就活生の中には、企業ブランドに惹かれて就職先を決定する人も少なくないでしょう。
それ自体を否定するわけではないですが、「実際に働いてみたらイメージと違った」ということは良くある話です。

知名度が高くて大きな企業が、必ずしも自分にとって良い企業とは限りません。
就職先を選ぶときは、実際に自分が働く姿をイメージすることが大切です。

今回は、三菱重工の労働環境について分析してみました。
三菱重工は勝ち組就職先と感じる人も多いかもしれませんが、個人的にはこの会社で働き続けるのは大変だと思います。

給与水準は高いですが、昔ながらの日本企業で、長時間労働も常態化している部署も多いからです。





三菱重工業は日本を代表する大企業

三菱重工業はその名の通り、三菱グループの中核企業です。
火力・原発のインフラから航空・宇宙、造船、プラントなど幅広い事業内容を行っていて、総合重機の大手メーカー最大手です。
防衛部門においては、戦闘機、戦車、ミサイルなども手掛けています。

事業内容は多岐にわたるため、業績は必然的に安定します。
ある事業について市況が悪くなったとしても、他の事業でカバーすることが可能ですから。

経常利益率は高いとは言えませんが、安定して黒字を計上しています。
利益率は低いですが、売上高は4兆円前後ですので、利益獲得額は莫大な金額になります。
4兆円の3%は1,200億円です。

長時間労働が蔓延している可能性あり

日本を代表する大企業ですので、就活生憧れの企業・就職先と言っても過言ではないでしょう。
しかし、大企業が必ずしもすべての人にとって幸せな環境というわけではありません。
部署によることは確かですが、実は三菱重工では長時間労働が常態化しており、プライベートを犠牲にすることが強いられる環境が存在します。
実際に、口コミサイトに掲載されていた社員の口コミ情報を見てみましょう。

と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • 会社として休日出勤、定時退社日の残業については上司の承認を義務化など行っているが、仕事のボリュームが大きいため夜10時まで働いている人も多い。
  • 慢性的に残業が多い。基本的に協定の上限まで残業しないと終わらない仕事量を振られる。
  • 平日のプライベートはほとんどないと考えてよい。

休日はしっかり休めるようですが、平日は毎日遅くまで働いている人が多い職場が存在する可能性が非常に高いです。
この後説明しますが、給与水準は大手だけあって高いのですが、それは残業時間が多いから?かもしれません・・・

給与水準は製造業トップクラス

三菱重工業の給与水準は、日本を代表する大企業だけあって非常に高いです。

製造業120社の平均年齢と平均年収の分布をみると、三菱重工は平均線の上側に位置していることが分かります。
それも、かなり上側に位置していることから、給与水準はトップクラスであることが予想されます。

しかし、先程も言いましたが、個人的には一つの懸念があります。
平均年収が高いのは、残業時間が非常に多いことが影響しているのでは?と感じてしまうのです。

実は、三菱重工はサービス残業禁止が徹底されている会社です。
サービス残業禁止自体は高く評価できるポイントですが、給与水準の高さは残業時間の多さによって支えられている可能性が高いです。
以下の口コミ情報をご覧ください。

  • 残業はしっかりでるが、基本的に長時間労働。
  • 大企業の中では残業が多い方に分類されると思う。主任になっても残業代がフルにつくので働き方が変わらず、長時間労働が常態化している。

残業が常態化している、そして、その残業代は全てチャージできる環境です。
平均年収は高くなって当然です。

また、あなたが実際に社員になったとして考えてみてください。
残業代をフルチャージできる環境に置かれれば、早く帰ろうという意思は芽生えるでしょうか?
帰宅してやることがないのであれば、だらだら仕事をしてお金をもらっている方が有意義と感じる人が生み出されてもおかしくないと思いませんか?

確かに仕事をたくさん振られて帰れない人もいるでしょうけれど、口コミをみると非効率的な作業、人が蔓延している可能性も高いです。
仕事を進めていくうえで、社内政治・根回しが大切な会社です。
良くも悪くも、古き良き日本企業なのです。

平均年収は年々増加しているが・・・

そしてもう一つ、三菱重工の労働環境について懸念があります。
それは、一人当たりの業務負荷が大きくなっているのでは?と感じることです。

実は、三菱重工の平均年収増加ペースが異常なのです。
しかし、業績は上昇していますか?
確かに連結決算は安定しているのは事実です。
が、直近の決算においては前年を売上・利益ともに下回っています。

また、単体決算の推移をご覧ください。
単体決算は、異常なスピードで売上・利益率が下落していて、直近の決算では赤字を計上しています。
つまり、三菱重工はグループ会社に支えられて黒字を計上できているにすぎないのです。

さて、その前提をふまえつつ、実際に以下の平均年収の推移を見てください。
5年間継続して平均年収が上昇していますが、業績が上昇していないにもかかわらず、毎年ベースアップや賞与アップを行う会社はありません。
平均年収の上昇は、一人当たりの残業時間の増加である可能性が高いと思うのです。

つまり、多角化経営や品質向上を求められる結果、従業員に大きな負荷がかかっているのではないでしょうか。
一人当たりの業務量が増えた結果、全体的に残業代の支給額が上昇し、平均年収の増加につながっていると思うのです。





さいごに

いかがだったでしょうか?
三菱重工は知名度も高く、誰もがうらやむ企業であることは確かです。
しかし、実際に働く側からすると、必ずしも働きやすい環境とは思いません。

古い体質の会社ですので、学歴社会・年功序列も強いです。
その上、部署によっては長時間労働が常態化しています。
平均年収が高いので辞める人はそれほど多くないかもしれませんが、いろいろなストレスを抱えながら生活しないといけないかもしれませんね。
ワークライフバランスを大切にしたい人には向かない就職先です。
当サイト以外にも公開情報、就活サービスサイト、キャリア相談を含めたOBOG訪問、インターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを活用しながら、幅広く情報収集して十分な検討を重ねることをおすすめします。