今回は、ご要望のありました会社について企業研究してみました。
歴史ある大企業で、グローバル展開が進んでいる会社です。
とはいっても、普段から名前をよく聞くような会社ではないので、就活生の中には、知らない方も多いのではないでしょうか。
それでは、ご覧ください。





日東電工ってどんな会社?

日東電工は1918年の創業の会社で、今年100周年を迎える歴史ある会社です。
基幹技術である粘着、塗工、高分子機能制御、高分子分析・評価技術をベースとして、グローバル展開しております。
海外売上は、売上全体の7割を超えるほどです。

そして、特徴なのが、事業戦略をグローバルニッチトップと謳っていることです。
簡単に言うと、競争が激しくない市場を見つけて、そこでトップを取るという意味だと思います。
ビジネスには大切な視点だと思いますが、販売しているものも、必然的に認知度の低いものになってしまいます。

この会社を一言で言うなら、大手企業が欲しいと思う部品を何でも作る巨大な部品供給企業です。
大手企業は、さまざまな商品を作るために、さまざまな部品を必要とします。
日東電工には昔から蓄積した幅広い技術があるので、大手企業が欲しいものはだいたい作れてしまうのです。

そして、日東電工はさまざまな部材を製造しておりますが、公表されているセグメントは、インダストリアルテープ、オプトロニクス、ライフサイエンスの3つです。
簡単に言うと、産業用テープ、ハードディスク用の部材、医療関係です。
最近ではライフサイエンスも徐々に上り調子のようで、北米での核酸医薬の受託製造を請け負いはじめ、これが好調とのことです。

業績はといいますと、非常に安定していると言ってよいと思います。
過去4年間の決算推移を見ると、売上はやや上下がありますが安定していますし、注目すべきはその利益率です。
税前利益ベースで、常に10%以上をたたき出しています。
これほど高収益体質な会社は、なかなかありませんので、安定性という面では問題ないと思います。

給与水準は少し高めだが、今後は分からない

下図は上場企業727社の平均年齢と平均勤続年数を散布図にしたものです。
ピンクのラインが平均線なのですが、日東電工は平均線の上側に位置していることが分かりますよね。
つまり、給与水準は、上場企業のなかでは高いことが予想されます。

年収事例

実際に、従業員の年収事例を見てみましょう。
キャリコネやその他口コミサイトに掲載されていた口コミ情報を集めてみましたので、ご覧ください。

  • 新卒5年目営業 500万円~550万円
  • 新卒7年目技術 600万円~700万円
  • 30歳営業 500~600万円
  • 新卒35歳 700万円~800万円

なんとなくですが、営業よりも技術職の方が給料が高いように思えます。
技術職であれば、少し多いように感じますが、営業ですと、他の会社に比べると少し見劣りしてしまうかもしれませんね。

給与が引き下げられているかも?

これまで、日東電工の給与水準は高いとご説明してきました。
しかし、この給与水準は徐々に下がっている可能性があります。

下図は、日東電工の平均年収の5年間の推移になります。
見ての通り、2017年3月期において、平均年収が大きく下落しています。

賞与の抑制をはじめ、給与が押さえられれば平均年収はもちろん下落するのですが、事業譲渡など組織再編が行われるときでも平均年収は大きく変動します。
しかし、日東電工の場合、何か組織再編があったわけではないようですし、従業員の数にも大きな変動はありません。

ということは、純粋に、人件費を抑制していることが考えられます。
その証拠に、口コミにその実態が書き込まれていましたので紹介します。
と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • 以前は良かったが、最近は引き下げられている気がする。全従業員が住宅補助を貰えていたが、45歳以上は給付しないようになった。
  • 事務系社員は、グループ会社に出向させられ、実質的な給与減、退職勧告となった。
  • 退職金が確定給付から確定拠出となった。
  • 管理職の早期退職募集があった。

一応、退職給付について簡単に説明しておきます。
退職金は、会社が会社内部の企業年金基金というところにお金を預け、企業年金基金がそれを運用します。
社員が退職すると、企業年金基金が、運用したお金を社員に支給する仕組みで運用されています。

確定給付というのは、その名前のとおり、会社が社員に支払う金額が確定しているということで、逆に確定拠出というのは、退職金の運用資金を退職給付基金に支払うお金が確定しているということです。

最近は、会社側で資金の運用が思うようにいかなくて、大きな損をしている会社が多くあるため、運用リスクを社員に押し付ける確定拠出型に変更している会社がよくあります。
日東電工もその一つということです。
まあ、これは最近の流れなのである意味仕方ないでしょう。

退職金もそうなのですが、手当の減額、早期退職募集が行われていることから、社員の給料はこの先期待できないのかもしれませんね。
もしも、OBOGの話のなかで、給料はそこそこ良いという話があっても、鵜呑みにしない方がよいと思います。
特に年配の方の話を信じて入社してしまうと、入社して給料を受け取ってみたら、全然少ないと感じてしまうことになるかもしれません。

働きやすさにも疑問アリ

日東電工ですが、給与面に不安があることはお伝えした通りですが、働き方についても多少の疑問を抱いてしまう就職先です。
ブラックとは思いませんが、特別働きやすいとも思いません。

まずは、社員の口コミを見てみましょう。

  • 有給は取得し易い環境にあるが、通常の勤務時間は少し長い気がする。早く帰ってもパソコンを持ち帰って仕事する人が多く、プライベートを優先する人は少なく、仕事をやりづらい。(開発)
  • プライベートの調整は難しい。残業の多い部署は決まっていて、そのような部署では早く帰ることは難しい。(開発)
  • 休日出勤は少ない(開発)
  • 営業はどうしてもお客さんを優先しなければならないので、なかなか調整することが難しい(営業)
  • ワークライフバランスを重視することは極論可能だが、評価に影響してしまうと思う。(開発)
  • 平日は捌ききれない業務をこなして遅くなり、土日も終わらない仕事で出勤する羽目になっていた。(営業)

もちろん、有給を取得できるなどの肯定的な意見もありましたが、就業時間が長いという口コミも多いように感じました。

ただ、最近は働き方改革を掲げていて、残業を抑制している動きもあるみたいなので、もしかしたら今後は期待できるのかもしれません。
ただ、企業の中には、働き方改革の名のもとに、業務量は全く変わらず、結果として残業の申請だけを抑制している会社も多いので注意が必要です。

このような会社ですと、サービス残業が横行してしまう結果になります。
心配の方は、OBOG訪問などで、パソコンのログをしっかりとっているから、強制シャットダウンなどの対策がとられているか、確認できたら確認してみると良いでしょう。




さいごに

いかがだったでしょうか?
日東電工は、業績面についてはさほど心配ない会社ですが、給与面と働きやすさについては、少し心配です。

正直、給料に関しては、これほど業績が安定していても抑制されるのであれば、今後、上がることを期待しない方がよいと思います。
働きやすさは、すごく悪いわけではないですが、良いとも言い難いです。

プライベートに確固たる安定を求めるのであれば、他の企業をおすすめします。