大企業でもないのに、たくさんの新卒を採用している会社がたまに存在します。
こんな会社には、注意が必要です。

売上規模がそんなに大きくないにもかかわらず就活生を大量採用するということは、大量に人が辞めていく会社である可能性が非常に高いです。

今回は、そんな就職先を紹介します。
大量採用していますが、大量に人が辞めていく会社で、3年後離職率は約35%です。





業績は好調

富士ソフトは独立系のソフト開発会社です。
主な事業はSI(システムインテグレーション)事業で、業務系ソフトや、自動車・家電の組み込みソフト、制御ソフトなどを提供しています。
その他、オフィスビルの賃貸事業も行っていますが、売上規模は非常に小さいです。

業績ですが、自動運転・電動化の急速な発展を背景に、車載組込みソフトウェアの開発需要が高まっているため売上高を順調に伸ばしています。
利益率も非常に安定していて、業績は好調と判断して良いでしょう。

ちなみに、2013年12月期に売上高が大きく落ち込んでいるように見えますが、これは決算期変更の影響です。
決算期を3月から12月に変更した影響で、9か月分の売上高のみが開示されているためです。
実質的には、売上高が落ち込んでいるわけではありません。

平均年収は上昇しているが、退職者は非常に多い環境

業績好調をうけて、平均年収が5年間継続して上昇しています。
業績が良いので給料が上がって当然といえば当然です。

これだけ見ると、業績を社員に還元していていい会社だと思う人も少なくないでしょう。
しかし、平均勤続年数の推移をみると、疑問を抱くと思います。

そして、下図が平均勤続年数の推移です。
ふつうに考えれば、業績が好調で社員の給料も上がっている会社ですので、平均勤続年数は上昇すると思いませんか?
しかし、富士ソフトの平均勤続年数は上昇するどころか、下落してしまっています。

中途が多くなっているのかもしれませんが、退職者が多くなっていることも考えられます。

退職者が後を絶たない理由とは?

給料が上昇しているのにもかかわらず、会社を辞めたくなる理由は何でしょう?
実際に、退職した人の退職理由を確認すると、意外にも、ワークライフバランスについては働き方改革が進んでいるため、長時間労働を理由に辞めている人はそれほど多くない印象でした。
しかし、それ以上に厄介な環境が見えてきます。

仕事内容はただの下請け業者

まずは2番目に多かった退職理由を紹介します。
口コミサイトに掲載されていた、実際の退職理由口コミを見てみましょう。

と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • 入社前に考えていたような大きなプロジェクトはなく、メーカーの下請けとして地味な仕事ばかり
  • 下請けばかりで仕事の概要もよくわからず、将来も明るい見通しがなかった。
  • 10年後ほとんど客先での仕事になるので、年をとると若い人に使われる。
  • 開発会社にありがちな人材派遣のような案件が非常に多い。
  • ある一定規模以上の案件になると、だれがやってもトラブルになる。

ソフト開発会社とはいっても、客先に常駐して作業することが多いため、単なる人材派遣会社と同じと感じる人が多いようです。
おそらく、システム会社に就職する方は専門性を生かしたい人が多いでしょうから、ギャップを感じる新入社員が多いことは納得です。

また、常駐先では顧客から様々な注文をされ、それに対応しないといけない仕事なので、無理な注文をされたときは、精神的につらい部分もあるでしょう。
特に、年齢を重ねると、若い人に使われることに耐えられないことも仕方ないことかもしれません。

人間関係に不満

そして、最も多かったのか人間関係・評価制度に対する不満です。
こちらも、まずは退職理由事例をご覧ください。

  • 先輩社員の中には、上司からの評価を上げるために後輩のあら探しを行って注意・一喝し、上司にもメールを送るなどしている人がいた。
  • プロジェクトを上手に回しても、客先にいると評価されることはない。
  • 評価が非常に不透明である。上司の好き嫌いの評価にうんざりした。
  • お客様に評価されたとしても、チームリーダーに評価されなければ意味がない。派閥まではいかないけれど、上司に好かれることがすべてであり、客観的な指標はない。
  • 本社部門に異動になったときに、社内政治についていけなかった。
  • 人間関係上、事実上今以上の昇格はできなくなってしまった。
  • 部下をつぶしてきた人が昇進してきたため、クラッシャー上司しか存在しない。

退職理由を見ると、ちょっと面倒くさい会社である可能性を感じます。
ただ、一般的にも人間関係に苦労してやめていく人は多いので、この会社特有の問題ではありません。

ただ、一つ言えるのは、富士ソフトでは人間関係に苦労してやめていく人がいるということです。
社内政治が必要な会社ですと、特に大変なのかもしれません。




さいごに

いかがだったでしょうか?

職場の人は、家族、友人よりも顔を合わせる頻度が高くなってしまいます。
そんななかで、人間関係に苦労すると、精神的には辛いことは間違いありません。

ただ、業績は好調で、社員の給料も上がっているので、悪い会社ではないと思いますが、人間関係は覚悟しておいた方が無難です。
一度きりの就職活動は今後の人生を大きく左右しますので、当サイト以外にも公開情報、就活サービスサイト、キャリア相談を含めたOBOG訪問、インターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを活用しながら、幅広く情報収集して十分な検討を重ねることをおすすめします。