製造業大手のクボタへの就職は誰にでもお勧めできるわけではありません

今回紹介する会社は、売上高が1兆円を超え、給与水準は上場企業トップクラスの水準を誇る会社です。
勝ち組就職先と位置付けられており関心のある方も多いと思いますが、すべての人にお勧めできるわけではありません。
分析結果をご覧ください。





クボタってどんな会社?

本社は大阪府大阪市にあり、クボタは関西の超名門企業です。
いろいろな事業を行っていますが、農業機械の製造販売に強みを持っている会社です。
農業機械とは、トラクタ、田植機、コンバインなどが該当します。

海外展開にも積極的に取り組んでいて、海外売上比率は売上全体の7割を占めます。
中国・タイなどアジアへも展開し、効率的な農業・安定した食糧供給の実現に尽力している会社です。

2017年の業績

業績は非常に好調で、売上は大きく増加しており、経常利益率は高い水準を維持しております。
国内売上高は官公需関連を中心とする水・環境部門は前年並みでしたが、農業関連商品やトラクタ等が好調だった機械部門が売上を伸ばし、前年同期比128億円(2.3%)増の5,642億円となりました。
また、海外売上高は原油価格の低迷等により中東を主要市場とするダクタイル鉄管が低調でしたが、世界的な好景気と建設需要の拡大を背景に建設機械やエンジンが大幅に増加し、トラクタも順調に拡大したため、前年同期比1,427億円(13.7%)増の1兆1,873億円となりました。

2015年12月期に売上が落ち込んでいるように見えますが、これは決算期変更によるものです。
決算期を3月から12月に移行した影響で、2015年12月期は9か月分の売上しか計上されておりません。
売上規模、収益性ともに文句なしで、就職を考えるに当たって会社の業績について何ら心配する必要はありません。

新卒採用の募集要項

給与
修士了 月給238,500円
大学卒 月給218,500円
(2018年4月実績)
諸手当
通勤交通費、住宅手当、家族手当 など
給与改定
年1回(1月)
賞与
年2回(6月,12月)
勤務地
本社および全国の支社、製造所・工場、海外事業所
勤務時間
本社・支社/8:30~17:00
製造所・工場/8:00~16:30又は8:30~17:00(事業所により異なります。)
休日休暇
年間所定休日125日年次有給休暇・特別休暇(慶弔、育児、介護、転勤など)
社会保険
雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険など
福利厚生
「住宅制度」 社宅、寮
「貯蓄制度」 財形貯蓄制度(財形年金、住宅財形)、団体貯蓄保険、クボタファンド(従業員持株会)
「慶弔・保険」慶弔見舞金制度、ファミリーライフサポート保険、災害補償、各種損害保険 など
「健康・レクリエーション」カフェテリアプラン(スポーツ施設利用補助、旅行費補助等)、各種健康診断、人間ドック補助 など

出典:クボタホームページ

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

平均年収の推移

日本を代表する大企業ですので、平均年収はとても高いです。
これほどの平均年収を誇る会社は決して多くありません。
年によって平均年収の上下が多少はあるものの、業績が非常に安定していることからお給料の心配はいらないと思います。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

クボタは平均線の上側に位置していますので、上場企業のなかでは給与水準が高いことが予想されます。
平均線からの乖離幅が大きく上振れしていることから、上場企業のなかでもトップクラスの給与水準であると考えられます。
就職することができれば、お金の面では勝ち組間違いなしです。

年収事例

他の上場企業との相対的な位置付けが確認できたところで、具体的な年収事例についても確認しておきましょう。

【口コミ情報】

  • 新卒6年目 620万円
  • 新卒10年目 730万円
  • 40歳課長 900万円

上記事例は、総合職の方の事例です。
口コミをいろいろ見てみましたが、給与に対して不満は少なく、給与水準は高水準だと感じている人がほとんどでした。
総合職であれば、30歳前後で700万円というのが一つの目安だと思いますし、この水準であれば不満が生まれないのも当然です。

そして、クボタほどの大企業になれば、福利厚生もかなり手厚いです。
住宅手当、出張手当、家族手当など、福利厚生の手厚さも社員の満足度に寄与しています。
クボタに就職できれば、お金についての不満を感じることはないでしょう。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

