今回は、先日問い合わせをいただいた企業について調べてみました。
超名門企業で、給与水準もとても高いです。
ただ、大企業ということもあり、働き方は配属次第になるかもしれません。





フジクラってどんな会社?

フジクラは通信ケーブルや電線を製造する非鉄金属メーカーで、住友電工、古河電気工業と並んで、電線御三家の一つです。

創業は1885年と歴史のある会社で、昔ながらの日本企業です。
電線や光ファイバといった社会を支えるインフラ製品から、スマートフォンに使われる電子部品、自動車電装部品まで幅広く事業展開をしています。
世界的に見ても、光ファイバのシェアは非常に高いです。

また、グローバル展開も進んでいて、海外に多くのグループ会社を抱えています。
このような製造業では、安く作って、高く売るが事業の基本ですので、工場は中国、タイ、ベトナムといったアジア各国に持ち、販売会社をアメリカなどの先進国に置いています。
実は、フジクラはタイで一番多く雇用している日系企業でもあります。

2018年の業績

フジクラの2018年3月期は売上高を大きく伸ばした期となりました。
エネルギー事業部門における銅価上昇や、情報通信事業部門が海外マーケットを中心に好調に推移したこと、エレクトロニクス部門においては、FPC(フレキシブルプリント配線板)、コネクタを中心とした事業が堅調に推移したことで売上を大きく伸ばしました。
ただ、自動車電装部門において、東欧製造拠点の生産効率悪化に伴うコスト増等により利益のマイナス影響などにより、利益率自体は少し下げる結果となりました。
とはいっても、十分な利益を獲得できていますので、事業運営は順調と考えてよいと思います。

新卒採用の募集要項

給与
2017年4月初任給実績
企画専門職(技術系)
修士了:月給22万9050円
学部卒:月給20万5430円
諸手当
時間外手当、役付手当、扶養手当、食事補助手当、通勤手当、家賃補助など
昇給
年1回(4月)
賞与
年2回(6月、12月)
勤務地
東京(江東区)、千葉(佐倉)他国内外での勤務
勤務時間
本社・支店/ 9:00~17:30事業所/ 8:00~16:45(※職場により異なる)(フレックスタイム制度導入※職場により異なる  標準労働時間/1日7.75h)
休日休暇
完全週休2日制(土・日)※年間休日121日年次定例休暇20日/年(翌年繰越可)、マイホリデー、リフレッシュ休暇、保存休暇制度(最大100日)、慶弔休暇、妊産婦通院休暇、看護休暇、介護休暇など

出典:フジクラホームページ

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

平均年収の推移

通常、利益が獲得できれば、社員の給料は上がります。
フジクラについても、その傾向がしっかり当てはまります。
下図は過去5年間の平均年収の推移ですが、会社の業績好調にともない、着実に社員の給料が上がっていることが分かります。
2014年3月期と比べると、平均年収は約70円程度上昇していますよね。
業績が良くても社員の給料を上げない会社が数多くあるなかで、フジクラの姿勢は評価できると思います。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

フジクラは平均線の上側に位置していることから、給与水準は上場企業の中でも高いことが予想されます。
平均年収が700万円を超える企業ですので、当然といえば当然です。

働きやすさについて

ここまで、フジクラについて業績が良くて、給料も高いと会社だとお伝えしてきました。
しかし、この会社に弱点がないわけではありません。

フジクラの弱点は、働き方にあります。
まずは、企業口コミサイトや様々な掲示板から集めた社員の口コミ紹介してきましょう。

  • 部署による当たり外れが大きい。私のいた部署は担当業務をこなしていれば、時間外労働や休日出勤は調整できたのでストレスはなかったですが。
  • 部署や仕事状況によって残業の多さが違うため、ワークライフバランスは配属や人によりかなり違いがある。年中残業が少ない部署もあれば、残業が非常に多いことから、休日出勤・長時間労働が強いられて、家と会社を往復するだけの生活になっている人も中にはいます。
  • 残業や休日出勤が0ではないので、ある程度プライベートは削られる。
  • 有給消化率は他の企業に比べると良くないように感じる。そもそも連続で有給を取得することは難しいですし。残業についても時期によるが、やや多いのではないでしょうか。また、国内外への出張、転勤が年齢を問わず強いられ、出張は長くて3か月、出向は3年~15年と期間もさまざまです。
  • 顧客の要求に誠実かつ的確に応えることが強みなので、突発的な要求にも絶対に応えなければならない。そのような仕事スタイルですので、残業は必然的に増えてしまいます。また、個人プレーで周りと協力する文化がないので、無駄も発生します。
  • 残業ありきで開発計画を立ててしまう傾向があるので、部署、グループによっては夜遅くまで毎日残業している。特に若い人ほど、その傾向は顕著だと思います。部署によるが、特に大変なのは自動車部門だと思う。12時までの残業は当たりまえのような環境である。
  • 長時間労働が美徳という昔ながらの慣習が残っていて、なんだかんだ長時間労働している人が評価されている。
  • ワークライフバランスの調整は、総じて難しい。有給取得率は低く、残業時間も長い。製造に近い部門ほどその傾向は強い。

口コミを見ていてフジクラの働き方で気になった点は、1.忙しい部署では長時間労働が蔓延していること、2.転勤や出向が多いことの2つです。

まず、大企業ではよくある話なのですが、配属部署で働き方が大きく違います。
部門の風土、上司の性格などによって、働きやすい部門とそうでない部門が明確に別れてしまうことがあります。

ただ、フジクラについては、忙しい部署の働き方が大変そうな印象を受けました。
繁忙期には平日は12時近くまで毎日働くと口コミにありましたし。

また、個人的に最も厄介だと思うことは、長時間労働が美徳だと考えられている社風です。
学生の方には理解しづらいかもしれませんが、このような社風の中で自分の仕事が終わったからといって帰宅することは、相当な強いメンタルが必要です。
もちろん、すべての部署でこのような環境ではないと思いますし、働きやすい部署もあると思います。
ただ、かなり忙しい部署が存在しているということは就職を考えているのであれば頭に入れておきましょう。

また、もう一つのデメリットとして、転勤や出向が多いことが挙げられます。
独身時代はまだよいのですが、結婚して家庭を持った時に、年齢を問わず会社の命令で転勤や出向を強いられると、家族に負担を強いる結果になります。
転勤や出向を苦に退職を決意する人も多いので、この点はあらかじめ把握しておくべきでしょう。

これは勝手な想像ですが、転勤先・出向先はアジア圏に飛ばされる確率が非常に高いと思われます。
グローバル展開している会社と聞くと聞こえは良いですが、フジクラは製造業ですので、取引先や関連会社は先進国よりも賃金が安いアジア圏の会社が圧倒的に多いと思われます。
つまり、転勤先・出向先については、アメリカやヨーロッパの先進諸国より、アジア圏に飛ばされる確率の方が高いと考えられます。




さいごに

いかがだったでしょうか?
フジクラは歴史のある名門企業の一つで、業績は安定、給料も高いことは間違いありません。
しかし、働き方は運次第の側面が強いです。
運よく理解のある職場に配属されれば良いですが、運悪く長時間労働が常態化している部門に配属されるとプライベートは犠牲にせざるを得ないでしょう。
また、転勤や出向も多いようですので、ワークライフバランスを大切にしたい人には向かないかもしれません。
一度きりの就職活動は今後の人生を大きく左右しますので、当サイト以外にも公開情報、就活サービスサイト、キャリア相談を含めたOBOG訪問、インターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントを活用しながら、幅広く情報収集して十分な検討を重ねることをおすすめします。