大企業は就活生の多くが憧れる存在です。
製造業では、日立、パナソニック、ソニー、金融業では三菱東京UFJ、みずほ、三井住友、商社では、三菱商事、三井物産、伊藤忠、建設業では大林組、鹿島、清水建設。
もちろん他にも大企業はたくさん存在しますが、就職できる人はほんの一握りです。

とは言っても、最近では自分の成長を求めて、敢えて大企業を選ばないという人も増えてきているように感じます。

確かに、東芝、シャープ、神戸製鋼など、大企業が苦境に立たされるニュースが増えてきていて、一つの会社でずっと働く世の中でもなくなってきているのも事実です。
むしろ、一つの会社に依存して働いていることの方が、リスクが高いのかもしれません。

そこで今回は、大企業就職のデメリットを、口コミサイトに書かれていた実際の退職理由から読み解いていきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。





デメリット1.年功序列色が強い

大企業就職の定番デメリットです。
おそらく、ほとんどの日本の大企業に共通して言えるでしょう。
口コミを紹介します。

  • どんなに優秀でも他の人と給料面で差がつくことはない。優秀ではない人とほとんど給料は一緒。(大手電機メーカー)
  • 若手への権限移譲が少なく、若手からみると退屈な会社。(大手食品メーカー)
  • やる気、実力、実績の有無にかかわらず収入はほぼ変わらない(大手食品メーカー)

一昔は年功序列が当たり前でしたが、今はそうではありません。
最近では、外資系企業をはじめ、実力主義の会社は増えてきています。

それとは逆に、昔ながらの日本の大企業では、本当の意味で実力主義を採用できている会社は少ないはずです。
恩恵をもろに受けている50代をないがしろにできない結果、なかなか制度を変えることができないということも関係しているかもしれません。
仕事をしないおじさんをみると、若い人が環境に不満を持つことは当然なのかなーって思ってしまいます。

また、おじさんじゃなくても、働かない同僚や上司など非常にたくさんの人が大企業には存在します。
企業は2割のできる人、7割のふつうの人、1割のできない人で構成されているといわれています。
年功序列ということは、2割のできる人と1割のできない人の給料がほぼ一緒ということになります。
1割のできない人からするとこれ以上嬉しいことはないですが、不満がでるのは当然です。

デメリット2.成長スピードが遅い

2つめのデメリットも大企業定番デメリットです。
まずは口コミを紹介します。

  • 長く働いていると居心地はよいが、より成長できる環境で勝負してみたくなった。(大手電機メーカー)
  • 若手が活躍できる場が少ない。(大手電機メーカー)
  • 成長スピードがベンチャー企業に比べると格段に遅いと感じてしまった。(大手食品メーカー)
  • 対外部だけでなく、対内部に対しても気遣いが必要で、些細なミスも許されない(大手金融)
  • 30代の成長機会が乏しく、また、専門的スキルが身につくことがない。(大手商社)
  • 企業規模からすると将来無難に生きていくことはできるが、残るものは何もないと思った(大手飲料)

大企業であれば、最初の業務はコピー、ゴミ出しなどの雑用から始まります。
かつ、雑用期間が長い会社も多いのではないでしょうか。

また、大企業ですと、あくまで組織の小さな歯車に過ぎません。
自分のやっていることに、意味を見出すことも難しい場面もあるでしょう。
規模の小さい企業では、企業としての安定性に欠けますが、本当にスピード感ある仕事ができる会社もあります。
口コミにもありますが、将来無難に生きていくことはできますが、自分の成長・やりがいを求めるのであれば、大企業は向いていないかもしれません。

デメリット3.学歴社会であること

大企業には少なからず派閥が存在します。
その派閥は、学歴で構成されることも多々あるでしょう。

  • 入社の段階で出世できるかどうか決まっている。(大手電機メーカー)
  • 早慶以上の学歴であると、比較的早く希望が考慮されて本社配属になる。(大手飲料)

一昔前に比べると、学歴社会の会社は少なくなっているように思えますが、大企業になればなるほどその色は強い印象があります。
若いうちは配属に多少関わるくらいですが、役員や部長のポストを選出するときは、学閥が大きく考慮されることは非常に多いと思います。
選ぶ側に立って考えると、能力が同じ二人で、一人は自分の出身校と同じ大学であった場合、絶対に同じ出身校の人を選出したくなりますよね。
若い人にとっては今は目に見えなくても、今後大切な昇格の時期になると感じる場面も増えてくるのではないでしょうか。

デメリット4.人間関係が複雑

従業員数が多い大企業には、必ずこの問題がつきまといます。
それでは、口コミ情報を見てみましょう。

  • 社内は政治で動いている。上が絶対であり、体育会系の文化でもある。(大手商社)
  • 偉い人の一言ですべてが決まり、ゴール直前で理不尽にすべてが覆されてしまう。(大手通信)
  • 上司の理不尽な要求・思い付きに従わなければならない(大手電機メーカー)
  • 仕事に社内政治がついてくる(大手化学)
  • 上司の言ったことは絶対で、間違っていても逆らえない(大手建設)

年功序列の弊害でもあると思いますが、大企業では上の人に逆らえない環境が強いことが多いです。
社風が人格を形成してしまうことも少なくなく、働いている人はみんな上に逆らわないのが当たり前という感覚で仕事をしています。
新入社員は入社して驚くことも多いかもしれませんが、働いているうちにどんどん慣れてしまうものです。
ただ、一定数は社風に馴染めない人もいて、馴染めない人はやめていってしまいます。
そうして、上に逆らえない社風がどんどん強いものになっていくのです。

大企業入社に当り、自分自身が立ち振る舞いに自信があるか再度見つめなおすことをお勧めします。
立ち振る舞いに自信がある方は問題ないですが、人間関係に自信がない方は就職に向いていないかもしれません。
飲み会に強制的に付き合うことは絶対にしたくないという人は、就職しない方が無難です。

デメリット5.出世競争が激しい

大企業の出世競争は、中小企業に比べると半端じゃないくらい大変です。
従業員が多いので、ほとんどの人が埋もれてしまいます。
口コミ情報を見てみましょう。

  • 上が詰まっていて、昇格が難しく感じた。(大手通信)
  • 実際に花形の仕事に就ける人はごく一部(大手金融)
  • 年齢が高い人が多く、上がつかえている(大手化学)

大企業は大量採用している上に、辞めていく人が非常に少ないため、競争相手が多いのです。
また、競争相手の量も多いですが、質も高いため競争を勝ち抜くことはかなり難しいです。
競争に勝ち抜かなければ、40代、50代になったときに居場所がなくなるなんてこともよくある話です。

また、大企業でよくある話が、ポストが開いていないということです。
たとえどれほど優秀でもポストは限られています。

つまり、上の人が昇格または退職でいなくならない限り、部長、課長などに昇格することはできません。
大企業に就職できれば安泰というわけでは必ずしもありません。




さいごに

いかがだったでしょうか?
デメリットを挙げてきましたが、給与水準は規模の小さい会社と比べて高いことは確かです。
しかし、給与水準が高いがために、不満があっても退職に踏み切れないなんてこともよくあります。

特に結婚してしまうと、生活水準を落とすことは非常に難しいです。
人生プランを十分に検討して、自分にとってよい就職ができることを願ってます。