皆さんは働きやすくても先行きが不安な会社ってどう思いますか?

今回紹介するクレハという会社ですが、働きやすくていい会社であることは間違いないと思うのですが、会社の先行きに不安が残る会社です。

働きやすさは非常に魅力的なのですが、最近だと、業績が傾いた結果、リストラや昇給・昇格抑制なんてことはよくある話ですので、やっぱりおすすめはできないですね。

ただ、ワークライフバランスを本当に重視したいという人は、就職するのもありだとは思います。
それでは分析内容を発表していきますので、どうぞ最後までお付き合いください。





業績は停滞していて成長性に欠ける

クレハは、くるっくるっクレラップのCMでお馴染みの会社です。
NEWクレラップは日本で最初に登場した家庭用ラップで、代表的なロングセラー商品です。
もちろん、クレラップのほかにプラスチックや炭素製品、医薬品、農業用殺菌剤など幅広く展開しています。

そして、業績はといいますと、悪くはないのですが・・・停滞気味です。
売上高・利益率ともに2期連続で減少しています。
現時点では利益率が高い水準にあるので心配いりませんが、このまま下落が続くと、昇給・昇格抑制など社員にしわ寄せがきてもおかしくありません。

給与水準は高くない

次にクレハの給与水準を確認してみましょう。

下図は化学メーカー43社の平均年齢と平均年収を分布図にしたもので、中央のピンクのラインが平均的な水準となります。
平均線の上側にあれば給与水準が高く、下側にあれば給与水準は低いと考えられるのですが、クレハはかなり下側に位置していることがわかりますよね。
つまり、クレハの給与水準は化学メーカーのなかではかなり低いことが予想されます。

年収事例

実際に年収事例を見た方が、給与水準がイメージできると思いますので紹介します。

  • 新卒3年目 450万円(研究開発)
  • 新卒7年目 500万円(研究開発)
  • 35歳 550万円(間接部門)
  • 40代管理職 1000万円

口コミを見ていると、給料が低いことを、ほとんどの方が認めていました。
ただ、住宅手当などの福利厚生はしっかりしているみたいなので、お金に困ることはないと思われます。
とはいっても、給与水準が高くないことは事実なので、お金をたくさん稼ぎたい人は他の就職先を探しましょう。

給料が低くても誰もやめない会社

これまで、業績、給料に関して厳しいことばかり言ってきました。
業績は不安定で給与水準も高くないとなれば、社員の満足度が低い企業のようにもみえます。

しかし、クレハは社員にとって魅力的な会社です。

まずは、平均勤続年数の推移をご覧ください。
業績が悪くても、給与水準が化学メーカー最低レベルでも、平均勤続年数は他の化学メーカーよりも長いのです。
つまり、離職率がとても低い会社です。
その理由は、クレハの働きやすさにあります。

ワークライフバランスが最高

クレハの平均勤続年数の長さは、その働きやすさにあると思われます。
口コミサイトに掲載されていた、実際に働いている人の口コミをご覧ください。

と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • 仕事の量とプライベートのバランスは個人の能力にも左右される部分はあるが適度だと感じる。有給も希望した日に取得し易い環境である。残業も全体的に少ないと思う。
  • アットホームな雰囲気の会社で、人間関係をきちんと形成し、仕事管理ができれば融通の利く働き方ができる。
  • ワークライフバランスは非常にとりやすい。20時くらいになると、数人しか会社に残っていない。
  • 部署による部分もあるが、ワークライフバランスはかなりとりやすく、有給も好きなときに取得できる。
  • やることさえやっていれば、定時に帰ろうが有給をとろうがなにも言われない。

口コミのなかには一部、不満の声もありましたが、9割の口コミはワークライフバランスに満足しているものでした。
仕事をしっかりこなすことが前提ですが、定時に帰っても、いつ有給を取得しても何も言われない環境は素晴らしいですね。
上司が残っていて帰りづらいという会社は腐るほど存在するなかで、クレハのようなアットホームな雰囲気を持つ会社は珍しいです。

そして、女性にとっても働きやすい環境が整備されていることも特徴です。
2016年3月時点の情報ですが、全体の平均勤続年数は18.6年ですが、男女別にみると、男性の平均勤続年数は17.7年、女性の平均勤続年数は19.9年です。
つまり、女性が長く働ける会社であることが分かるのです。

働きやすいと思うが、おすすめできる就職先ではない

業績が停滞気味で、給与水準が化学メーカーの中では低い水準にあるにもかかわらず、平均勤続年数が他の化学メーカーに比べて長いということは、かなり働きやすい環境であることは間違いないでしょう。
しかし、クレハの就職を強くおすすめできるかと言われると、個人的には強くおすすめはできません。
業績の下がり方が嫌な感じがするのです。

また、実際の退職者の退職理由の口コミ情報を見ても、先行き不安を理由に上げている人がとても多いのです。
口コミ情報を紹介しましょう。

  • 会社の先行きが不安である。活躍の場も限られている。
  • 営業力はなく、技術力に頼りすぎている体制であるため、新しい技術発展がない今、全体的に会社の先行きが不安である。
  • 良くも悪くも保守的な会社であり、事業の先行きが不安なため。

そして、もうひとつこの会社には懸念があります。
2016年2月2日のニュースリリースによると、構造費用改革として32億円を計上しているのです。
構造改革費用とかっこいい名前をつけていますが、簡単に言うと業績が悪いので減損損失を計上しているだけです。

世間への言い方を異常なまでに気を使っている感じが、個人的には嫌な感じがするのです。
本当は業績がよくないけど、世間の印象を悪くしたくないという意図が伝わってくる気がするのです。
今後の事業運営に自信があるなら、堂々と減損しますと言えばいいのにと思います。
より正確な情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討しましょう。




さいごに

いかがだったでしょうか?
クレハの働きやすさは、化学メーカーでも随一であることは間違いないでしょう。
個人的には業績に不安があるので強くおすすめはしませんが、決して悪い会社ではないと思います。
ワークライフバランスを大切にしながら働きたいというかたは、就職を検討してみてはいかがでしょうか?