仕事を続けるうえで、やりがいって本当に大切です。
とはいっても、仕事に対してやりがいもって働くって、なかなかできない人も多いと思います。
ただ、仕事が嫌いになりすぎてしまうと、10年、20年続けるのは苦痛です。

いろいろな会社の口コミをみて思ったのですが、今回紹介する日本通運については、社員の不満が他の会社よりも多いような気がしました。
従業員数が多いため、仕方ないとも思うのですが、それでも多いと思います。
では、具体的に企業研究結果を見ていきましょう。





業績は安定した水準を維持

日本通運と聞くと、多くの人は陸運のイメージが強いのではないでしょうか。
たしかに、トラックによる一般貨物輸送は日通のもっとも得意とするところで、冷蔵・冷凍車、貨物に応じた専用車、特別仕様車などあらゆるニーズに応えるサービスを提供しています。
引越・移転サービスから美術品などの特殊輸送にも対応していることも特徴です。

しかし、日通は陸運だけでなく海運や空運も強みとしており、陸・海・空にわたる様々な輸送手段を基盤とした総合物流企業です。
もちろん、物流ネットワークは国内だけにとどまらず、世界各国を網羅しています。
海外引越業務なども展開していて、海外赴任される方のサポート体制も整備されています。

そして、業績はといいますと、正直あまりよくありません。
国内消費の弱さが足を引っ張っている状況です。
国際貨物は、アジア向け航空貨物が延びている結果、回復の兆しがみられますが、国内貨物は厳しい状況です。
日本国民の可処分所得の伸び悩み等により、個人消費は依然として力強さを欠いていて、生産関連貨物が減少しているのです。

その結果、直近3年間は売上高が停滞気味です。
しかし、経常利益率は低いとは言いいながらも、なんとか一定の水準を維持していることは評価できます。

給与水準は高くない

それでは、日通の給与水準のレベルを確認していきましょう。
下図は、上場企業382社の平均年齢と平均年収の関係を分布図にして表しています。
サンプル数が微妙な数なのはお許しください。

日通の給与水準ですが、真ん中のピンクのラインより下側に位置していることがわかりますよね。
ここで、真ん中のピンクのラインは平均的な給与水準のラインですので、日通の給与水準は上場企業の中では低いと考えられます。

ただ、日通にはトラックのドライバーから本社で物流を構築する人まで、様々な人が勤務しています。
社内の給与格差が大きいと考えれるため、就職する際には、応募部署の給与水準を個別に把握することが必要でしょう。

年収事例

具体的な年収事例を見た方が、給与水準のイメージもわくと思うので、いくつか紹介します。

  • 新卒5年目 450万円(営業)
  • 新卒5年目 400万円(倉庫)
  • 新卒8年目 500万円(営業)
  • 新卒14年目 650万円(航空貨物)
  • 37歳 520万円(運転手)
  • 40歳 600万円(運転手)※残業30~50時間
  • 新卒20年目 600万円(営業課長)

口コミを見ていると、給料が少ないという声がとても多いです。
たしかに、課長レベルで600万円ですと上場企業のなかでも低い部類に入ると思います。

また、給与に関するその他の特徴としては年功序列が強いことが挙げられます。
つまり、年齢に応じて給料が上がるため、良くも悪くも、頑張って働いたとしても給料・賞与アップに繋がることはありません。

そして、全国社員と地域社員の区分があるようで、2つの給与格差は非常に大きいことも特徴的です。
いずれにしろ、お金に余裕がほしい方には、他の就職先を探した方が良いと思います。

口コミサイトに会社に対する不満があふれている

口コミ情報をみていて思ったのですが、会社に不満を持っている人がとても多いです。
給与が低いことは先ほどお伝えしたとおりですが、長時間労働も横行していて、退職していく人もかなり多いです。
最近ではクロネコヤマトの人手不足がニュースで取り上げられていますが、物流に関わる会社では、なかなか働きやすい環境を整備することは難しいのでしょう。

そして、これも口コミ情報を見ていて気付いたのですが、日通で働いている人は、大きく分けて3つの不満を抱えています。
その3大不満から、退職を決意している人が多いです。
退職理由を紹介しながら、3大不満を確認していきましょう。
口コミサイトに掲載されていた口コミをご覧ください。

