大阪ドーム、東京駅など、日本のシンボルとなる建物を数多く手掛けています。

また、大林組の本社は、今でこそ品川にありますが、もともとは大阪府西区が発祥です。
日本全国圧倒的な強さを誇っているのは事実ですが、関西でのシェアはスーパーゼネコンの中でも随一です。
阪神・淡路大震災後の復旧・復興工事に従事したことで、関西地域での信頼を確固たるものとしました。

業績ですが、文句のつけどころが全くありません。
売上高は5年連続上昇していて、なんと2017年3月期の連結売上高は1兆8,727億円です。
数字が大きすぎて、もうよく分からないですね。
また、利益率もここ最近良くなってきていることから、生産性の向上や不採算案件の減少などが進んでいるのかもしれません。

給与水準は日本トップレベル

日本を代表する大企業だけあって、給与水準についても文句の付け所がありません。
日本トップクラスです。

下図は、上場企業727社の平均年齢と平均年収の関係を散布図に表しています。
中央にピンクのラインが通っていると思いますが、これが平均線になり、このラインよりも上側にあれば給与水準は高く、下側にあれば給与水準は低いことが分かります。

大林組はもちろん上側にあり、それもかなり上側に位置していますよね。
大林組より上側に位置している企業なんて、上場企業727社のサンプルのうち20~30社程度です。
お金を稼いで豊かな生活を送りたいという人には、この上ない就職先です。
一生お金に困ることはないでしょう。

実際の年収事例

実際に年収事例を見た方が、給与水準をイメージしやすいと思いますので紹介します。
口コミサイトから拾ってきましたのでご覧ください。

  • 27歳 500万円~600万円
  • 30歳 700万円~800万円
  • 36歳 800万円
  • 40歳 1000万円~1100万円
  • 40前半(所長) 1200万円
  • 50歳(部長) 1400万円

およそ30歳で700万円~800万円ですので、かなり年収は高いですね。
40歳で課長の役職が手に入れば1000万円プレイヤーも実現可能ですので、羨ましい限りです。
40歳前後で年収1000万円がもらえる会社は、なかなか珍しいと思います。

給料に反比例して、勤続年数は下降している

これまで、業績、給与水準ともに日本トップレベルと説明してきましたが、大林組にも悪い点はあります。
それは、その働きやすさにあります。

まず、下図を見てもらえますか?
ものすごい面白い現象が起きています。

平均年収と平均勤続年数の5年間の推移なのですが、平均年収は5年間連続で増加しています。
業績が好調ですので当然といえば当然ですが、5年間で65万円も増加しているので驚きです。

しかし、平均年収と反比例して平均勤続年数は年々減少しています。
5年間で約1年も下落しています。
つまりは、給与が上がっても従業員は退職したいと思う人が増えているのです。

平均勤続年数の下落は労働環境に原因が

給料がよくても平均勤続年数が下落しているということは、必ず働き方に問題があります。
口コミサイトなど、労働環境に対する社員の口コミをみると、プライベートという概念が存在しないことがよく分かります。

と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • プライベートと休日のバランスは調整できない。特に現場勤務の場合、土曜日や祝日は勤務となり、休日は日曜日だけとなる。
  • 希望すればプライベートとバランスが取れる仕事に就けるが、その分昇格が遅くなるため、現実的には難しい。
  • 長時間労働は当たりまえで、転勤が多いため家族にも辛さを感じさせてしまう。
  • 勤務時間は非常に長く、付き合い残業もとても多い。
  • 拘束時間が長く、かつ管理職になっても残業代の付かないプライヤーとしての業務ばかり。
  • 残業が多すぎる。休日もへったくれもない。いつか身体を壊すと感じている。

自分ひとりが大変ならまだ耐えられますが、転勤が多いことで家族にも負担を強いてしまうとなると、なかなか長く働き続けることは難しいのかもしれません。
土曜日や祝日の出勤も常態化しているなんて、長時間労働が当たり前の会社なのでしょう。

また、個人的に一番やっかいだと思うのが、帰りづらい雰囲気です。
長時間労働が当たり前の会社でよくあるのですが、自分の仕事が終わってもなかなか早く帰ることが雰囲気的に難しいため、付き合い残業をせざるを得ない状況です。
この「帰りずらい雰囲気」というのが本当に厄介で、ストレスが異常なまでに溜まります。
このストレスを何十年も感じながら勤務し続けることは、想像しているよりもかなりつらいです。

お金がよいので就職を検討している就活生も多いと思いますが、本当にこの会社の働き方についていけるか十分な見極めが必要です。
一度精神を壊してしまうと、その先の社会復帰は難しくなります。
そうなると、人生のやり直しも時間がかかることになってしまいますので、十分に気を付けてください。




さいごに

いかがだったでしょうか?
大林組は業績、給料ともに日本最高レベルであることは間違いありません。
内定を勝ち取ることができれば、周囲からも羨望の眼差しで見られることも間違いないでしょう。

しかし、本当の意味で勝ち組かと問われれば、必ずしもそんなことはありません。
もちろんお金は良いですが、プライベートの時間は必ず制約されてしまいます。
ワークライフバランスを少しでも求めるのであれば、就職候補から外すことをお勧めします。

一度きりの就職活動は今後の人生を大きく左右しますので、当サイト以外にも公開情報、就活サービスサイト、キャリア相談を含めたOBOG訪問、インターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを活用しながら、幅広く情報収集して十分な検討を重ねることをおすすめします。