就職企業を決まる判断基準は人それぞれだと思います。
給料、働きやすさ、社風などさまざまです。
しかし、どれだけ給料が高くても、働きやすくても、社風が合っていても業績が著しく落ち込んでいる企業への就職・転職は避けた方が無難です。

特に大量リストラを行っている会社は要注意です。
今回はそんな会社の一つを紹介します。
就職を考えるときに、会社の業績は重要な視点です。





理由1:業績は悪化の一途

ニコンは、言わずと知れたカメラの会社です。
競合企業はキヤノンで、一眼レフカメラは、キヤノンと世界シェアを2分している状況です。
その他、半導体露光装置やFPD製造装置にも強みを持っています。

半導体・FPD関連は堅調に業績が推移しているのですが、カメラ(一眼、コンパクト)の売れ行きが世界的に良くありません。
カメラ市況悪化の原因は、スマートフォンの普及が影響しています。
今時コンパクトデジタルカメラで写真を撮影している人を街で見かけませんよね?
最近のスマートフォンのカメラ機能は非常に性能が良いため、写真はスマートフォンで十分になってしまったためです。

スマートフォン普及の影響を受け、ニコンの売上高は年々減少しています。
医療・バイオ分野への転換を図っているようですが、今のところ芽はでておりません。
今後、数年以内に新たな事業を確立しないと、ニコンに未来はないと思います。

理由2:平均年収は5年前から下落

まずは現在の給与水準を確認しましょう。
製造業120社の平均年齢と平均年収の関係を分布図で表しています。
ニコンについては、平均線のやや上側に位置しているので、給与水準は今のところ平均を上回っていることになります。
しかし、この状況がいつまで続くのかは未知数です。

次に平均年収の推移をご覧ください。
直近の4年間では平均年収は維持できておりますが、5年前と比べると30万円程下落していることが分かります。

まあ、現在業績がすごいペースで下落している状況ですので、今後は昇給・昇格抑制や賞与削減が行われることは十分に考えられます。
つまり、今後平均年収が下落することになれば、上記の分布図で平均線を下回ることも十分に考えられ、他社と比べて魅力的な給与水準ではなくなる可能性が高いです。

理由3:リストラが行われている

近年のコンパクトデジタルカメラの不振をはじめとする業績悪化を理由に、リストラが広く行われています。
直近では、国内で募集した希望退職に1143人が応じました。

一般的に、業績悪化した企業は、残業抑制や賞与削減などのコスト削減や事業構造の転換などをまずは考えます。
リストラは本当にどうしようもなくなったときの最終手段です。
その最終手段を使っているということは、ニコンの事業運営はかなり厳しいことが予想されます。
ある程度一つの会社で長く働きたい人には、リスクが高すぎて全くおすすめできない就職先です。

より正確な情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討しましょう。




さいごに

いかがだったでしょうか?
新卒採用は続けているようですが、正直就職をおすすめできる会社ではありません。
公表情報を見る限り、現時点で平均年収は製造業の中でもやや高い水準であることは確かです。
しかし、業績向上が見込めない中、この給与水準が今後も続くとは到底思えません。

ニコンは知名度も抜群で日本有数の大企業というイメージを持っている方も多いと思いますが、それはもう過去の話です。
今では、ニコンに入社するくらいなら、知名度が低くても業績が安定している企業への就職をお勧めします。