と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

不満1:給与水準の低さに対する不満

  • 社員区分に全国社員と地域社員があり、地域社員の給料はとても低い。地域社員の年収は250万円くらいなので、生活に余裕がもてない。
  • 給与水準が低すぎる。個人評価はほぼ皆無であり、結果を残しても周囲と何も変わらない。
  • とにかく給料が低い。死ぬほど残業して競合と同レベルの水準になる。

不満2:長時間労働への不満

  • 営業部署は業務量がとても多く、残業も非常に多いため長期的に働くことは無理だと思った。
  • 自動車通勤だったので、終電を気にせず働く人が多くてついていけなかった。
  • 残業が多く、体力的にきついものがあった。

不満3:やりがいのなさに対する不満

  • 将来的にはドライバーは不要な世の中になっていくと思う。ただの使い捨ての駒になってしまう気がした。
  • 毎年同じことの繰り返しで未来がないと思った。
  • 上司を見ていても心底嫌そうに仕事をしている人が多く、長く働くことに魅力を感じなかった。

給与水準の低さは先ほどお伝えしたとおりです。
特に地域社員の給与水準は低すぎます。
年収250万円の正社員がいる上場企業って、他にあるんでしょうか笑?

そして、給料が低い上にワークライフバランスを諦めないといけない環境というのも残念ですね。
給料が低いなら、業務量は減らしてほしいです。
ただ、物流の企業は、ネット販売が一般的になった現在の社会状況を考えると、業務量を減らすことはなかなか難しいと思いますが。

そして、やりがいはというと・・・
確かに物流企業って、同じことの繰り返しって言われると、それもそうだなって思います。
大きなやりがいがほしいわけではないですけど、全く面白くないって感じてしまうと、仕事を続けることが辛いですよね。

給与水準は低く、ワークライフバランスもとれず、やりがいもないとなると、退職者が多くなることは仕方ないですね。
口コミ情報の不満の量が異常だったので、魅力を感じている社員はとても少ないんだと思います。
より正確な情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討しましょう。




さいごに

いかがだったでしょうか?
皆さんは給料は低くて、ワークライフバランスが失われて、やりがいもない会社に就職したいですか?
おそらく、就職してしまうと、不満しか生まれない環境になってしまうと思います。

また、これは個人的な見解ですが、最近はメルカリをはじめとする「C to C」のサービスが生まれ始め、インターネットを通じた売買が今後加速することが予想されます。
つまり、今後はもっと忙しくなる可能性があるのです。

労働環境が過酷で人が辞め、残った人の業務量が増え、もっと人が辞めていくという負のスパイラルが出来上がるのも時間の問題です。
就職を考えている人は、再度考え直すことをおすすめします。


2018年1月22日追記

日通の社員の方から貴重なコメントを頂きましたので、その情報を追記します。

給与水準について

新入社員 300〜400万円
入社5年目 350〜450万円
入社8年目 400〜550万円
係長 550万円〜700万円
課長 600〜750万円

基本的には給与水準はこの水準のようですが、地域手当が存在します。
つまり、住んでいる地域によって、給料に差が生じます。
例えば北海道と東京都の社員では、新入社員の段階で60万円程度(5万円×12ヶ月)の格差があります。

また、残業時間について恐ろしい状況が存在します。

最近のことのようですが、会社側で80時間以上の残業について、社長から直接禁止するという通達が出たようです。
その翌月、80時間以上残業していた社員が0人になったそうです。

社長が通達を出すと、80時間以上の残業が全くなくなる会社って、社長の手腕すごいですね!!!
ってそんなわけありません。

現場では何の改革も刷新も無い、つまり何も変わっていないのに残業だけが消滅したのです。
つまり、80時間以上の残業は、すべてサービス残業として処理されているのです。

どれだけ、上の意向に縛られている会社なのでしょう。
形だけの働き方改革で、社員が追い込まれているのです。

職場環境について

年間休日はたったの113日だそうです。
この数字、かなり少ないです。

およそ、土・日・祝日をすべて休みにすると年間休日は120日になります。
年間休日は会社と組合の癒着によって削られてしまっています。

そして、休日出勤がかなり多い職場ですので、ただでさえ少ない休日はさらに少なくなるようです。
有給の取得状況もかなり悪いようで、10年以上年休を取っていない社員なら、すぐに何人も見つかるレベルとのことです。
職場環境劣悪すぎます。

また、評価制度にも問題があり、個人の頑張りが全く反映されない構造に陥っているようです。
社員に冷たい会社です。
実際に、退職者もかなり多いようです。

就職を検討しているのであれば、一度立ち止まって考え直すことも必要かもしれません。