現在の経済環境を考えると就職は全くおすすめしませんが、地方銀行への就職を考えている人は少なくないと思います。
本命ではなくても、滑り止めで応募する人を加味すると、かなり多くの方が応募する就職先であることは間違いないでしょう。
今回は京都銀行の志望動機実例を添削しますが、地銀志願者は参考になる部分があると思います。





志望動機実例

早速ですが、志望動機の実例を紹介します。
同志社大学の就活生が書いた京都銀行の志望動機です。

【京都銀行】
私が京都銀行を志望したのは、同志社大学に通っていたことから、京都の風土に興味を持ちました。
京都は歴史の長い企業が多く、またベンチャー企業を多く輩出し、日本を代表する企業をたくさん育てています。京都には企業が育てる風土があると考えており、企業を育てる仕事にとても興味を持ちました。
その中で、京都銀行は地元密着企業であり、顧客を大事にする姿勢がとても魅力的であったことから、京都銀行を志望することと致しました。

この志望動機の良いところは2つだと思います。
順を追って説明しましょう。

良い点1:会社の存在意義を捉えている

まず、この志望動機の良い点として、この方は地方銀行の存在意義を的確に把握できています。
地方銀行の存在意義は、地元企業の活性化です。

地元の会社が設備投資や建て替えなどで資金が必要になった場合に、投資の採算性などを加味しながら必要なお金を貸し、その後もフォローアップすることで、地元企業が長く成長する手助けをする、それこそが地方銀行の役割です。

ただ、現実はそんな綺麗事が行われているわけではありません。
最近だと、金利収入の低下から、保険や高リスクの金融商品を売りさばくという訳の分からない会社に変容している地銀も多いです。
地銀のお手本と言われていたスルガ銀行が最たる例です。
まあ、それはここでは置いておきましょう。

話は反れましたが、この方の志望動機は、地銀の存在意義を的確にとらえた志望動機になっているため、面接官としても納得感の得られる文章です。
自分の考えは、銀行の考えと合っていますよと、上手にアピールできております。
特に、

企業を育てる仕事にとても興味を持ちました。

この一文が特に良いと思います。
言葉の使い方も絶妙ですし、自分の思いと銀行の方向性がピタリとはまっている印象を受けます。

良い点2:なぜ京都銀行なのか明確な動機がある

志望動機は、その言葉の通り、志望した動機を明確に表現しなければなりません。
たまに、志望動機が全く見えてこない文章があるなかで、この方については、なぜ京都銀行に応募したのか、その理由が非常に明確に表現されています。

同志社大学に通っていて京都に親しみがあること、京都で生活している中で京都には企業が育つ環境があると感じており、それを手助けする仕事をしたいと感じていること、この2つが明確です。

やはり、地銀の志望動機として、その土地に慣れ親しんでいるというエピソードは最強ですね。
まあそもそも、縁もゆかりもない地域の銀行に就職したいという就活生はほとんどいないと思いますので、志望動機は他の就活生と似たようなものになってしまうと思いますが。

ただ、ここでひとつ注意が必要です。
地方銀行の場合は、そこで変に個性を出す必要はなく、他の就活生と差別化が図れなくても、その地域への親しみをアピールした方が内定に近づくと思います。

なぜなら、銀行の人事評価は減点法で行われています。
つまり、突出した能力を持っている行員より、すべてにおいて平均点の行員が評価されることが多いです。

手柄よりもミスの少なさが評価される社風であることを考えると、個性はほとんど必要ありません。
すべての回答において、平均よりも本当に少しだけレベルの高い回答を心がけることが面接突破の鍵だと思います。




改善すべき点は具体性の追加

そもそもそこまで悪くない志望動機だという前提ではあるのですが、改善すべきだと感じるのはこの文章です。

京都は歴史の長い企業が多く、またベンチャー企業を多く輩出し、日本を代表する企業をたくさん育てています。

歴史が長い企業、ベンチャー企業、日本を代表する企業とありますが、具体的にどのような会社を指しているのかを明記すると文章の質が上がるはずです。

確かに、京都に本社を構える会社は多いです。
すぐ思いつく会社だと、京セラ、オムロン、任天堂などでしょうか。
挙げればきりがないのは確かです。

別に何社も列挙する必要はありませんが、2,3社挙げても良いと思います。

また、できれば、京都銀行の口座を開設している会社を挙げた方が良いでしょう。
これは、他の地銀も同じです。
挙げることができれば、京都銀行が企業を育てる銀行であることを知っていると暗にアピールすることができるでしょう。

あと、文章を直す必要はないと思うのですが、気になった文章があります。

京都銀行は地元密着企業であり、顧客を大事にする姿勢がとても魅力的であったことから、京都銀行を志望することと致しました。

「京都銀行は地元密着企業であり」という部分なのですが、文章自体に間違いありません。
地銀はすべて地元密着企業です。

ただ、志望動機として記載、発表するのであれば、「あなたはどういうときに京都銀行が地域に密着していると感じましたか?」と質問されてしまいそうですので、それに備えた回答は用意しておいた方が良いでしょう。
私は正直、銀行が地域に密着しているなんて感じたことはないので、前もって考えておかないと咄嗟に答えられない人も少なくないのではないでしょうか。

別に正解はないので、例えば、バイトの給料の振り込み口座を京都銀行で指定されて、京都銀行が幅広く企業と関わりを持っていると感じた、とか何でも良いと思います。
普通のことをちょっと広げて用意しておけば大丈夫でしょう。
志望動機の文章を考え終わったら、突っ込まれそうなところについては想定質問を作成し、回答を用意することをおすすめします。

さいごに

いかがだったでしょうか?
今回は京都銀行の志望動機を添削しましたが、他の地方銀行でも参考になる部分は多いと思います。
場所は違えど、会社としての存在意義や業務内容は、どこの地方銀行であってもほぼ同じですので。
志望動機を考える際に少しでも参考になれば幸いです。