就活生の皆さんは、目の前の就職活動に一生懸命だと思います。
しかし、就職先が決まったとして、その就職先が気に入らなかったことを想像したことはありますか?
実際、就職先に馴染めない方は非常に多く、多くの方が転職を決意します。
就職を考えている会社について、どのような転職先があるのかを事前に考えることは非常に大切な視点です。

今回は、地銀の就職体験談を紹介します。
地銀に就職した方が、なぜ転職を決意したのか、どのような会社に転職しているのか紹介します。





銀行の方はどのようなところに転職している?

私の知人に地銀に勤めている方がいるのですが、その方に「銀行の方はどのような会社に転職するのか?」と聞いたことがあります。
その方が仰っていたのは、同業(銀行、証券会社、保険)に転職する人も多いとのことですが、地方公務員に転職する方も非常に多いとのことです。
例外的に、コンサル会社とかに転職する人もいるようです。

最近は、銀行収益は悪化していて、メガバンクは事実上リストラを断行し始め、地銀は合併、業務提携などの動きが活発化しております。
銀行に勤めている方の転職エージェント申込み数が非常に多くなっているというニュースも聞こえてきます。

正直、今の環境下においてメガバンク・地銀問わず銀行に就職することに、個人的に魅力は感じませんが、就職を考えている人は少なくないと思います。
銀行の就職を考えている人に対して、絶対的に否定はしませんが、出口戦略についてはしっかり考えることをお勧めします。
それでは、実際の転職事例を紹介しましょう。

南都銀行からの転職例

2017年、34歳のときに転職した方の転職事例です。
株式会社南都銀行法人営業部から三菱UFJ銀行に転職を果たしました。

なぜ転職を決意したのか

私は奈良県出身で、金融について興味を持っておりましたので、地元の地方銀行である南都銀行に就職しました。支店での営業と本部での業務を経験して、地方銀行の果たすべき機能を発揮できていないことや、顧客ニーズを深く掘り下げることが出来ていないことを痛感しました。その中で、もっと幅広い支援、企業から絶大な信頼がおかれているメガバンクに興味を持ち始めました。結果、メガバンク(三菱UFJ銀行)から内定をもらうことができ、自分のやりたいことを実現させようと決断したことから、転職しようと思いました。

これは個人的な意見ですが、地銀の存在意義を全うできている地銀はほとんど存在しないと思います。
地域会社をサポートし、地域経済を活性化させることができている銀行なんて、本当に存在しているのでしょうか?

最近のスルガ銀行もそうですが、金利収入が大幅に減少していることから、目先の利益に走りすぎている銀行が非常に多いともいます。
手数料が異常に高い保険を売りさばいたり、シェアハウスの不正など、企業や個人にとって不要または損をさせるようなものしか販売していないのではないでしょうか。

スルガ銀行は摘発されましたが、他の地銀についても実態は大きく変わらないはずです。
何せ、スルガ銀行は地銀の優等生と言われていましたから。
地銀の優等生がこんな状況では、他の地銀の状況も容易に想像がつきます。

この方も、そんな実情を感じたのでしょう。
地銀への就職を考えているのであれば、事前のリサーチは念入りに実施すべきでしょう。

給料減だが、転職してみて後悔はない

転職をしてみて、私は全く後悔していません。給与面は以前より少し下がりましたが、仕事内容が変わったことで数値ばかりに追われるのではなく、本当にお客様が必要としていることを汲み取って商品を提供することができているからです。働きやすさは以前よりも良くなり、社風は自由闊達なのでとても充実して働くことができています。以前は仕事が終わって帰る電車の中などで明日の仕事のことを考えてしんどくなることもしばしばありましたが、今は仕事と自分の時間のメリハリをつけることができてとても楽しいです。転職は難しいのかなとする前は思っていましたが、実際にしてみると自分の思っていた働き方以上のたくさんの仕事が見つかり、また自分を見つめ直すこともできたのでとてもいい経験になったと思います。

この方は、転職して全く後悔していないとのことですが、地銀とメガバンクの違いを考えてみましょう。
これは個人的な意見かもしれませんが、地銀とメガバンクで比較してしまうと、間違いなく優秀な人材はメガバンクの方が多いでしょう。
つまり、確率論で言えば、より効率的かつ合理的にお客さまのニーズをくみ取る力は、メガバンクの方が高いと思われます。
実際にこの方の場合で言えば、転職前は仕事のことを考えてしんどくなっていたのが、仕事とプライベートのメリハリをつけれるようになったことから、作業効率は明らかに上がったと思われます。

また、銀行業界全体として、金利収入が下がっているとはいえ、三菱UFJフィナンシャル・グループ全体でみれば、1兆円を超える経常利益を生み出しています。
一時的に給料は下がってしまったかもしれませんが、長期的に見れば間違いなく生涯年収は三菱UFJ銀行の方が高いはずです。
そのことからも、この方の場合、決して悪くない選択肢だったと思います。
銀行業界への転職は、能力に問題がなければ、小から大への転職はアリなのかもしれません。

京都銀行からの転職例

2016年、23歳のときに転職した方の事例です。
転職先の名称は控えますが、学習塾を運営している会社に転職しました。
つまりは、塾講師になった方の転職事例です。

転職した理由

私はもともと金融志望で、その理由は人が商品としてお客様へのコミュニケーションや、直接お話しすることで悩みや不安を聞き、その中で最善のものを提供できる仕事だと感じることができると思ったからです。しかし実際に入ってみると利益の数値がとても重要しされ、毎日のように数字に追われ、お客様が必要としているものよりも自分たちが売らなければならない商品を優先させなければならない状況に追い詰められてしまい、本当に自分がしたかったことと違うと感じたからです。

この方も、先程の方と同様、お客様のニーズを全く無視した業務に疑問を感じて転職しています。
このような感情を抱いている地銀の従業員は、思いのほか少なくないはずです。

ただ、「就職活動をするときはそんなこと考えていられない」という人もいると思いますが、そこは少し無理をしてでも、実情をしっかり理解することをお勧めします。
信頼できるOBOGを見つけて、本音ベースで話を聞いて就職を判断することをおすすめします。




給料減だが、転職して後悔はない

転職をしてみて、私は全く後悔していません。給与面は以前より少し下がりましたが、仕事内容が変わったことで数値ばかりに追われるのではなく、本当にお客様が必要としていることを汲み取って商品を提供することができているからです。働きやすさは以前よりも良くなり、社風は自由闊達なのでとても充実して働くことができています。以前は仕事が終わって帰る電車の中などで明日の仕事のことを考えてしんどくなることもしばしばありましたが、今は仕事と自分の時間のメリハリをつけることができてとても楽しいです。転職は難しいのかなとする前は思っていましたが、実際にしてみると自分の思っていた働き方以上のたくさんの仕事が見つかり、また自分を見つめ直すこともできたのでとてもいい経験になったと思います。

なかなか珍しい転職事例です。
銀行から塾講師への転職は、ほとんど聞いたことありません。

しかし、銀行にお勤めの方は、いろんな人とお話しする機会が多いので、コミュニケーション能力が高い方は多いと思います。
そのため、塾講師という選択肢は、お金さえ気にしなければ決して悪くない選択肢なのかもしれません。
コミュニケーション能力を生かす仕事を見つけることができれば、銀行出身者の転職が成功する可能性も高くなるのかもしれませんね。