今回紹介する会社は、働き方に全く問題がない会社です。
ただし、留意点は存在するので、十分な企業研究のもと就職を決意した方がよいでしょう。





アスクルってどんな会社?

アスクルは通販サービスの会社です。
倉庫火災事故があったときに、大々的にメディアに取り上げられたこともあります。
中小事務所向けのオフィス用品の通販がメインですが、個人向け通販サービス『LOHACO』にも力を入れていて、日用品なども販売しています。

2018年の業績

事業自体は至って順調と考えて良いでしょう。
利益率はもう一声という感じですが、売上は毎年上昇を続けています。

2017年5月期は火災事故の影響で約100億円の損失が特別損失として計上されていますので、最終利益は落ち込んでしまいますが、本業自体には問題ないでしょう。

新卒採用の募集要項

採用実績
2015年卒 21名 / 2016年卒 21名 / 2017年卒 23名採用予定人数:2018年卒 20名前後
初任給
総合職
高専卒 : 200,000円
大学卒 : 210,000円
大学院卒 : 220,000円 (2018年4月予定額)
エンジニア職
高専卒 : 200,000円~
大学卒 : 210,000円~
大学院卒 : 220,000円~270,000円
※エンジニア職でプログラミングなどの経験があり「実績やスキル」を持つ場合は能力を勘案した上で決定。
諸手当
超過勤務手当 交通費支給住宅手当
昇給
6ヶ月ごとの評価による
賞与
年俸制(業績に応じた決算賞与有り)
勤務時間
9:00~17:30 ※実働7.5時間(但し、業務により変動有り)
休日休暇 他
完全週休2日制(原則土・日) 祝日・年末年始・有給・慶弔・その他特別休暇121日(2017年実績)出産・育児・介護における休暇/休業制度、および時間短縮勤務制度有り
福利厚生
各種社会保険・退職金制度・財形貯蓄・長期傷害保険・持株会制度・総合福利厚生サービス有り
教育制度
内定者研修・入社時研修・部門内研修・階層別研修・通信教育制度

職場環境についての情報

会社の概要について簡単に把握できたところで、職場環境について考えていきましょう。
給与水準と働きやすさについて分析しています。

給与水準2018

下図は上場企業3235社の平均年齢と平均年収を散布図にしたものです。
中央に引かれているピンクの線が平均線です。
つまり、平均線より上側にあれば上場企業の中で給与水準が高く、下側にあれば上場企業の中で給与水準は低いと判断することができます。

アスクルはピンクのライン(平均線)のかなり上側に位置していることがわかりますよね。
つまり、給与水準は高いことが予想されるのです。

働きやすさについて

給与水準が高い会社は仕事が忙しいと思われがちですが、アスクルについては労働環境が悪い会社ではありません。
労働環境に対する口コミをいろいろ調べてみたのです、残業時間など、働き方に関する不満がほとんど見当らないのです。
2018就職四季報にも、有給消化年平均は13.9日とありましたので、 小売業界では有給が取りやすいことが予想されます。

平均勤続年数の推移

これまで、アスクルは業績好調、給与水準は高くて働きやすい会社であると述べてきました。
しかし、アスクルの平均勤続年数は決して長くありません。
給与水準が高くて、ワークライフバランスが悪くないにもかかわらず、これほど平均勤続年数が短いのはなぜでしょう。

平均勤続年数7年という水準は、離職率が高い小売業界の中でも、トップクラスで短いです。
なぜ、給与水準が高くてワークライフバランスの良い会社の平均勤続年数が短いのか、退職理由を確認してみました。

退職理由

会社内部の実情を確認するには、掲示板や転職口コミサイトの口コミ情報をみることが一番です。(「就活成功のために!キャリコネ、Vorkersを使いこなそう」参照)
口コミ情報をいくつか抜粋してきたので見てみましょう

  • 部下の給料を超えられない
  • 社員の給与格差がつらい
  • 家庭を支えるだけの給料がもらえる見込みがない
  • 人も増えて、ベンチャーの気風もなくなった

退職理由の多くは給与制度への不満が挙げられておりました。
給与格差が大きいことを、不満に思っている社員がいるのでしょう。

冷静になって、平均年齢と平均勤続年数をもう一度確認してみましょう。
アスクルは、平均勤続年数がたったの7年にもかかわらず、平均年齢が40歳です。
つまり、中途採用された方が多い会社であることが予想されます。

そして、給料の決め方に、新卒採用と中途採用で大きな違いがあることが、平均年収を引き上げている要因になっているようです。

アスクルには全社員共通の給与テーブルというものは存在していないようなのです。
通常であれば、年功序列の日本企業であれば、30歳だと⚫万円、40歳だと◼万円という風に、おおよその水準が決まっているものです。

しかし、アスクルに中途で入社する場合、前職の年収と同額で給料が設定されます。
つまり、大企業から仕事ができない人間が中途入社してきたときは、使えない人間に高い給料が支払われる仕組みになっているのです。

また、アスクルの昇給幅は、全社員共通してそこまで多くないみたいです。
これを踏まえると、新卒で入社した社員はスタートの給料は20万円そこそこだと思いますが、どれだけ働いても昇給は僅かなので生活が豊かになることはありません。
逆に中途で入社した社員は、スタートが高いので昇給しなくても、そもそも給料が高くて、ワークライフバランスもいい会社なので居心地よく働くことができます。

つまり、実力がなくても有名企業からの転職者は高い給与で雇用され、実力があっても新卒で入社した社員は、安い給料で働かされてしまいます。
その結果、仕事ができない人の給料が高くて、仕事ができる人の給料が低いという事態が生じてしまうのです。
まあ、よくある話と言えばよくある話なのですが。




さいごに

いかがだったでしょうか?
新卒で就職すると、モチベーションを維持することが難しいことになるかもしれません。
アスクルに入社したいのであれば、他の会社を経験して、給与が上がった状態で転職するルートが最も良いような気がします。
より正確な情報が必要なのであれば、OBOG訪問やインターンシップ、場合によってはキャリアチケットをはじめとした就活エージェントの活用を検討してみてもよいかもしれません。