就職先を決めるときは、知名度や会社の規模に騙されてはいけません。
大手企業だからと言って、必ずしも良い会社であるとは限りません。
知名度抜群、業績は好調でも、給料やワークライフバランスに対する社員の不満が大きいこともあります。

毎年200名くらいを採用するため、就職を検討している人も少なくないでしょう。
内定を受け入れてしまう前に、入社後の自分の働くイメージを持つためにも、最後までご一読ください。





業績は良いのに社員の給料は上がらない会社

伊藤園は飲料業界大手の会社で、「お~いお茶」、「健康ミネラル麦茶」などで有名です。
緑茶飲料の国内シェアはなんと3割を超えています。
様々な飲料メーカーが緑茶飲料を製造販売している日本の中で、国内シェア3割を超えているのはさすがです。
最近では、「お~いお茶」の製品パッケージに、春は「桜」、秋には「紅葉(もみじ)」のデザインを採用し、また、夏場は「氷水出し京都宇治抹茶入りお~いお茶」を発売するなど、様々な工夫をしているのも特徴です。

そして、伊藤園はグローバル展開にも力を入れており、和食や抹茶の世界的ブームや健康志向の高まりを背景に、「お~いお茶」などの無糖茶飲料の売れ行きがいいみたいです。
実際に売上高も順調に上昇していることがわかります。
利益率は高いとは言えませんが、安定した水準を維持していると評価できます。

確かに最近では、ニュースやバラエティー番組で日本の文化・食に興味のある海外の方々が取り上げられることも多い気がします。
和食や抹茶の世界的ブームや健康志向の高まりも納得です。

このように、業績は非常に好調であると判断できるのですが、伊藤園では従業員の給料に還元されていないのです。
通常の会社であれば、業績がよければ賞与を上げるなど、業績が社員に還元されてもおかしくありません。

しかし、伊藤園では安定して利益を獲得しながらも、5年前と比べて平均年収は20万円ほどしか上昇していないです。
同業他社と比べても、給料の上昇ペースは非常に低いように感じます。
もちろん、個別には上昇している人もいると思いますが、平均してしまうと上昇幅は小さく見えてしまいます。

大手なのに給与水準は低い

伊藤園の給与水準は同業他社と比べて低い可能性があります。
経営としては健全なのかもしれませんが。

下図の食品・水産29社の平均年齢と平均年収の散布図をご覧ください。
伊藤園は平均線の下側に位置していることが分かると思います。
つまり、同世代・同年代と年収を同業他社と比べたときに、伊藤園の社員の給料は低いという可能性が高いということになります。

給料に対する社員の不満は大きい

伊藤園従業員の給料に対する口コミ情報をみると、その水準の低さに不満を持つ社員が少なくありません。
口コミサイトに掲載されていた口コミをいくつか紹介したいと思います。

と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • 5年前と役職は変わっておらず、給料も変わらない。むしろ残業代が抑制されて給料は減っていく(40歳営業 年収590万円)
  • 基本給は業界の中では低め。これまでもらっていた手当も理由をつけられて削減されている(29歳営業 年収450万円)
  • 業務内容・プレッシャーに対して給料は低い(25歳営業 年収330万円)

正直、給与水準に満足している口コミはほとんどありませんでした。
伊藤園の利益率が安定している理由は、社員の給料をある程度抑制しているからなのかもしれませんね。

もし、それが本当であれば、株主には優しい会社ですが、社員にはなかなか厳しいですね。

ワークライフバランスも期待しない方が・・

伊藤園は給料がそれほど高くないことが予想されるにもかかわらず、ワークライフバランスもとりにくい環境かもしれません。

就職四季報2018によると、有給取得年平均はたったの5.4日です。
つまり、有給消化率は25%程度ということになります。
今のご時世で、ここまで有給消化率が低い会社は珍しいと思います。

また、月残業の平均時間は39.9時間と比較的残業時間が多い会社です。
これも就職四季報の情報ですが、3年後離職率は24.3%と悲しい水準になっています。

キャリコネやその他口コミサイトに掲載されていた社員の口コミをみると、より鮮明に労働環境がイメージできると思いますので、いくつか紹介しましょう。

  • ワークライフバランスは非常に悪い。休日出勤は月に1度は最低でも覚悟した方がよい。
  • スーパーやドラッグストアを担当していると祝日もほとんどやすめない。
  • 有給はほとんど使えない。
  • 残業前提の仕事量なのに、残業するなと言われて、結局サービス残業で対応せざるを得なくなる。
  • 新入社員の離職率も高く、プライベートの時間も仕事の電話に追われる始末

プライベートを大切にするという概念がそもそも存在しないのかもしれませんね。

休日出勤はさせられるのに有給は使えない。
休日でも容赦なく仕事の電話が鳴る。
仕事量は多くて、残業が多いが残業代は出ない。

これが本当だとすると、なかなか厳しい環境ですね。

全ての部署が該当するとは思いませんが、実際に口コミ情報がいくつか存在していることから、少なくともこのような環境が存在することは間違いないと思います。

もし、就職を考えているのであれば、プライベートを犠牲にする覚悟を持った上で就職しましょう。
その覚悟なしに就職してしまうと、入社してすぐに嫌になってしまうかもしれません。




さいごに

いかがだったでしょうか?
就職四季報によると、伊藤園は就職しても3年後には4人に1人がやめてしまう会社です。

大手企業の内定をもらえば周りの人は喜ぶでしょうけれど、3年後・5年後の自分の姿をしっかり想像した上で、就職先を決めることをお勧めします。
一度きりの就職活動は今後の人生を大きく左右しますので、当サイト以外にも公開情報、就活サービスサイト、キャリア相談を含めたOBOG訪問、インターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを活用しながら、幅広く情報収集して十分な検討を重ねましょう。