100人超を新卒採用するNSDの社員数が減少し続ける理由とは

今回紹介する会社は、大企業ではないにもかかわらず、大量採用を毎年行っている会社です。
毎年大量採用を行っているということは、人員が慢性的に足りていなくて、労働環境が劣悪である場合が多いです。





NSDってどんな会社?

NSDはソフト開発が中心の情報サービス大手企業です。
金融・製造・通信・商社・マスコミなど客層は幅広く、ソフトウエア開発やソフトウエアプロダクト、運用サービスなどのシステムソリューションサービスを提供していて、特に金融機関向けに定評があります。
独立系システムインテグレータ企業であることも特徴です。

独立系というと聞こえはいいですが、特定の企業がバックについていない普通の会社です。
独立系は幅広く事業を展開できるかもしれませんが、泥くさい仕事も非常に多いです。
下請けの下請けのような2~3次下請けの仕事が多く、ユーザーと直接交渉できない場面も良くある話です。

2018年の業績

直近の業績はと言うと、非常に好調です。
売上は5年間一貫して上昇を続けていて、経常利益率は5年間10%を上回っています。
経常利益率を10%を超えている会社は多くないので、高収益体質の会社であると言っていいと考えていいと思います。

新卒採用の募集要項

採用職種
ITエンジニア
・アプリケーションエンジニア(金融、製造、流通、公共等)
・組み込み系エンジニア
・ITインフラエンジニア(ネットワーク、プラットフォーム、セキュリティ、ストレージ等)
・ソリューションエンジニア(新規ビジネス、研究開発)※採用人数若干名
初任給
【東京勤務者】
修士了月給28万円
大卒月給27万4,000円
高専・短大・専門卒月給25万1,000円
【大阪・名古屋勤務者】
修士了月給22万円
大卒月給21万4,000円
高専・短大・専門卒月給19万1,000円
【その他地区勤務者】
修士了月給20万円
大卒月給19万4,000円
高専・短大・専門卒月給17万1,000円
※地域手当(東京地区:8万円/月額、大阪・名古屋地区:2万円/月額)を含む
諸手当
資格手当、時間外手当(残業代)、通勤費全額、子供手当、褒賞金(情報処理 ほか)※退職金制度あり
昇給
年1回(4月)
賞与
年3回(6月、12月、3月)
2017年度実績/6.12ヶ月
勤務地
東京、大阪、名古屋、福岡 ほか
勤務時間
9:00~17:30
休日休暇
年次有給休暇(20日、ただし初年度10日)慶弔・特別休暇あり
年間休日120日(2017年度)
保険等
健康・雇用・労災保険厚生年金・企業年金基金
福利厚生
育児休業、介護休業
諸施設:保養所(熱海)、他契約保養所
その他:スポーツクラブ法人会員、会員制リゾートクラブ ほか

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

NSDは平均線の上側に位置していることから、給与水準は上場企業の中でも高いことが予想されます。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

  • 繁忙期には社員の都合を無視して、休日出勤を強要されることがあった。
  • 基本的に残業時間は多く、年間残業時間は600時間程度にはなる。社会的に残業を減らそうという動きがある中で、社内でも声掛けはトップダウンで行われているが、開発現場では労働環境に全く変化はない。
  • ノー残業デーを作っているが、90%が客先常駐で勤務しているため、正直意味がない。
  • システムエンジニアなので、休日出勤は夜勤は多い。代休もとれない。しかし客先常駐なので、上層部は何も気づいていない。
  • 休日に運動会やキックオフミーティングなどあったりして、もちろん強制参加。
  • プロジェクトによっては、毎日終電帰りなんてこともよくある。

口コミをみると、ワークライフバランスに対する不満がとても多いように感じました。
上記口コミに掲載しておりますが、年間残業時間が600時間ということが本当だとすれば、かなりの長時間労働が強いられている可能性が考えられます。

また、休日に運動会とかキックオフミーティングが強制参加という口コミがありましたが、耐えられない人も多いと思います。
NSDは根っからの体育会系の会社なのかもしれませんね。
会社として一体感を持つことは大切なのかもしれませんが、そのような社風に嫌悪感を感じる若い人は少なくないと思いますので、就職を考えるのであれば念頭に置いておきましょう。

プライベートを大切にしたい人や、体育会系の社風に馴染めない・馴染みたくないという人は、就職は控えることをおすすめします。
より正確な情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討しましょう。

社員数の推移

NSDは人を大切にし、教育体制がよいことを採用活動の売りにしている会社ですが、本当に大切にしているのか疑問を抱かざるを得ないデータがあります。

それは、毎年100人超の人員を採用しているのにもかかわらず、社員数は全く増えていないのです。

まずは、過去3年の新卒採用数を確認しましょう。

2014年度:115人
2015年度:121人
2016年度:117人
※出典:リクナビ2018

つぎに、社員数の推移を確認しましょう。

2015年3月:3235人
2016年3月:3100人(前年比△135人)
2017年3月:2967人(前年比△133人)
※出典:NSD有価証券報告書

100人以上の採用を毎年行っているにもかかわらず、毎年100人以上社員が減っています。
つまり、毎年200人以上が退職している可能性があるのです。

そこまでの大企業でもないのにもかかわらず、大量採用を行っている会社は要注意です。
大量採用を行っているということは、それだけ人が足りていない可能性があるのです。
つまり、労働環境に問題があることが予想されます。




さいごに

いかがだったでしょうか?
大企業でもないのに大量採用を行っている会社は、ほとんどの場合で訳あり就職先です。
プライベートを大切にできない割に給与水準も高くないことが影響しているのかもしれません。
一つの会社で長く働きたい人、体育会系の雰囲気が無理な人、プライベートを大切にしたい人は、慎重に検討することをおすすめします。




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