四季報によれば伊藤園は3年間で4人に1人が退職する就職先

今回紹介する会社は、知名度抜群の大企業で業績は好調なのですが、給料やワークライフバランスに対する社員の不満が大きい会社です。
毎年大量の新卒を募集しているため、就職を検討している人も少なくないと思います。





伊藤園ってどんな会社?

伊藤園は飲料業界大手の会社で、「お~いお茶」、「健康ミネラル麦茶」などで有名です。
緑茶飲料の国内シェアはなんと3割を超えています。
様々な飲料メーカーが緑茶飲料を製造販売している日本の中で、国内シェア3割を超えているのはすごいことだと思います。

最近では、「お~いお茶」の製品パッケージに、春は「桜」、秋には「紅葉(もみじ)」のデザインを採用し、また、夏場は「氷水出し京都宇治抹茶入りお~いお茶」を発売するなど、様々な工夫をしているのも特徴です。

2018年の業績

今、海外では和食や抹茶の世界的なブームとなっています。
また、世界的な健康志向の高まりもあって、「お~いお茶」などの無糖茶飲料の売れ行きがとてもよい状況です。
ニュースやバラエティー番組で日本の文化・食に興味のある海外の方々が取り上げられることも多いですよね。

そのような外部環境を受けて、伊藤園の売上高は順調に上昇しています。
利益率は高いとは言えませんが、安定した水準を維持していると評価できます。

新卒採用の募集要項

初任給
大学院卒:223,000円(固定残業26時間分37,000円含む)
大学卒:211,000円(固定残業26時間分35,000円含む)
短大・専門卒:190,000円(固定残業23時間分28,000円含む)
※2017年5月実績
※固定残業時間を越えた場合は、超過分の割り増し賃金が支払われます。
諸手当
通勤手当(全額支給) 生活手当(住宅・家族)、保有資格手当、時間外手当など(該当者のみ支給)
昇給
昇給制度有り
賞与
賞与:年2回(6月、12月)(2016年度実績)
勤務地
営業職・事務職:全国各拠点(197拠点)、本社、西新宿ビル、関西本部ビル など研究開発職:工場5ヶ所、中央研究所(2017年4月30日現在)
勤務時間
8:30~17:00(職種によって異なります)
休日・休暇
週休2日制(年間120日、2016年度実績)、祝日、年末年始休暇年次有給休暇、特別休暇、メモリアル休暇(年次1日)
独身用社宅
全国完備
福利厚生制度
社会保険完備
従業員持株会、グループ保険、財形貯蓄制度、確定拠出年金制度
健康診断・人間ドックの実施、育児休業制度、介護休業制度
保養所・法人会員施設利用補助、レクリエーション補助 など
教育制度
新入社員研修
伊藤園大学・大学院、ティーテイスター制度、海外研修制度
資格取得援助制度、通信教育
職位別教育、資格別教育、年次別教育、職種別教育 など

出典:伊藤園ホームページ

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

平均年収の推移

伊藤園の業績は非常に好調ですが、平均年収は横ばいです。
伊藤園では安定して利益を獲得できているので、もう少し社員に還元してあげても良いような気もしますが、安定的な経営を優先しているかもしれませんね。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

伊藤園は平均線の線上に位置しておりますので、上場企業の中では給与水準が平均的ことが予想されます。
売上規模で考えるとかなりの大企業に該当するのですが、給与水準は決して良くはないことは就職に当たって把握しておくべきでしょう。

年収事例

上場企業の中での給与水準の相対的な位置付けが分かったところで、具体的な年収事例についても確認しておきましょう。

  • 5年前と役職は変わっておらず、給料も変わらない。むしろ残業代が抑制されて給料は減っていく(40歳営業 年収590万円)
  • 基本給は業界の中では低め。これまでもらっていた手当も理由をつけられて削減されている(29歳営業 年収450万円)
  • 業務内容・プレッシャーに対して給料は低い(25歳営業 年収330万円)

給与水準に対する不満にある通り、やはり伊藤園の給与水準は高くないようです。
伊藤園の利益率が安定している理由は、社員の給料をある程度抑制しているからなのかもしれませんね。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

  • ワークライフバランスは非常に悪いと思います。休日出勤は月に1度は最低でも覚悟しなければなりません。
  • スーパーやドラッグストアを担当していると、祝日という概念は完全になくなります。
  • 有給はほとんど使うことができません。
  • 残業前提の仕事量を与えているにもかかわらず、残業するなと言われます。定時で対応することはどうしてもできませんので、結局サービス残業で対応せざるを得なくなってしまっています。
  • 休日のプライベートの時間も仕事の電話に追われる始末ですので、新入社員の離職率も必然的に高くなっています。

上記に掲載した口コミ事例を見ると、伊藤園ではプライベートを大切にするという概念が浸透していないような印象を受けます。
実際に口コミには働き方に関する不満がとても多く存在しました。

休日出勤はさせられるのに有給は使えない、休日でも容赦なく仕事の電話が鳴り、サービス残業も強いられるということが本当だとすると、なかなか厳しい環境だと考えられます。
全ての部署で該当するとは思いませんが、実際に口コミが存在していることから、100%嘘ということもないでしょう。

また、就職四季報2018によれば、伊藤園の有給取得年平均はたったの5.4日、つまり、有給消化率は25%程度ということになります。
今のご時世で、ここまで有給消化率が低い会社は珍しいですし、公開しない方が良いのではと思ってしまいます。

就職四季報に掲載されているその他指標として月残業平均時間と3年後離職率がありますが、月残業平均時間は39.9時間、3年後離職率は24.3%と悲しい水準になっていました。
3年後離職率が24.3%ということは、つまり、3年以内に4人に1人が退職するということです。
これほどまでに離職率が高い会社は、本当に珍しいです。

就職を考えるに当たっては、キャリコネやその他口コミサイトなどを利用して直近の情報を収集することをおすすめします。
ただ、プライベートを大切にしたいと考えるのであれば、慎重に検討しましょう。




さいごに

いかがだったでしょうか?
就職四季報によると、伊藤園は就職しても3年後には4人に1人がやめてしまう会社です。

大手企業の内定をもらえば周りの人は喜ぶでしょうけれど、3年後・5年後の自分の姿をしっかり想像した上で、就職先を決めることをお勧めします。
一度きりの就職活動は今後の人生を大きく左右しますので、当サイト以外にも公開情報、就活サービスサイト、キャリア相談を含めたOBOG訪問、インターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを活用しながら、幅広く情報収集して十分な検討を重ねましょう。




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