今回紹介する会社は、徹底したコスト管理の結果なのか、ワークライフバランスに疑念を抱かざるを得ない会社です。
小売業への就職に興味がある方は、最後までお付き合いください。





ベルクってどんな会社?

ベルクは埼玉県を地盤として展開している食品スーパーです。
埼玉県の店舗数が他の都道府県に比べて圧倒的に多いですが、そのほか群馬県、千葉県、東京都、茨城県、栃木県にも店舗を構えております。
イオンと業務提携しているため、トップバリュ商品も取り扱っています。

ベルクの特徴は、自社で物流センター、総菜センター、リサイクルセンターを持っていることです。
そして、店舗設計・店内作業を統一してコスト削減を徹底している結果、利益率は業界トップレベルにあります。

2018年の業績

実際に下図の業績推移をご覧ください。
売上は右肩上がりで利益率は5%前後で安定した水準を維持できていることが分かります。

利益が獲得できれば、新たな投資が可能になります。
つまり、新規出店が可能になるのです。
新規出店が進めば、売上高も必然的に増加します。
コスト管理が徹底されている結果、利益率が安定し、売上高もそれに合わせて上昇を続けているのです。

新卒採用の募集要項

勤務曜日・時間
【勤務時間】1日8時間(1ヶ月単位変形労働時間制、週40時間内、シフト勤務あり)【休日】・年間休日116日(月9日+年間8日※ローテーション制、年2回連続休暇7日取得可能) その他、年次有給休暇、特別休暇(結婚・出産・弔事)、永年休暇(勤続10年以上)など
採用予定人数
130人【募集対象】・2019年3月学卒予定の大学生、大学院生、短大生、専門学生
給与
【初任給】大卒・大学院卒:213,000円短大・専門卒 :181,000円※2018年度実績※上記金額に固定残業代は含まず【昇給】給与改定年1回(4月)【賞与】年2回(7月、12月)従業員平均5.12ヶ月(2018年度実績)
諸手当
・家族手当・時間外手当・職責手当・特殊作業手当・資格手当・世帯主手当・転勤住宅手当ほか
待遇
・制服貸与 ・社会保険完備 ・有給・慶弔・特別休暇あり ・試用期間は2ヵ月※試用期間中も待遇に差異はございません ・車通勤可(駐車・駐輪場完備)・交通費支給 (片道2km以上・当社規定により支給)・従業員買物割引制度(当社規定内)・確定拠出年金

出典:ベルクホームページ

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

ベルクの給与水準は平均線の線上にありますので、給与水準は上場企業の中で平均的な水準ということが予想されます。
ただ、小売業のなかではベルクの給与水準は決して悪い水準ではありません。
むしろ、小売業としてはよい方なのではないでしょうか。

年収事例

  • 新卒1年目 300万円
  • 新卒4、5年目(チーフ) 450~470万円

ベルクに勤めている人数はそれほど多くないため口コミ数も少ないのは事実ですが、給与面に対する不満の口コミは少なかったように感じました。
賞与も通常の会社では、年間支給額は月収4か月が一般的ですが、ベルクは5か月程度支給されるようです。

賞与は業績によって左右されてしまう性質のものですが、利益率は安定し、業績が好調に推移しているので、この傾向はこの先も当分は続くと思われます。

働きやすさについて

これまで、業績はコスト管理が徹底されていて好調を維持、でも、給与水準は高いと説明しました。
でも、ちょっと待ってください。
矛盾していますよね?
コスト管理が徹底されているのであれば、人件費も低く抑えられているべきてす。

ベルクはどうやって人件費を抑えているのでしょう。
人件費は一人当たりの給料×人数で計算されることを考えると、人数を削っている可能性が考えられます。
口コミサイトに掲載されていた労働環境についての口コミ情報を見てみると、実情が見えてきます。

  • どのお店も人員が足りておらず、イベントの時などは社員がサービス残業することになる。
  • 人事からは残業するなと言われるが、どの店でも管理者は見て見ぬふり。休憩時間もない。
  • パートさんが突発的にやすむことによる人手不足が日常茶飯事
  • サービス残業の量が半端じゃない。
  • 店舗の状況によっては、サービス出勤がある。

口コミを見ると人手不足が深刻で、ワークライフバランスが崩壊している様子が分かります。
もちろん、この口コミが100%真実であるとは断言できないものの、ベルクに就職するのであれば働きやすさについては期待しないことをおすすめします。
もし、この口コミが本当であった場合、休憩時間もなければ、サービス残業が横行していて、挙げ句の果てにはサービス出勤という働き方は耐えられないと思います。

また、就職四季報2018の情報では、有給休暇年平均2.4日、3年後離職率は驚きの29.3%です。
公開しないほうがいいんじゃないかと思ってしまう水準なのですが、有給消化率も悪すぎますね。
離職率も高いですし、ワークライフバランスを大切にしにくい小売業とはいっても、ちょっと驚いてしまう水準です。

平均勤続年数の推移

ベルクの平均勤続年数はとても短いです。
そもそも小売業の特性として、全体的に平均勤続年数は短いのですが、その小売業のなかでもベルクの平均勤続年数は短いです。

就職・転職を考えている人は、考え直すことも必要かと思います。
ただ、忙しくてもお金が欲しい人には向いてる就職・転職先かもしれません。
より正確な情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討しましょう。





さいごに

いかがだったでしょうか?
ベルクはお金は小売業としては悪くないかもしれませんが、ワークライフバランスには期待しない方がよいでしょう。
ワークライフバランスを期待して就職すると後悔してしまう可能性は決して低くないと思います。