小売業はワークライフバランスを大切にすることが難しい会社が多いのですが、今回紹介する会社も似たような状況にあるかもしれません。
就職を考えているのであれば、十分に検討しましょう。





ブックオフってどんな会社?

ブックオフは中古書籍・CD・DVD・ゲームを買い取って販売している会社です。
最近ではトレーディングカード・中古携帯電話・中古アパレル・スポーツ用品・ベビー用品・貴金属・雑貨等も取扱っており、巨大なリサイクルショップみたいな位置付けです。
フランチャイズ店舗も含め全国約840店を展開しているため、知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。

2018年の業績

ブックオフの業績は、残念ながら良いとは言えません。
赤字ではないのですが経常利益率は非常に低く、直近の決算の経常利益率は前年に比べて回復しておりますが、決して高い水準ではありません。

売上は上昇基調に推移してますが、利益率が低いため会社の先行きは心配に感じてしまいます。
最近はメルカリなどc to cのビジネスモデルが勢いを増しているなかで、ブックオフの経営の舵取りは非常に難しいものと思われます。
競争環境は想像以上に厳しいと予想されます。

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

平均年収の推移

利益が思うように獲得できていないので仕方ないかもしれませんが、平均年収は下落基調に推移しています。
基本給を切り下げることは難しいことを考えると、ボーナスカット、残業抑制、昇給幅抑制、昇格抑制が行われている可能性があることは念頭に置いておいた方がよいでしょう。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

ブックオフは平均線の下側に位置しております。
それもかなり下側にありますので、給与水準は上場企業のなかでもかなり低い水準であることが予想されます。
就職先にお金を求めるのであれば、おすすめできない就職先です。

働きやすさについて

働きやすさを正確に測るためには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう。

  • 1店舗1社員体制なので、正社員が連続休暇を取得することはとても難しいです。また、基本的に正社員が一店舗一人なので、退勤後や休日に連絡が入るのは日常茶飯事に起きてしまう。。
  • クレーム対応、スタッフの相談対応、上司からの急な業務命令でワークライフバランスはほぼない。
  • 配属地域によるが、都市圏やその他忙しい地域だと残業がかなり多い。残業が100時間を超えることもあった。平均しても70~80時間はあったと思う。

上記にネガティブな意見を記載している通り、労働環境に対する不満が非常に多い印象を受けました。
人手不足が深刻であるようで、どうしても数少ない正社員の方々の負担が大きくなってしまっているようです。

また、2018就職四季報によると、ブックオフの有給休暇消化の年平均は6.9日と記載されておりました。
有給休暇は一般的に年20日付与されることを考えると、有給消化率はたったの35%と計算できます。
いろいろな情報を見る限りでは、ワークライフバランスを重視したい方には向かないかもしれません。
ワークライフバランスを大切にできないとは言いませんが、ワークライフバランスを大切にできない可能性は十分に考えられます。

そして、ブックオフに就職する上で忘れてはいけないことは、転勤が多いということです。
冒頭でご説明しましたが、ブックオフは全国に840の店舗を展開している企業ですので、勤務地が全国各地に存在します。
つまり、全国各地に異動を強いられる可能性が十分に考えられるのです。

実際に過去ブックオフで働いていた人の退職理由の口コミを見ると、転勤を理由に辞められている方がとても多いように感じました。
特に家庭を持った方については、忙しい上に家族にも負担をかけてしまうので、転勤には大きな抵抗を感じてしまうようです。

平均勤続年数の推移

ブックオフの場合、平均勤続年数の推移を確認する前に、平均勤続年数の短さにどうしても目がいってしまいます。
上場企業で平均勤続年数が10年を下回っている会社はほとんど存在しないなかで、ブックオフの平均勤続年数は10年を下回っています。

社員一人当たりの負担が大きく、転勤も強いられてしまうのであれば、この水準は仕方ないのかもしれません。
ただ、徐々に平均勤続年数は上昇しているので、働きやすい環境づくりが進んでいるのかもしれませんね。




さいごに

いかがだったでしょうか?
ブックオフに就職するのであれば、ワークライフバランスを諦める覚悟を持った上で就職した方が良いかもしれません。
業績は不調で、給与水準は低く、労働環境も整備されていないということが本当であれば、就職してもすぐに退職することになってしまうでしょう。

就職活動は一度きりですので、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討し、納得のいく決断を心がけましょう。