新日鐵住金は人によっては勝ち組就職先ではないことに留意しよう

今回紹介する会社は、グローバル展開が進んでいる日本を代表する一流企業です。
総合職の給料はとても高くて魅力的に見えるのですが、その職場環境はそれなりにストレスがかかりますので、就職できた場合必ずしも幸せとは限らないと思います。





新日鐵住金ってどんな会社?

起源をたどると、八幡製鉄所の流れをくむ超名門企業です。
旧新日本製鐵と旧住友金属工業が2012年10月に合併したことで今の新日鐵住金が誕生しました。

粗鋼生産量は国内シェア4割を超えるリーディングカンパニーで、全世界でも第2位を誇ります。
鉄という素材は身近な自動車や家電から大規模構造物やインフラまで、あらゆる分野で利用される基幹素材で、全世界共通で使用されているものです。
そのため、現時点でもグローバル展開が進んでいて、今後はより一層グローバル展開が進んでいくと考えられます。

2018年の業績

業績についてですが、資源を扱っている企業ですので、市況の変化を強く受けてしまいます。
つまり、毎年外部環境が大きく変わるので、業績は安定しにくいのです。

最近は売上高と利益率ともに下落してたのですが、2018年3月期は売上高、利益率ともに伸びています。
米国において、堅調な個人消費や労働市場の改善を背景に景気の着実な回復が継続し、欧州においても回復基調が続いたことに加え、中国では景気が安定的に推移し、新興国において緩やかな景気回復が継続したことから、全体として回復基調で推移したことが影響でしょう。
国内鉄鋼需要については、自動車向けや建築・土木向けなどを中心に堅調に推移しましたし、海外鉄鋼需要についても緩やかな伸長が継続したようです。

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

新日鐵住金は平均線のやや上側に位置しているので、給与水準は上場企業の中では少しだけ高いということになります。

しかし、よく考えてみましょう。
本当に新日鐵住金の給与水準は少しだけ高い程度なのでしょうか?
鉄鋼業の日本ナンバーワン企業で、世界シェアでみても第二位の会社の給料が低いわけがありません。
新日鐵住金は、総合職とそれ以外で大きな給与格差があるのです。

口コミサイトから、実際の給与事例を調べたのでご覧ください。

総合職

  • 新卒3年目 550万円~600万円
  • 新卒5年目 750万円
  • 新卒8年目 840万円
  • 35歳 960万円
  • 40歳 1100万円
総合職以外(製造・工程作業など)

  • 新卒2年目 350万円~400万円
  • 新卒9年目 380万円
  • 30代 400万円

全然違いますよね。
これは、就職四季報の情報ですが、総合職だけで年収を平均すると、平均年収は1000万円を超えるそうです。

新日鐵住金の社員数は2万人を軽く超えます。
そのなかで総合職の方の割合はそれほど多くないことから、会社全体の平均年収は低い水準になってしまうのでしょう。
つまり、新日鐵住金は、会社のなかで給与格差が大きい会社だと考えられます。
総合職で就職することができれば、お金に余裕のある生活が送れることでしょう。

働きやすさについて

この会社、総合職の給料はとても高いことはお伝えした通りです。
新日鐵住金に就職できたとしたら、世間一般では勝ち組と言われるでしょう。
しかし、新日鐵住金は必ずしもすべての人にとって勝ち組就職先ではないと思います。
その理由は、働き方、社内環境にあります。
口コミサイト、掲示板に掲載されていた実際の社員の口コミをご覧ください。

  • 総合職にワークライフバランスという概念は基本的には存在しません。たとえ同じ結果を出したとしても、長時間働いた方が評価される傾向が強い会社です。でも納期に間に合わないとそれはそれで怒られるため、その絶妙なバランスの中で仕事をすることがとても難しい。
  • 本社部門は終電やビルの消灯などの概念がありますが、製造拠点では車通勤が基本なので繁忙期は日が昇るまで働き、朝シャワーだけ浴びて再出社ということがよくあります。
  • 働きやすさは所属部署によるところが大きいと思います。営業でいうと、ある部門は毎日深夜残業して休日出勤も多く、土日も電話がかかってくるというところがあれば、お客様扱いで休みが取れる営業部門も存在しますので、まったく違う会社みたいです。
  • 入社当初は完全なブラック企業であったものの、最近は徐々に社会の流れを受けて変わってきましたが、それでも残業は依然として多いと思います。仕事が好きな人が多いため、私生活を重視したい人にとっては息苦しい環境であると感じます。
  • 若手スタッフの業務負荷が大きいです。あの業務量を月40時間の残業でこなせる人などいないと思うほどです。それでも残業規制は絶対なので、パソコンを持ち帰って家でサービス残業を行っている人がものすごく多いのが実情です。
  • 残業や休日出勤した人が偉いという風潮があるため、長時間労働をしている人がとても多い会社です。

口コミを見て分かったことは、日本を代表する企業であっても、成果主義というわけではないということです。
同じ結果を出したとした場合、長時間働いた人が高く評価されてしまう、というようなことが起きてしまっている可能性が十分に考えられます。
若い人には理解できない構造かもしれませんが、日本企業にはよくある話です。
普通に考えれば、同じ成果であれば、より短い時間で答えを出した方が優秀に決まっているのですが。

口コミが100%本当であるとは思いませんが、この状況が実際に起こり得ているのであれば、優秀である人ほどストレスが溜まってしまうでしょう。
社内評価が不公平であるほかに、仕事量がかなり多いことも口コミから予想できると思います。
給料が高い会社というのは、それなりに忙しいものです。
もちろん、社会全体として働き方改革の流れが強くなっているため新日鐵住金も改善に乗り出してはいるようですが、環境整備状況は会社によって大きく異なります。
新日鐵住金はそもそも仕事量が多い会社だと思われますので、環境整備には時間がかかることが予想されるので、ワークライフバランスを求めるのであれば、就職できても必ずしも幸せとは限りません。




さいごに

いかがだったでしょうか?
新日鐵住金は日本を代表する大企業で、世間一般から勝ち組就職先と考えられている会社です。
たしかに、総合職は給料は高くて、お金に困ることはないでしょう。

しかし、職場では強いストレスを感じてしまうことも少なくないでしょう。
社員の口コミを見る限り、ワークライフバランスという概念は存在しないように思えますし、長く働いた人が優秀と評価される会社ですので、合理的な人には合わないと思います。

一度きりの就職活動は今後の人生を大きく左右しますので、当サイト以外にも公開情報、就活サービスサイト、キャリア相談を含めたOBOG訪問、インターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを活用しながら、幅広く情報収集して十分な検討を重ねることをおすすめします。




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