【技術・開発部門】

  • 裁量労働制が採用されている部署は、裁量労働を理由に長時間残業が常態化しているところもあります
  • 残業が多いため、定時に帰れることは少ない状況です。
  • 土日に出社して、働いている人も多いです。
  • 残業をしないことが悪だと考えている人が多い気がします。

【営業部門】

  • そこまで休暇を取りづらい雰囲気はないため、有給休暇は取得できています。しかし、基本的に多くの従業員が遅くまで残業するため、平日に早く帰れることが少ないです。
  • 遅くまで働いていることが一生懸命働いている証と考える人が多いです。
  • プライベートを重視することはできるが、その分仕事は減るので現実的にはプライベート重視の考え方は通用しないです。

【その他社風に関する口コミ】

  • 昔ながらの残業文化が根づよく、サービス残業は当たりまえという上司が多いのがつらいです。
  • くせのある上司が少なからずいるので、運が悪く出会ってしまうと大変です。
  • 仕事をふった上司が毎日早く帰ることも多々あるので、ストレスが溜まることがしばしば。

上記に挙げた口コミはネガティブなコメントのみを掲載しておりますので、これだけ見るとブラック企業のように見えてしまいますが、もちろんポジティブな意見もありました。
ただ、ネガティブな意見が多かったことも事実です。

クボタほどの大企業になれば、たくさんの部署があり、従業員がいます。
これは、クボタだけの問題ではなく、大企業全般に当てはまりますが、働き方は配属された部署、上司によって大きく左右されます。
実際に転職する人の多くは人間関係を理由に辞めていきますから、配属の運がなければどうしても辛い結果となります。

また、クボタ特有の問題として、クボタは歴史ある日本を代表する大企業です。
このような会社でよくある話として、年功序列、体育会系といった社風です。
最近では、会社全体として働き方改革を実行しているようですが、社員全員の意識を変えることは難しいです。
特に昔から働いている人にとっては、自分の美学、考え方はどうしても曲げにくいものです。

遅くまで働くことを美徳と考える上司が多いため、プライベートとのバランスを取れないという意見が口コミに多く掲載されていたことから、働き方改革が過渡期である可能性が高いです。
つまり、会社側から発信される働き方改革の意味を理解していない人・無視している人が存在するかもしれません。

クボタに限った話ではありませんが、大企業に就職するのであれば多少理不尽な状況でも我慢する覚悟を持ちましょう。
部門が違うと文化も仕事の仕方も大きく異なります。
配属先が当たりであればよいですが、外れてしまうと大変ですが、外れたことを想定しておくことが大切です。

平均勤続年数の推移

クボタの平均勤続年数は下落傾向にあります。
5年間の間に平均勤続年数は2年程度下落しております。

平均勤続年数の下落についてですが、労働環境の問題が一つ考えられますが、それ以外の要因として、ここ最近、採用数を増加しているようなのです。
新しく採用した人が増えれば、勤続年数が短い人が増えますので、平均勤続年数は下落方向に進みます。
したがって、平均勤続年数の下落は労働環境の悪さが強く影響しているわけではないと思いますので、必要以上に心配する必要はないでしょう。




さいごに

いかがだったでしょうか?
大企業には本当にいろんな人がいて、性格が合わない人もごろごろいます。

人付き合いが上手な方にとっては、給与水準も高いので働きやすい会社と感じるかもしれませんが、人付き合いがそれほど得意ではなければ、大企業で働くことは大変なのかもしれません。
より正確な情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討してもよいかもしれません。




就職したい企業が見つからない方へ

MeetsCompanyへの参加を検討してみてはいかがでしょうか?
様々な業界の会社の話を聞くことができますので、関心の幅を広げるという意味でも、非常によい場だと思います。

  • 年間のサービス利用者約10万人、就職決定者約5000人。就活生の5人に1人が利用しているサービス
  • 東京、大阪、名古屋、福岡、北海道等全国各地で採用イベントを開催。
  • 東証一部上場企業からベンチャー企業まで優良企業を2000社以上を紹介可能

参考になる動画