今回紹介する会社は、就活生憧れの企業であることは間違いないですが、就職するに当たり事前に知っておくべき留意点があります。
就職活動は事前準備が大切です。





川崎重工業ってどんな会社?

だれもが憧れる就職先の1つであることは間違いないでしょう。
日本を代表する企業の1つです。

製造・販売しているものは、船舶、鉄道車両、航空機、宇宙機器、ジェットエンジン、各種エネルギー設備、各種舶用機械、プラントエンジニアリング、鉄鋼構造物、モーターサイクル、レジャー関連機器、各種油圧機器、産業用ロボット・・・
とにかく、いろんなものを製造しています。
船、電車、飛行機と世界のインフラを支えています。

2018年の業績

業績は好調です。
売上高は2016年までは右肩上がりで、2017年は若干減少していますが連結売上高は1兆5千億円を超えています。
利益率も2017年に落ち込んではおりますが、黒字をしっかり維持していています。
経常利益率は2.4%でも売上高が1兆5千億円ですので、利益獲得額は相当な金額になります。

カンパニー制を採用

川崎重工業の大きな特徴ですが、カンパニー制という組織構造を採用しています。
簡単に、カンパニー制の基礎知識をお伝えします。

カンパニー制とは、会社の中にカンパニーという箱をつくって、それぞれのカンパニーに目標(売上・利益)を課して、それぞれのカンパニーがその目標を目指して頑張るというやり方です。
カンパニー単位の独立採算みたいなイメージです。

川崎重工業は会社の中に7つの箱を作って、それぞれが1つの会社のように動いているのです。
もちろん、他のカンパニーとの交流はほとんど存在しないと考えておいた方が良いです。
カンパニー間の異動もなくはないと思いますが、ほとんどないと思われます。
つまり、入社して最初の配属で、運命が決まります。


出典:川崎重工業ホームページ

新卒採用の募集要項

初任給
修士了:235,500円
学部卒:211,000円
高専卒:189,500円
2017年4月実績
諸手当
時間外手当、通勤交通費など
昇給・賞与
昇給:年1回(4月)
賞与:年4回(4月・7月・10月・12月)
勤務時間
本社・支社:8:30~17:30
工場:8:00~17:00
休日休暇
完全週休2日制(土・日曜日)、祝日、年末年始・夏季休暇など年間休日約120日、年次有給休暇(初年度22日)、慶弔休暇、育児・介護休業(最長3年)、リフレッシュ休暇など
福利厚生
保険:雇用・労災・健康・厚生年金保険完備
施設:独身寮、社宅、保養所、診療所、グラウンド
制度:育児休業、介護休業、財形貯蓄、住宅資金融資、従業員持株制度、カフェテリアプラン(年間約10万円相当の補助)、自社製品割引販売(バイク、ジェットスキー®)など

出典:川崎重工業ホームページ

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

川崎重工業はピンクのライン(平均線)より上側に位置していることが分かります。
つまり、上場企業の中では給与水準が高いことが予想されます。

年収事例

相対的に給与水準が高いといっても、実際の額は気になると思いますので、口コミサイトを調べてみました。

  • 20代後半まで(主事補になるまで) 400万~500万
  • 主事補 550万~700万
  • 30代前半で昇進する主事 750万~850万
  • 40歳前後の基幹職 900万前後
  • 課長 1000万

40過ぎで役職がつけば1000万円到達する給与体系です。
寮や社宅も完備されていて、福利厚生は文句なしです。

20代は給料が少ないかもしれませんが、住居費が安く抑えられるので手残りはそれなりでしょう。
就職できれば、お金に困ることはまずないと考えて良いと思います。

カンパニー間の給与格差事情

高待遇で社員の不満もないのではと思いがちですが、実は給与に対する不満が多い会社です。

  • カンパニーの業績によって賞与が大きく変わる。新卒でも同期と30万の差が開くことも
  • カンパニーによって残業代のつけられる時間が大きく異なる
  • 2年目で同期で年収に100万の乖離がでる
  • カンパニーによって、昇進スピードも変わる
  • 昇進は年功序列で昔ながらの日本企業

カンパニー制を採用しているため、給与水準はカンパニーごと大きく異なります。
業績が良いカンパニーは給料が良くて、業績が悪いカンパニーは給料が悪いのです。
口コミにもありましたが、同期と100万円も差がつくこともあります。

特に、新卒の人は、配属されたカンパニーの業績に賞与が左右されるのは悲しいですね。
自分の実力ではどうにもならないですから。

気にしないという人はいいのですが、同期で給与が大きく違うというのは、精神的にはかなりつらいと予想されます。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

  • 年間60%が出張。一回の出張は3か月を超えることも
  • 近年ワークライフバランスを謳っているが、名ばかり
  • 部署と時期によるが、かなり残業は多くなる
  • 技術職はかなり残業が多く、プライベートは制限される
  • 月45時間を超えて残業するときは申請が必要。したがって、申請せずにサービスをすることも

配属によって変わってくるものの、長時間労働が常態化している部署があるようです。
出張が多いのは一見楽しそうですが、3か月も続くとかなりつらいと思います。
個人的には1週間でもかなり疲れます。

お給料が高いと反面、働き方については、自己犠牲は致し方ないのかもしれません。
プライベートを大切にしたいのであれば、下調べをしっかりしたうえで慎重に考えることも佳いかもしれませんね。
より確実な情報が必要なのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用を検討してみてもよいかもしれません。

平均勤続年数の推移

川崎重工業は業績は良くて、給与水準も高い会社です。
しかし、社内給与格差や働き方において、不満を抱える従業員がいることも事実です。
これが直接影響しているかについては定かではありませんが、平均勤続年数は下落基調に推移しています。
大企業は周囲から羨ましがられることも多いと思いますが、働いている張本人は意外にも大変な思いをしているのかもしれません。




さいごに

いかがだったでしょうか?
川崎重工業は就活生の多くが憧れる就職先であることは間違いないでしょう。
しかし、そんな憧れの就職先であっても、中にいる社員が本当に働きやすいかは分かりません。
企業研究を十分に実施して、就職先を決めましょう。