今回は依頼があったJXTGエネルギーという会社について企業研究してみました。
ホールディングスの傘下の会社であるため、なかなか実情が見えにくいというのが本音ですが、可能な限り調べてみたので、ご覧ください。

JXTGエネルギーってどんな会社?

2017年4月にJXエネルギー(株)と東燃ゼネラル石油(株)が合併し、JXTGエネルギー(株)に商号変更してできた会社です。
ENEOSの会社と言った方が分かりやすいかもしれませんね。
国内最大の石油元売りで有名で、国内の販売網は一万か所以上です。

事業内容がおおよそ分かったところで、業績について確認してみましょう。
JXTGエネルギーは、JXTGホールディングスの傘下、つまりは子会社です。
業績に関してはグループで見た方がよいと思うので、ホールディングスとしての業績をまとめてみました。

下図は過去5年間の売上と経常利益率ですが、売上高は減少が続いております。
原油価格の変動や、低燃費車の普及、電力用C重油の減少などが原因かと思われます。
ただ、そうはいっても、8,000億円の売上を維持しているのことはさすが大企業です。

また、利益に関しては原油価格に依存するため、バラつきがあるのは仕方ないでしょう
むしろ、厳しい環境下のもとで、安定して利益を計上していることは評価できます。
年度ごとに波がある会社ではありますが、平均すれば悪くないですし、国内市場はほぼ独占していると言っても過言ではないので、そこまで心配する必要はないと思います。

給与水準

JXTGエネルギーは、会社形態がホールディングスですので、なかなか実情が見えにくいです。

念のため説明しますが、JXTGホールディングスの有価証券報告書に公表されている平均年収をJXTGエネルギーの平均年収として考えては絶対にダメです。
JXTGホールディングスの平均年収は1000万円を超えていますが、あくまでこれは、ホールディングスに所属しているたった100人程度の平均年収にすぎません。

公表数値からは、JXTGエネルギーの給与水準がなかなか分かりにくいので、口コミ情報を確認してみましょう。

  • 新卒2年目 550万円(営業)
  • 新卒3年目 600万円~650万円(製油所勤務・エンジニア)
  • 新卒 30歳 750万円(営業)
  • 院卒 新卒8年目 800万円(技術職)
  • 40歳前後 技術系管理職 1,100万円~1,200万円

他にもいろいろな口コミ情報を見たのですが、職種ごとに、多少の差はあるものの、そこまで給与格差は無いように感じました。
給与水準としては、40歳前後で、役職がつけば1000万円を超える水準だと予想されます。

さすがは大手上場企業です。
なんだかんだで、サラリーマンとして働いて1000万円を普通に超える会社は多くありません。
おそらく、給与面については、他の会社と比べれば不満は少ない会社だと思われます。

働き方

さて、給与面についてはご説明した通り、安心できる就職先ではありますが、働き方については少なからず問題がありそうです。
昔ながらの企業によくある話だとは思いますが、まずは従業員の方々の口コミを集めてみたのでご覧ください。
と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • 営業の場合、社内外問わず飲み会が多く、またゴルフイベントも非常に多い。給料の出ない仕事を多くしなければならないという意味で、ワークライフバランスはとりづらい。(営業)
  • 働きやすさについては、完全に上司次第である。中には公私混同、時代錯誤の上司が幅を利かせている(営業)
  • 会社としては、働き方改革を掲げていることは評価できるが、上司には服従する文化であるので、休日のゴルフについては断ることができない。(営業)
  • 休みはとりやすい。有給の取得日数も日本企業としては多いと思う。しかし休んだ分、仕事は溜まってしまうため、サービス出勤や休日出勤で埋め合わせする必要がある。(技術系)
  • 働き方改革で8時までに帰ることを推奨されているが、業務量や工期を少なくすることなく、配置を少なくして無理に対応させているため、一人当たりの業務量は増えているように感じる。結局サービス残業が増えただけだと思ってしまう。(技術系)
  • 土日はよほどのことがない限り、休むことができる。有給休暇についても、業務に余裕があれば問題なく取得できる。(製油所勤務)
  • JXTG体制になってから、平日は8時以降の残業が認められない。また、残業も月35時間を超えることはできない。ただ、業務が減るわけではないので見えないところで、仕事を持ち帰って作業する、いわゆるサービス残業も増えていることも事実である。35時間の枠内で仕事を終える人は少なく、多くの人がサービス残業を行っている。(製油所勤務)
  • 最近の傾向として、有給の取得、サービス残業の削減を掲げているが、まだまだ古い思考が根強く残っているように感じる。古い体質が残っているので、上下関係重視型の方には居心地が良い会社。(製油所勤務)

JXTGエネルギーの働き方について、問題点を整理すると、大きく2つの問題が浮かび上がってきます。
①上下関係が厳しく、働き方は上司に左右されてしまう、②会社として働き方改革を掲げているが、実効性が伴っていないことです。

まず、1つ目の上下関係についてですが、ある程度はどこの会社でも仕方ないことだと思います。
ただ、この会社については、口コミを見ていると、ちょっと度が過ぎた人が多くいるように感じました。
これは何の根拠もありませんが、個人の感覚として、歴史がある会社ほど、年功序列、上司絶対という社風が強い気がします。

特に営業かもしれませんが、休日に頻繁にゴルフに誘われたり、飲み会で拘束されたりと、体育会系のノリに嫌悪感を抱く人は向いていないかもしれませんね。
上司が長時間労働容認派であった場合、部下は自分の時間を持てないかもしれません。
どこの会社でもあり得る話ですが、この会社は従業員の不満が多いように感じました。

そして、2つ目ですが、働き方改革と称して、とりあえず残業のキャップを設定する会社はちょっとたちが悪いです。
もちろん、働き方改革を掲げることは良いことですが、サービス残業を生み出し、社員の残業代を引き下げるだけになってしまっては、不満が溜まる一方です。

最近の社会の流れで、働き方改革に乗り出さざるを得ないことは分かりますが、社員の不満が溜まっては意味がありません。
おそらく、現段階では改革途中で、今後はもっと良くなっていくかもしれませんが、ワークライフバランスを大切にしたい人は、就職先を考え直した方がよいかもしれません。
より確実に情報を得たいのであれば、キャリア相談を含めたOBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを利用することを検討してもよいでしょう。

さいごに

いかがだったでしょうか?
JXTGエネルギーは、安定性やお金に関してはとてもよい就職先だと思います。

ただ、歴史のある企業なだけに、最近の若い人は社風に拒否反応が出る可能性もあると思います。
フラットで柔軟な職場を希望し、ワークライフバランスを大切にしたい人は避けたほうが無難な就職先です。