IHIはテレビCMも頻繁に行っているので、知名度は高い会社だと思います。
実際に何を行っているのか知らない人もいると思いますが、IHIは総合重機の大手企業です。

主力事業は、航空エンジンや大型ボイラー、LNGタンク、大型産業機械などが挙げられます。
特に収益の柱となっているのは航空エンジン事業で、アメリカのGEなどと協力して、旅客機エンジン・開発も手掛けています。

連結売上高が1兆円を超える日本有数の大企業であり、ワークライフバランスの充実が図れる企業です。
しかし、誰もが憧れる会社の一つなのかもしれませんが、実はIHIは平均勤続年数が製造業の平均に比べると非常に短い会社で、個人的には、就職を強くお勧めすることはできません。
その理由について分析結果をまとめましたので、最後までお付き合いください。





ワークライフバランスは最高だが、平均勤続年数が下落している

IHIはワークライフバランスに対する満足度が高い会社です。
就職四季報2018を見ても、有給消化年平均は15.6日、残業月平均は20.5時間です。
つまり、有給消化率は75%を超え、残業時間を1日単位に換算すると、1日たったの1時間です。

キャリコネやその他口コミサイトに掲載されていた口コミ情報をみると、働きやすい環境が整備されている様子が分かります。

  • 休暇が多いところが、この会社の良いところ。ゴールデンウィークは9~10日、夏休みは1週間でさらに盆休みは5日あるので、8月は殆ど働かないで給料がもらえる。
  • 有給休暇は部ごとに目標取得率があり、みな1か月に1回は有給休暇を取得している。
  • 部署にもよるが、フレックスを取り入れている部署もある。

部によってばらつきはあるものの、比較的バランスが取りやすい会社です。
しかしながら、他の製造業の会社では平均勤続年数が上昇しているところが多い中、IHIの平均勤続年数は5年前から若干下落しているのです。

業績は停滞しており、赤字スレスレ

IHIの業績は売上高こそ1兆円を超えていますが、利益率をみると非常に低いことが分かります。
2016年3月期にいたっては、赤字スレスレの状況です。
2017年3月期の利益率も、決して安心できる水準ではありません。

今のところ給与水準は競合よりも高いが・・・

業績がいまいちではあっても、平均線をやや上回っているため、製造業の中では高いことが分かります。
しかし、売上高1兆円をこえる日本有数の大企業にしては、給与水準は物足りない印象です。

また、後程説明しますが、平均年収は下がり気味の傾向です。
今は製造業平均より高いかもしれませんが、今後どうなるかは全く分かりません。

平均年収は下降気味

業績がいまいちですので仕方ないかもしれませんが、平均年収は下降傾向に推移してしまっています。
5年前の水準と比較すると、25万円近く落ちています。

福利厚生についても他の大企業と比べると整備業況はよくないようで、独身寮や社宅はあるみたいですが、退寮した後の住宅手当はないそうです。
若いうちは、寮に住めばお金の心配はいりませんが、結婚後はもしかしたらお金の心配をしないといけなくなるかもしれません。

退職者の多くは、会社の将来性を理由に挙げている

これまで業績がよくなく、従業員の給与が減少傾向にあることをお伝えしました。
その結果、会社の将来性に不安を抱く従業員が少なくないようです。
口コミ情報を見てみましょう

と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • 第一に業績がよくない。業績下方修正は毎年の恒例行事。将来的にも改善していくとは思えない。
  • 所属事業の将来性に不安があるため。
  • 経営の悪さにつきます。下方修正の常連で、困ったら不動産を売っている。

経営に対する不満・不安の声が非常に多く見られました。
おそらく、平均勤続年数の低さは、業績不振による将来性への不安が最も大きいでしょう。
社員は給与が上がらないので、将来への不安を強く感じてしまうのだと思います。

業績が悪化しており、平均年収も減少している状況ですので、今後賞与引き下げや昇給・昇格抑制が行われる可能性は高いです。
そうなれば、今よりも退職する方がますます増えることも考えられます。




さいごに

いかがだったでしょうか?

どれほど企業規模が大きくても、どれほどワークライフバランスが充実的でも、会社の業績が右肩下がりでは就職・転職はおすすめできません。
業績が悪化すれば、社員の待遇悪化は逃れられないからです。

最近では、東芝やシャープをはじめとする大企業でも、業績悪化から大規模リストラが行われるケースは珍しくありません。
会社の将来性を適切に見据えることは難しいかもしれませんが、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討したうえで就職・転職先を選定した方が良いと思います。