今回の分析対象企業は、給与水準は確かに高いのですが、働きやすさについてはリスクがある就職先です。
情報収集を念入りに実施したうえで就職を決意することをおすすめします。





NIPPOってどんな会社?

道路舗装の最大手企業です。
事業は、舗装、土木、建築の請負工事を主体としていて、公共投資と民間設備投資の動向に大きく影響される事業であることが特徴です。
また、その他事業としてアスファルト合材の製造・販売事業も手掛けているのですが、その需要家の大部分が公共投資関連工事の材料として使用しているため、公共投資の動向に大きく影響されてしまいます。
いづれにせよ、公共投資を請け負うことを前提として事業が成り立っているため、安定している一方で売上の劇的な増加を見込むことは難しい会社でしょう。

2018年の業績

建設業界においては、公共投資は底堅く推移し、設備投資も緩やかに増加しているため、売上高は前期比で増加した結果となっております。
コスト削減や業務の効率化の成果はあるものの、原油価格の上昇や、製造設備の更新による減価償却費の増加の影響を受けて経常利益率はやや低下してしまったと予想されます。
とはいっても、経常利益率は10%をキープしているため、就職にあたり業績については何ら心配する必要はないと思います。

新卒採用の募集要項

勤務地
【総合職】海外を含む全事業所【エリア総合職】希望するエリアの管轄内事業所
募集職種
【総合職】◆国内外を問わず、様々な業務や分野で知識・経験を積み、将来は管理・専門業務等を指向するグループ。
<技術系>土木系・建築系・機械系・電気系
<事務系>総務事務・営業
【エリア総合職】◆全国のエリアの内、一定地域で知識・経験を積み、一定の分野での管理・専門業務等のエキスパートを指向するグループ。
<技術系>土木系
職務内容
【総合職】
<技術系>施工管理、アスファルトプラント業務、研究開発、設計、建設機械管理、試験、品質管理業務 他
<事務系>企画、総務、人事、経理、現業管理事務 他
【エリア総合職】
<技術系>品質管理、アスファルトプラント業務、工事施工管理 他
勤務時間
内勤/9:00-17:50
外勤/8:00-16:50
初任給
【総合職】平成31年4月初任給予定
大学院了:月給250,000円
大学卒:月給230,000円
高専卒:月給210,000円
【エリア総合職】平成31年4月初任給予定
大学卒:月給213,000円~191,000円
高専卒:月給199,000円~179,000円
専門学校卒:月給199,000円~179,000円
賞与
2回/年(6月・12月)
昇給
1回/年(4月)
諸手当
通勤費、住宅手当、教育補助手当、超過勤務手当、単身赴任者への帰宅手当、新入社員に対する帰省手当 他
住居
独身寮、社宅制度
休日・休暇
完全週休2日制・ゴールデンウィーク・夏季・年末年始長期休暇・祝日・有給休暇(13-20日)・創立記念日・リフレッシュ休暇(最長14日)・慶弔特別休暇(1-7日)・ボランティア休暇・傷病休暇・看護休暇・介護休暇 他
加入保険
健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

NIPPOは平均線の上側に位置していることから、給与水準は上場企業のなかでも高い水準であることが予想されます。
それも、かなり上側にあるので、日本トップクラスの給与水準を誇っていると考えて問題ないでしょう。
NIPPPに就職できれば、お金に不安を抱えることなく暮らすことができると思います。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

  • 部署にもよりますが、あまりプライベートを大切にする文化はありません。工事は定時まで現場があり、そのあとは書類作成をしなければいけないため、必然的に残業が毎日発生してしまいます。(工事部)
  • 夜間現場に行くことが多く、昼から出勤しても帰れるのは朝ということもしばしば。場合によってはそのまま出勤しっぱなしということもあります。(施工管理)
  • 多くの社員が残業に疑問を持たずに働いている状況です。有給を取得する人はほとんどおりません。(営業)
  • 土木職の場合、現場が8時から作業開始なのでそれより早く出勤する。出張所にもよりますが21時までは働き、いそがしければ0時まで働きますので、拘束時間がとても長いです。

上記口コミは働き方について負の側面のコメントを集めましたが、もちろん全員が全員、このような働き方ではないと思います。
しかし、口コミには職場環境に否定的な意見が多かったことも事実です。
現場作業と事務仕事の2つを負担する構造になっていることが、長時間労働の原因になっているのかもしれませんね。
上記口コミにもありましたが、現場が終わった後に書類作成をする働き方では、残業なしで帰宅することはほぼ不可能ですから。

また、有給休暇が取得できないという声が多かったので、就職四季報を調べてみました。
就職四季報2018によると、事実、NIPPOの有給消化年平均はたったの6.1日でした。
つまり、有給休暇取得率は約30%という計算になります。
NIPPOに就職するのであれば、有給休暇の取得については期待しない方がよいかもしれません。

退職理由

働きやすさについての不満が多い会社ですが、実際に退職した人の退職理由についても気になったので調べてみました。

【退職理由の口コミ】

  • 勤務時間の長さと休日の少なさが退職を決意した理由です。サービス残業は当たりまえで繁忙期になると総残業時間は200時間を超えることも。
  • ワークライフバランスを確保できないので自分のなかで、限界が来たことをを感じた。

上記口コミにある月残業時間200時間というコメントが本当なのであれば、過労死レベルを大きく越えています。
例えば1ヶ月を土日:8日、平日:22日と仮定して、土日は10時間勤務、平日は毎日5時間残業という前提で、残業時間は190時間と計算できますので、残業200時間というのはこれよりも働くということになります。
死んでしまう人もでてもおかしくはありません。

もちろん、この情報を100%信じることはできませんが、それなりの長時間労働を覚悟した上で就職を考えることをおすすめします。
OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを活用して、情報収集を念入りに行いましょう。




さいごに

いかがだったでしょうか。
NIPPOは業績は安定していて給与水準が高いことは間違いありません。
しかし、労働環境についてはどうしても疑問を抱かざるを得ません。
忙しくてもお給料を求める人には強くお勧めできる就職先ですが、ワークライフバランス重視型の方にはお勧めできない就職先です。
どれほど給料がよくても、体を壊してしまっては意味がありませんので、自分の価値観と照らし合わせて就職はよく考えて決意しましょう。