今回紹介する会社は、業績が良いことは間違いないのですが、給与水準、働きやすさに魅力が小さい会社です。
悪い会社ではないのですが、魅力ポイントが多くありませんので、就職を考えるのであれば事前調査を十分に実施することをおすすめします。





DTSってどんな会社?

DTSは金融や通信向けシステム開発に強い会社で、独立系企業として1972年に誕生しました。
金融、通信をはじめ製造、流通、運輸、サービス、公共など独立系ならではの幅広さが特徴です。

ただ、独立系というと聞こえはいいですが、特定の企業がバックについていない普通の会社ということです。
独立系のメリットとして幅広く事業を展開できるかもしれませんが、泥くさい仕事も非常に多いことも事実です。
下請けの下請けのような2~3次下請けの仕事が多く、ユーザーと直接交渉できない場面も多いなんてことは良くある話です。
つまり、要件設定や上流の設計のような花形の仕事はできないとお考え下さい。

2018年の業績

業績ですが、とてもよいです。
リクナビをみると、過去一度も赤字を出さずに成長し続けていることを売りにしているようですね。
直近5年間をみても売上高は増加基調に推移していますし、何と言っても利益率が10%を超えています。
会社の業績としては安定していると考えていいでしょう。

新卒採用の募集要項

給与(地域手当1万円含む)
修士 … 237,000円
大学 … 215,000円
高専専攻科 … 215,000円
専門4年制 … 211,000円
専門3年制 … 200,000円
高専 … 199,000円
短大・専門2年制 … 195,000円
専門1年制 … 189,000円
※2018年4月初任給実績
諸手当
時間外手当、通勤手当、、役職手当、、地域手当(首都圏勤務者のみ)プロフェッショナル手当、、子育て支援金  他
昇給・賞与
昇給/年1回(4月)賞与/年2回(6月、12月)
勤務地
本社を含む首都圏、他
勤務時間
8:50~17:35(勤務地により異なる場合があります)
休日
土曜日、日曜日、国民の祝日、年末年始会社が休日と指定した日
休暇
有給休暇(初年度11日最高20日)特別休暇(慶弔、永年勤続、リフレッシュ連続3日)年間休日120日以上(前年度実績)
休職・休業
傷病休職、産前産後休業、育児休業、介護休業、他
福利厚生
社会保険:健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
各種制度:社員持株会、 財形貯蓄、退職金(確定拠出型年金、確定給付型年金)、他慶弔関係 慶弔の祝金・見舞金
健康管理:定期健康診断、健康相談、メンタルヘルス
施設:健康保険組合の直営保養所および契約ホテルの利用可
独身寮:首都圏のみ(入寮は地方出身者を優先)
その他:社会貢献活動など各種イベント

出典:DTSホームページ

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

DTSは平均線のやや上側に位置しているので、上場企業の中では少しだけですが高い水準にあることが予想されます。

年収事例

上場企業の中での相対的な位置付けが分かったところで、具体的な年収を確認しておきましょう。

【年収事例】

  • 新卒入社3~5年目 400万円
  • 新卒入社7年目 550万円
  • 新卒入社30歳 600万円(残業月平均60時間)
  • 新卒入社35歳 640万円(残業月平均40時間で、基本月給は29万円)
  • 新卒15年目 600万円(残業月平均40時間)

気になったのは新卒入社35歳の方の事例です。
年収は640万円ありながら、基本月給はたったの29万円です。
大卒の初任給を20万円程度と仮定すると、22歳から35歳までで9万円程度しか昇給していないことになります。
この方は役職もついていたので、役職がついたとしてもこの程度しか給料が上がらないということになります。

また、残業時間の月平均が40時間ということは、年間で480時間程度の残業をしている計算になります。
過労死レベルではないですが、残業が多いと感じてしまう水準だと思います。

不満1:評価制度について

業績は良いのですが、評価制度と給与水準に不満を抱えている社員が多く、それを理由に退職を決意する方も多いようです。

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
評価制度と給与水準についての不満口コミを集めてきましたのでご覧ください。

【評価制度についての不満】

  • 良くも悪くも年功序列の体質であり、必ずしも適正な人事評価が行われているとは言えない。残業を多くした人が評価される傾向がある。
  • 定時帰りで仕事をしないで有名な同期が、所属年数が上がってきたからという理由で上司に昇格させてもらったと聞いてやる気をなくした。
  • 口がうまい社員、気に入られた社員が昇格していく。
  • 仕事をしていない人が評価者になるため、公平性に欠ける評価になってしまう。
  • 現場にいない人が評価を決定するので評価基準が不明だし、評価者でない人からのフィードバックも納得できないし意味も感じない。

口コミを見る限り、DTSは年功序列が強い企業体質のように感じます。
年功序列が必ずしも悪いというわけではないですが、この会社の場合、人事評価が機能していないことで不満が醸成されている可能性が考えられます。
つまり、能力ではなくその他の要因、たとえば上司に気に入られているかどうかなどで評価に大きな差が生まれているかもしれません。

あと、もう一つ問題があると思うのですが、DTSの場合、従業員はお客様の会社に常駐しながら業務をこなします。
つまり、平社員は外に出ていることが多く、評価者と一緒にいる時間が極めて短いのです。
その影響もあり、一緒に仕事をしていない人から納得感のある評価を受けることができないという根本的問題がある可能性も考えられます。

また、少し話は逸れますが、就職を考えるうえで注意した方が良いと思うのでお知らせします。
他の口コミにあったのですが、基本的に上司の言うことは絶対のようです。
たとえ、自分で考えて計画しても、求められているのは上司の描いたものだけで、それに合致できなければ無意味な仕事になってしまうなんてこともあるようです。
尊敬できるできないにかかわらず、上司のことが絶対という社風に馴染めないのであれば、就職を控えた方が無難でしょう。
昔ながらの企業には、よくあることかもしれませんが、馴染めない人は少なくないと思います。

不満2:給与水準について

退職する多くの人が給料に対しても不満をかかえています。
まずは、給料に対する不満から退職した方の口コミをご覧ください。

  • 基本給の上昇幅が小さく、ごく一部の優秀な人にしか昇給・昇格の道は開かれていない。
  • 基本給が低いため、残業を多くしないとまともな給料はもらえない。
  • 昇格できたとしてもベースが低いため、残業代で収入をカバーしているのが実情。
  • 年齢に対する年収が非常に少ない。
  • 基本的に給料が上がっていかない。
  • 住宅手当などの手当がなく、また給料も相当努力しないと上がらないためモチベーションが上がらなかった。

いろいろな口コミを確認しましたが、基本給がかなり低くて残業しなければまともな給料をもらえないと、多くの人が口を揃えていました。
確かに、先ほど確認した年収事例をみても、なかなか辛い環境が存在しているのかもしれません。
就職を考えるに当たってより正確な情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討しましょう。




さいごに

いかがでしょうか?
DTSは悪い会社ではないと思いますが、昔ながらの日本企業ですので、馴染めない人も少なくないと思います。
とんでもないブラック企業というわけではありませんが、働きやすい会社でもないと思います。
就職を検討するのであれば、慎重に考えることをおすすめします。