今回紹介するのは、日本を代表する大企業です。
勝ち組就職先の代表例ですが、すべての人にとって働きやすい就職先ではありません。





三菱電機ってどんな会社?

三菱電機は三菱系列の大手総合電気メーカーで、知名度、ブランド力ともに日本トップレベルの会社です。
売上高は4兆円を超え、総合電機メーカーでトップ3に入る売上規模を誇ります。

事業の柱は、重電システムと産業メカトロニクスです。
ここで、重電とは、発電機、電動機などの回転電気機械や、変圧器、整流器、開閉制御装置などの静止電気機械を開発・製造する産業です。

そして、三菱電機の優秀なところは、選択と集中にいち早く取り組んでいたという点です。
テレビや半導体などの市況の影響強く受ける分野の見直しを行い、収益性の高い分野への集中を先駆けて行っていました。
家電量販店に行くとテレビ、冷蔵庫など三菱電機の製品が販売されていますが、会社にとっての稼ぎ頭ではありません。
白物家電は、広告宣伝目的で製造を続けているにすぎません。
収益性の高い分野へ投資を積極的に行うことで、高い利益率を実現しているのが三菱電機です。

2018年の業績

2018年3月期の売上高は、重電システム部門、産業メカトロニクス部門、電子デバイス部門及び家庭電器部門の増収などにより、前連結会計年度比1,925億円増の4兆4,311億円となりました。

重電システム部門においては、国内のリニューアル事業及び海外の昇降機新設事業等が堅調に推移したこと、産業メカトロニクス部門においては、FAシステム事業で韓国等での有機EL関連や中国でのスマートフォン・電気自動車関連の設備投資の増加に加え、国内の機械メーカーによる輸出が堅調に推移したこと、自動車機器事業で、北米における新車販売台数の減少があったものの、中国での日系自動車メーカーの販売増加や円安の影響もあり、受注・売上ともに好調だったことが理由です。
5年間の業績の推移をみても、売上高・利益率ともに非常に安定しており、利益率も高い水準で安定していることがわかります。
さすがは三菱電機です。
就職するにあたって業績についての懸念事項は全くありません。

新卒採用の募集要項

基本給
修士了/月給234,500円 (2017年4月実績)
大学卒/月給210,500円 (2017年4月実績)
諸手当
時間外手当、扶養手当、外勤手当、通勤費補助、家賃補助、など
昇給
年1回(4月)
賞与
年2回(6・12月)
休日休暇
完全週休2日制(土・日)、祝日、労働祭、年末年始、創立記念日、年次有給休暇(初年度20日)、慶弔休暇、結婚休暇、転任休暇、チャージ休暇、セルフサポート休暇、マイカレンダー休暇など
待遇・福利厚生・社内制度
独身寮、社宅、保養所、契約リゾート施設、テニスコート・体育館・プールなどのスポーツ施設、財形貯蓄、住宅融資、社員持株会、社員割引制度、社員互助会など
勤務地
国内の事業所
※将来的に海外現地法人での勤務の可能性もあります
勤務時間
実働7時間45分(フレックスタイム制の適用あり)
教育制度
新入社員教育(3年間の基礎的育成期間含む)、職能別研修、国際化研修(海外要員育成留学制度、海外派遣者研修、語学強化講座など)、技術部門研修(MELCOゼミナール、技術部会など)など
●海外OJT制度
国際ビジネスを担う将来のリーダー層を育成するために、実務での特定テーマ遂行を通じて今後の海外事業展開に必要な知識・経験を修得する制度です。
●イノベーター選抜育成プログラム
30歳代前半の若手を選抜し、イノベーションの中核となる人材を育成するプログラムです。単なる実務の延長に止まらず、経営の基礎を会得する内容です。
研修制度
新人研修、階層別研修、管理職研修、幹部育成研修、技術研修、職能別研修(営業、資材、経理、総務)、国際化研修(海外要員育成留学制度、海外派遣者研修、語学強化講座等)

出典:マイナビ2019

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

三菱電機は平均線の上側に位置していることが分かります。
それも、かなり上側にあるので給与水準は上場企業の中ではトップクラス、つまり日本トップクラスの水準であると予想されます。

年収事例

上場企業のなかでの相対的な位置付けが分かったところで、具体的な年収事例について紹介します。

  • 新卒4年目 620万円
  • 新卒5年目 700万円(残業月平均60時間)
  • 新卒7年目 700万円~750万円
  • 41歳課長 950万円~1000万円

新卒5年目で年収700万円を超えてくるのはすごいですね。
残業時間が多いこともありますが、それを加味したとしても高いです。
さすがは三菱グループの会社です。
役職がつけば1000万円プレイヤーも全く夢ではない会社だと予想されます。

三菱電機は給与だけでなく福利厚生もしっかりしています。
口コミによれば社員寮・住宅補助が充実していて、住宅補助は期限があるようですが、55,000円が毎月支給されるようです。
待遇面においては、文句なしの企業といえるでしょう。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

  • 月の残業が100時間超えることも珍しくなく、残業は80時間を下回ることはありませんでした。
  • 設計部署はかなり忙しく、繁忙期は月残業100時間を超えることもしばしばありました。また、休日出勤も多いため、肉体的にもかなり疲弊します。
  • 私の職場の勤務時間は8時30分~22時がデフォルトでした。
  • 会社としては働き方改革を進めておりますが、実効性はいまひとつのように感じます。少人数で限界まで働いて利益を出すという体質、社風は働き方改革が始まっても変わらないような気がします。

口コミをいろいろ見た印象としては、ワークライフバランスに対する不満が非常に多いように感じました。
一般的に月の残業が80時間を超えると過労死ラインを超えているを判断されるのですが、80時間以上の残業は珍しくないというような意見が散見されました。
上記口コミにも記載しましたが、人によっては残業が100時間を超えることも珍しくないみたいですので、ワークライフバランスを大切にしたい方には合わない就職先だと思われます。

働き方改革が進めば今後はもう少し働きやすくなると思いますが、あまり期待しない方がよいのかもしれません。
給料の高さも長時間労働に支えられたものである可能性もありますので。

より具体的な情報が必要なのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討し、十分な確認をすることをおすすめします。

平均勤続年数の推移

業績面、給与面においては最高なのですが、働きやすさには疑問を抱かざるをえません。
平均勤続年数を確認してみると、三菱電機の平均勤続年数は下落基調に推移しています。

確かなことは言えませんが、労働環境影響しているのかもしれませんね。
高いお給料に魅力を感じて就職すると、痛い目を見る可能性が十分に考えられます。





さいごに

いかがだったでしょうか?
三菱電機は業績・給料がとてもよく、知名度も抜群の就職先です。
そのため、入社できたら勝ち組と考えられているかもしれませんが、すべての人に当てはまるわけではないでしょう。

就職人気が高いのでプライベートを犠牲にする覚悟があれば迷わずエントリーしてもよいと思いますが、そうでないのであれば十分に企業研究を重ねることをおすすめします。