就職先を絞るにあたって、就活生の皆さんはいろいろな情報を集めていると思いますが、会社を退職していく人の理由を確認しているでしょうか?
どんなところに不満をもって退職していくのかを確認すると、その会社の社風、給料、働きやすさなどが見えてきます。

今回はDTSという会社を、実際の退職理由から考えてみたいと思います。
どうぞ、最後までお付き合いください。





DTSは過去赤字を出したことがない会社

金融や通信向けシステム開発に強い会社で、独立系企業として1972年に誕生しました。
金融、通信をはじめ製造、流通、運輸、サービス、公共など独立系ならではの幅広さが特徴です。

ただ、独立系というと聞こえはいいですが、特定の企業がバックについていない普通の会社です。
独立系は幅広く事業を展開できるかもしれませんが、泥くさい仕事も非常に多いです。
下請けの下請けのような2~3次下請けの仕事が多く、ユーザーと直接交渉できない場面も良くある話です。
つまり、要件設定や上流の設計のような花形の仕事はできないとお考え下さい。

業績ですが、とてもよいです。
リクナビをみると、過去一度も赤字を出さずに成長し続けていることを売りにしているようですね。
直近5年間をみても売上高は増加基調に推移していますし、何と言っても利益率が10%を超えています。
会社の業績としては安定していると考えていいでしょう。

評価制度と給与水準に不満をもって多くの人が退職する

業績がいい会社は、もちろん投資家にとっては非常にいい会社です。

しかし、業績がいい会社が働きやすいかといわれれば、それは完全にノーです。
会社の業績がいいのは、社員の給料を削っているからなんて話はよくあります。

DTSに関しても、似たようなことが言える可能性があります。
業績は良いのですが、評価制度と給与水準に不満を抱えている社員が多く、それを理由に退職を決意する方も多いようです。
口コミ情報に、不満があふれていますので見てみましょう。

評価制度に対して不満が多い

まずは、会社の評価制度に対する不満を紹介します。
口コミサイトに掲載されていた口コミをご覧ください。

と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • 良くも悪くも年功序列の体質であり、必ずしも適正な人事評価が行われているとは言えない。残業を多くした人が評価される傾向がある。
  • 定時帰りで仕事をしないで有名な同期が、所属年数が上がってきたからという理由で上司に昇格させてもらったと聞いてやる気をなくした。
  • 口がうまい社員、気に入られた社員が昇格していく。
  • 仕事をしていない人が評価者になるため、公平性に欠ける評価になってしまう。
  • 現場にいない人が評価を決定するので評価基準が不明だし、評価者でない人からのフィードバックも納得できないし意味も感じない。

DTSは年功序列が強い企業体質のようですね。
昔ながらの日本企業ではよくあります。

年功序列が必ずしも悪いというわけではないですが、この会社の場合、人事評価が機能していないことで不満を醸成されている可能性が高いです。
能力ではなくその他の要因、つまり上司に気に入られているかどうかなどで大きく差が出てしまっているのでしょう。

あと、もう一つ問題があると思うのですが、DTSの場合、従業員はお客様の会社に常駐しながら業務をこなします。
つまり、平社員は外に出ていることが多く、評価者と一緒にいる時間が極めて短いのです。
つまり、一緒に仕事をそんなにしていない人から納得感のある評価を受けることができないという問題があるようです。

そして、ちょっと話は逸れますが、就職を考えるうえで注意した方が良いと思うのでお知らせします。
他の口コミにあったのですが、基本的に上司の言うことは絶対のようです。
たとえ、自分で考えて計画しても、求められているのは上司の描いたものだけで、それに合致できなければ無意味な仕事になってしまうなんてこともあるようです。
尊敬できるできないにかかわらず、上司のことが絶対という社風に馴染めないのであれば、就職を控えた方が無難でしょう。
昔ながらの企業には、よくあることですが。

昇給幅が小さく、給与水準が低い会社

退職する多くの人が給料に対しても不満をかかえています。
まずは、給料に対する不満から退職した方の口コミをご覧ください。

  • 基本給の上昇幅が小さく、ごく一部の優秀な人にしか昇給・昇格の道は開かれていない。
  • 基本給が低いため、残業を多くしないとまともな給料はもらえない。
  • 昇格できたとしてもベースが低いため、残業代で収入をカバーしているのが実情。
  • 年齢に対する年収が非常に少ない。
  • 基本的に給料が上がっていかない。
  • 住宅手当などの手当がなく、また給料も相当努力しないと上がらないためモチベーションが上がらなかった。

基本給がかなり低く、残業しなければまともな給料をもらえないと、多くの人が口を揃えています。
では、実際の年収事例を見てみましょう。

【年収事例】

  • 新卒入社3~5年目 400万円
  • 新卒入社7年目 550万円
  • 新卒入社30歳 600万円(残業月平均60時間)
  • 新卒入社35歳 640万円(残業月平均40時間で、基本月給は29万円)
  • 新卒15年目 600万円(残業月平均40時間)

気になったのは新卒入社35歳の方の事例です。
年収は640万円ありながら、基本月給はたったの29万円です。
大卒の初任給を20万円程度と仮定すると、22歳から35歳までで9万円程度しか昇給していないことになります。
この方は役職もついていたので、役職がついたとしてもこの程度しか給料が上がらないということになります。

また、残業時間の月平均が40時間ということは、年間で480時間程度の残業をしている計算になります。
なかなか大変な職場であることが予想されます。
より正確な情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討しましょう。




さいごに

いかがでしょうか?
悪い会社ではないと思いますが、昔ながらの日本企業ですので、馴染めない人も少なくないと思います。
給料も高いわけではないので、合わない人はとことん合わないと思います。

とんでもないブラック企業というわけではありませんが、働きやすい会社でもないと思います。
就職を検討するのであれば、慎重に考えることをおすすめします。