ニコンはリストラを余儀なくされるほど経営に難がある就職先

今回は大量リストラを断行した会社を紹介します。
採用数はかなり絞られることが予想されるため就職先として考えていない方もいるかもしれませんが、リストラを行う会社を知ることも大切だと思います。





ニコンってどんな会社?

知名度が高いので知らない人は少ないと思いますが、ニコンはカメラの会社です。
日本における最大の競合企業はキヤノンになります。
一眼レフカメラは、キヤノンと世界シェアを2分している状況です。

そして、ニコンはカメラだけを製造販売しているだけではなく、半導体露光装置やFPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置にも強みを持っています。
半導体露光装置とは半導体を製造する機械のことで、FPD製造装置とは液晶パネルを製造する機械を指します。

2018年の業績

半導体・FPD関連事業は堅調に業績が推移しているのですが、カメラ(一眼、コンパクト)の売れ行きが世界的に良くありません。
ニコンもその煽りを受けて、売上高は減少の一途を辿ってしまっています。
皆さんも日常生活の中で感じているかもしれませんが、カメラ市況悪化の原因は、スマートフォンの普及が原因です。
最近ではカメラを使って写真撮影している人を街で見かけませんよね?
カメラなんて使わなくても、スマートフォンで十分綺麗な写真を撮影することができてしまうからです。

スマートフォン普及の影響を受け、ニコンの売上高は年々減少していて、その歯止めが効かない状況なのです。
医療・バイオ分野への転換を図っているようですが、今のところ芽はでておらず、今後、数年以内に新たな事業を確立しないと、ニコンに未来はないような気がします。

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。

平均年収の推移

5年前と比べるとやや平均年収を下げていることが分かると思います。
業績が下落している状況ですので、ある意味仕方ありませんが、賞与原資の削減や昇格抑制が行われていることは十分に考えられます。
今後業績回復の目処がたたなければ、更に平均年収が減少することが予想されます。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

ニコンは平均線の上側に位置していることから、上場企業のなかでは給与水準が高いことが予想されます。
業績は下降気味ではありますが、今のところは高い水準を維持できているようです。

リストラの断行について

ニコンではコンパクトデジタルカメラの不振をはじめとする業績悪化を理由に、リストラが行われました。
国内で募集した希望退職に1143人が応じたという報道が2017年に実際にありました。
下図はニコン本社の正社員数の推移なのですが、直近の決算期において正社員数が大幅に減少していることが分かると思います。
グラフで推移をみると、リストラの恐ろしさが分かるのではないでしょうか。
2年前まで5500人程度の人員がいたのですが、2018年3月期の正社員数は1000人以上も減少しています。
つまり、1000人以上の方が他の職を求めて去ってしまったということです。

一般的に、業績悪化した企業は、残業抑制や賞与削減などのコスト削減や事業構造の転換などをまずは考えます。
リストラは本当にどうしようもなくなったときの最終手段です。
その最終手段を使っているということは、ニコンの事業運営はかなり厳しいことが予想されます。
就職先を考えるにあたっては給与水準はもちろん大切な指標ではありますが、会社の将来性を見極めることが最も大切です。
会社が無くなってしまっては、就職しても意味がありませんから。
ニコンほどの大企業が倒産することは考えにくいですが、現時点ではニコンへの就職はリスクが高すぎておすすめはできません。

より正確な情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討しましょう。




さいごに

いかがだったでしょうか?
新卒採用は続けているようですが、正直就職をおすすめできる会社ではありません。
公表情報を見る限り、現時点で平均年収は製造業の中でもやや高い水準であることは確かです。
しかし、業績向上が見込めない中、この給与水準が今後も続くとは到底思えません。

ニコンは知名度も抜群で日本有数の大企業というイメージを持っている方も多いと思いますが、それはもう過去の話です。
今では、ニコンに入社するくらいなら、知名度が低くても業績が安定している企業への就職をお勧めします。




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