数々の企業がありますが、業績が良くて給与水準が高い企業であれば、ふつう退職者が少ないものです。
企業の事業運営が安定していて給与水準が高いにも関わらず、退職者が多い企業は何か理由があるはずです。
いくつか理由にもパターンがありますが、その理由の多くは労働環境が影響しています。

NIPPOという企業をご存知でしょうか?
知名度はいまいちかもしれませんが、道路舗装の最大手企業です。

今回はそんなNIPPOについて分析してみました。





高収益体質を実現している

工事案件が減っているので売上高は減少しているものの、コスト削減や業務の効率化が功を奏していて利益率は上昇傾向にあります。
2017年3月期においては、経常利益金額は過去5年間で最高水準です。

財務体質も良好ですし利益水準も高いので、業績は文句なしと言って良いでしょう。

給与水準は建設業界の中でも上位クラス

NIPPOの平均年齢は43.3歳、平均年収は928万円です。
平均年齢と平均年収の散布図をみると、平均線より上側に位置していることが分かります。
建設業界の中では給与水準が高いことが予想されます。

そして、最近の平均年収の推移を見ても、給与水準はどんどん上がっていることが分かります。
業績が安定しているので当然かもしれませんが、5年前と比べると平均年収は63万円増加しています。
これだけ見ると、給与水準が高い良い会社のように見えますが、労働環境には疑問を感じます。

平均勤続年数はすごい勢いで下落している

これまで、NIPPOは業績が安定していて給与水準が高い会社であると説明してきましたが、平均勤続年数は下がっています。

中途が多くなっていることが平均勤続年数を下げているのかもしれませんが、退職者が多いことも可能性として考えられます。

ワークライフバランスは・・・

就職四季報2018によると、有給消化年平均はたったの6.1日です。
まずは、企業口コミサイトや様々な掲示板から集めた社員の口コミを見ていきましょう。
と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • 部署にもよるが、あまりプライベートはない。工事は定時まで現場があり、そのあとは書類作成なので残業は毎日ある。(工事部)
  • 夜間現場に行くことが多く、昼から出勤しても帰れるのは朝。そのまま出勤しっぱなしということもある。(施工管理)
  • 多くの社員が残業に疑問を持たずに働いている。有給を取る人はほとんどいない。(営業)
  • 土木職の場合、現場が8時からなのでそれより早く出勤する。出張所によるが21時までは働き、いそがしければ0時まで働く。

全員が全員、このような働き方ではないと思いますが、体を壊してしまう人も多いと思います。

また、退職者の退職理由には、過酷な労働環境を理由にあげている人もなかなか多いです。

【退職理由の口コミ】

  • 勤務時間の長さと休日の少なさです。サービス残業は当たりまえで繁忙期になると総残業時間は200時間を超えることも。
  • ワークライフバランスを確保できないので限界を感じた。

例えば1ヶ月を土日:8日、平日:22日と仮定して、土日は10時間勤務、平日は毎日5時間残業で休みなして働いたとして、残業時間は190時間です。
多数派ではないと思いますが、残業時間200時間を超えるということは、相当です。
就職・転職はOBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討した上で決めた方がよいかと思います。




さいごに

いかがだったでしょうか。

NIPPOは業績は安定していて給与水準が高いかもしれませんが、労働環境には疑問を感じます。

どれほど給料がよくても、体を壊してしまっては意味がありません。
就職はよく考えて決意しましょう。