使えない社員って、ほんと、どこにでもいます。
使えないだけならまだしも、意図的に働かない人も存在するので、日ごろイライラしているサラリーマンも多いのではないでしょうか?

就活生の方はイメージがわかないかもしれませんが、どれほど立派な企業であっても仕事ができない人・仕事をしない人は必ず存在してしまうのです。
むしろ、大きな企業であればあるほど存在すると思います。
僕も社員10,000人くらいの企業で働いていたときがありますが、本当に働かない人や仕事が本当にできない人がいました。
僕はできる人間というわけではないのですが、本当にひどい人が存在するのです。
そういう人に限って学歴はピカピカです。

なぜこのように、大企業に使えない人・働かない人が存在してしまうのでしょうか?
理論的に考えてみると、大企業ほど役に立たない社員が多くなってしまうことが見えてきます。

新卒時には優秀と思われていても、10年後、20年後には使えない社員になっていることは、だれにでもあり得る話です。
就職活動するうえで、大企業で働くというリスクをしっかり考えておきましょう。





全ての会社にできない人は2割存在する

まずは組織論の観点から考えてみましょう。
みなさんは、「2・6・2の法則」ということを聞いたことがあるでしょうか?
「働きアリの法則」とも言い、働きアリのうち、食料の8割をよく働く2割のアリが集めます。
そして、全体の6割のアリは、働いているが時々さぼっており、残りの2割のアリはそもそも働いていないというものです。

つまり、どんんな組織であっても、優秀な人、ふつうの人、働かない・できない人の割合は2:6:2になるという法則です。
学校のクラスでもあてはまり、どれだけ偏差値が高い学校であっても、優秀な人とできない人が存在します。
また、高校野球チームであっても、プロ野球チームであっても、エース、ベンチ、ベンチ外が存在しますよね。
どんなに優秀な人材を寄せ集めたとしても、使えない人間というものが生じてしまうのです。

大企業では、新卒時には社会的に優秀と思われている人が入社します。
しかし、どれほど優秀な人材を集めたとしても従業員数20,000人の会社であれば、4,000人ができない社員になってしまうのです。
大企業の場合は従業員数が多いので、組織論から考えても、できない人をたくさん生み出してしまう構造になっているのです。

大企業では、誰がやっても結果は一緒

大企業には基本的に、周りから優秀だと思われている人がたくさん入社します。
学生時代は勉強ができて、有名な大学を出て、倍率の高い入社試験をもクリアしてきた人たちです。
だれもが優秀だと思うでしょう。

しかし、大企業で、この優秀な人たちが退職したとして、会社の売上は落ちますか?
多少、他の人に一時的な業務負荷がかかることはあるかもしれませんが、だれかが退職したからといって、業務が滞る、業績が落ちることは絶対にないのです。

つまり、大企業では仕事が完全に仕組化されているのです。
もっとわかりやすく言うと、だれがやっても同じ結果が出るような体制が構築されているのです。

中には大きなプロジェクトに携わっている社員もいるでしょうけれど、本当にそれってその人にしかできないことですか?
絶対にそんなことありません。
正直、だれがやっても結果はほとんど同じになります。
結果が同じにならなければ、企業が困ります。

大企業であればあるほど、だれがやっても同じ結果がでるような仕組みが存在し、逆に、そのような体制を構築できていなければ、大企業はその規模を維持し続けることは不可能です。
その意味で、社員は本当に会社の歯車の一つに過ぎないのです。

その環境に10年、20年、30年と在籍している人はどうなるでしょう?
仕事が単純化・仕組化されているので、考えるということをしなくなりますよね?
これで、使えないおじさんというものが出来上がります。

実際に使えない40代、50代のおじさんって死ぬほどいます。
なんでこの人が課長、部長なのか?高い給料をもらっているのか?

なぜなら、日本の大企業は、使えない人を生み出す構造になってしまっているからなのです。

本当にできる人はやめていく

さて、大企業ではだれがやっても同じ仕事ということはご説明したとおりですが、なぜ昇格できる人・できない人が生まれるのでしょう?

理由は簡単です。
上司に気に入られるか気に入られないかです。

全ての大企業に当てはまるとは言いません。
中には、社内試験制度というものを導入していて、試験に合格しないと昇格できないという客観的な視点を導入している企業も存在します。
しかし、昔ながらの日本企業であればあるほど、評価制度はあいまいと言わざるを得ません。

また、年功序列が強いため、いくら頑張ったところで年齢という壁を超えることはできません。
仕事ができない・しないおじさんよりも、仕事をする若者の方が給料が半分以下なんてことも良くある話です。
同僚と比べても、年齢が同じであれば仕事の出来・不出来は関係なく同じ給料が支給されます。
つまり、本当に優秀な人にとっては理不尽な環境なのです。

そうなると、どういうことが起きると思いますか?
優秀な人は、より高い給料・やりがいを求め会社を退職し、優秀でない人は会社に残り続けてしまうのです。
逆に、優秀でない人は、今の企業以上の待遇は他の企業で実現することは不可能です。
日本企業は、優秀でない人をリストラすることはできませんので、使えない社員は大企業に残り続けます。

大企業の仕組みが、次々と優秀な社員・普通だった社員を使えない社員に変えていき、本当に優秀な社員は外に出て行ってしまう。
これが大企業に使えない社員がたくさん存在する理由です。





退職するときにわかる自分の本当の価値

大企業に就職することを否定するつもりはありません。
個人的には、大企業に就職するということは、社会的な経験を積む意味でも、悪いこととは思いません。

しかし、自分は会社に貢献してきたつもりでも、ほとんどの人は、会社にとっては別になくても困らない存在だったということを感じるでしょう。
どれだけ長時間労働をして、どれだけ休みを削って働いても、別に会社からすればだれでもよいのです。

就活生の皆さんは、使われる会社ではなく、使う側にまわれる就職先を見つけてほしいです。
自分の楽しいことをやるために、会社がある。
そんなふうに考えられる就職先が見つけることが、本当の意味で価値のある就職活動だと思います。