業績好調の会社は多々ありますが、好調の理由は会社によってさまざまです。
ベルクの場合、コスト管理を徹底している結果、高い利益率を確保しています。

コスト管理は会社経営にとって大切な視点ですが、給料もコストの一つなので、従業員からすると必ずしも良いことではありません。
ベルクは徹底したコスト管理の結果、ワークライフバランスという概念がなくなってしまっている会社です。

今回はそんな小売業を分析してみましたので、最後までお付き合いください。





業績は順調に伸びている

ベルクは埼玉県を地盤として展開している食品スーパーです。
埼玉県71店舗、群馬県14店舗、千葉県11店舗、東京都5店舗、茨城県1店舗、栃木県1店舗を展開しています。
イオンと業務提携しており、トップバリュ商品も取り扱っています。

ベルクの特徴は、自社で物流センター、総菜センター、リサイクルセンターを持っていることです。
また、店舗設計・店内作業を統一してコスト削減を徹底している結果、利益率は業界トップを維持してます。

実際に下図の業績推移をご覧ください。
利益率は5%前後で安定した水準を維持できていることが分かります。

利益が獲得できれば、新たな投資が可能になります。
つまり、新規出店が可能になるのです。
新規出店が進めば、売上高も必然的に増加します。
コスト管理が徹底されている結果、利益率が安定し、売上高もそれに合わせて上昇を続けているのです。

給与水準も小売業の中では高め

ベルクの給与水準は、小売業のなかでは悪い水準ではありません。
小売業45社の平均年齢、平均年収の関係を分布図に表していますが、ベルクは平均線の上側に位置していることが分かります。
つまり、給与水準は高いことが言えるのです。
それでは、実際の年収事例を確認してみましょう。

年収事例

  • 新卒1年目 300万円
  • 新卒4、5年目(チーフ) 450~470万円

ベルクに勤めている人数はそれほど多くないため口コミ数も少ないのは事実ですが、給与面に対する不満の口コミは少なかったように感じました。
賞与も通常の会社では、年間支給額は月収4か月が一般的ですが、ベルクは5か月程度支給されるようです。

賞与は業績によって左右されてしまう性質のものですが、利益率は安定し、業績が好調に推移しているので、この傾向はこの先も当分は続くと思われます。

労働環境が劣悪すぎる

これまで、業績はコスト管理が徹底されていて好調を維持、でも、給与水準は高いと説明しました。

ちょっと待ってください。
矛盾していますよね?
コスト管理が徹底されているのであれば、人件費も低く抑えられているべきてす。

ベルクはどうやって人件費を抑えているのでしょう。

答えは簡単です。
人数を削っているのです。

人件費は一人当たりの給料×人数で計算されます。
ベルクでは人数が圧倒的に足りていないのです。

口コミサイトに掲載されていた労働環境についての口コミ情報を見てみましょう。
と、その前に一つだけ。
就活成功のためには企業口コミサイトは非常に有益な情報が溢れておりますので、活用を検討してはいかがでしょうか。
詳しくは、「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」をご覧ください。
では見ていきます。

  • どのお店も人員が足りておらず、イベントの時などは社員がサービス残業することになる。
  • 人事からは残業するなと言われるが、どの店でも管理者は見て見ぬふり。休憩時間もない。
  • パートさんが突発的にやすむことによる人手不足が日常茶飯事
  • サービス残業の量が半端じゃない。
  • 店舗の状況によっては、サービス出勤がある。

完全に人手不足で、ワークライフバランスが崩壊している様子が分かります。
休憩時間もなければ、サービス残業が横行。
挙げ句の果てにはサービス出勤です。

就職四季報2018の情報では、有給休暇年平均2.4日、3年後離職率は驚きの29.3%です。
よく公開しましたよね。
公開しないほうがいいんじゃないかと思ってしまう水準です。

もちろん、こんな会社は人が定着するわけありません。
平均勤続年数の低さが、それを物語っています。
小売業の特性として、全体的に平均勤続年数は短いのですが、その小売業のなかでもベルクの平均勤続年数は短いです。
就職・転職を考えている人は、考え直すことも必要かと思います。
ただ、忙しくてもお金が欲しい人には向いてる就職・転職先かもしれません。
より正確な情報が欲しいのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用も検討しましょう。





さいごに

いかがだったでしょうか?
ベルクはお金はいいけど、ワークライフバランスが悪い会社の典型例です。

業績は好調ですので、何か事件が起こらない限り当分の間は突然業績が悪化して給料が削減されることもないでしょう。
お金を稼ぎたいという人にはおすすめですが、ワークライフバランスを重視したい人にはおすすめできない就職先です。